森沢晴行のレビュー一覧
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飛空士シリーズの大団円。
第一作の追憶から追いかけてきた身には、ああ、これで終わったんだなあ、というなんとも言えない感慨が湧いてくる。
もちろん、この巻は誓約の最終巻なので、物語の中心はあくまで誓約の立場からなのだけど。
本巻はプレアデス奇襲作戦の全貌。
最後を飾る空戦場面はさすがに気合が入っていた。
すべての飛空士シリーズの主人公揃い踏みで(一部憑依してたけど笑)、いやが上にもワクワクする。
ただ、それだけに話が少し散漫になってしまったかもしれないけれど、でもまあそれも、シリーズファンへのちょっとしたサービスのようなものだよね!
あと、これだけエースがいるんだから、ジェット戦闘機とカーナシ -
Posted by ブクログ
ああ! かぐらさん!
まさか? うそだろ⁉︎
いろいろあった巻だけど、最後に全て持っていかれた気がする。
今巻は前巻活躍した清顕とイリアはちょっとお休みの回。
代わりに、バルタとセシル、ミオとクレア、そしてかぐらのそれぞれの場所での生き方が語られる。
イスラ艦隊との共闘でウラノスへの反抗を期すバルタやセシル。
プレアデスで危機に陥るクレアやミオたち。
そして戦争を終わらすために軍事クーデターを起こすかぐら。
全編ほとんどシリアスな中で、一人でコミックパートを担当するバルタがいやすごい(笑)
セシルに人間が小さいと言われたり、例の手紙で幽体離脱したりと、笑わせてくれる。
一体、かぐらさんはこ -
Posted by ブクログ
いやあ、もう、今回も最高だな。
これぞ長いシリーズを読んできたからこそ味わえる感動だ。
前巻で多島海戦争がセントヴォルトの勝利に大きく傾き、清顕とイリアは新たな路に進みだして、さて今巻ではどうなるのだろうと思っていたのだけど、いきなりセントヴォルトがウラノスに追い詰められているところから始まるとは。
でもまあ、前半はウラノスでのニナやミオの話が多かったのは予想通り。
でもウラノス王になったニナがこれほど何もできないのはちょっと予想を裏切ったかな。
もう少しプレアデス内でもいろいろあるのかと思っていたよ。
その代わりシルヴァニア女王になったセシルがなかなか良い味出している。
こんなにしたたか -
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うわー泣いたー。
泣かされたー。
なんというすごい回。
まさかシリーズ折り返しのここで、こんなにも泣かさせられる展開が待っていたとは。
まさに神回だった。
前半はミオとニナの絡みで、プールでの水着姿や驚愕の(笑)アリー麺騒動などシリーズ愛読者にはクスリとさせられるちょっとほのぼのとした展開だった。
けれど、物語が囚われた清顕とかぐらに移ってからは、彼らを助けようとする仲間たちのその想いに、もう何度ボロボロと泣かされたことか。
特に、セシルとバルタにはやられた。
いくつもやられた場面がある。
セシルが囚われの2人を助け出す事を叔母コレットに語る場面。
短慮を咎められても、自分には恥じることは -
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ラストシーンの余韻が胸の奥に灯る光となってずっと続いている。
一瞬の煌めきが永遠の光になる。切なくも心強く、純度の高いボーイ・ミーツ・ガールだった。
この『とある飛空士への追憶』という物語はシャルルとファナ、二人の旅の記録であるから自ずと焦点が二人に絞られるわけで。空の旅と戦い、その中で芽生える恋と育まれる気持ちという物語の軸が最初から最後までぶれることなく、二人に感情移入して読むことができた。
幾つも愛の言葉を並べたり体を重ねたりするのではなく、あの自由な空の舞いこそが、黄金に彩られた空のあの煌めきこそが、胸いっぱいのありがとうとさよならが、二人…いや三人の生涯忘れ得ぬ空旅と初恋の確かな -
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ああ、これはいい!
わくわくが止まらない!
「追憶」「恋歌」「夜想曲」と紡がれた『とある飛空士』シリーズの4作目。
また新たな『恋と空戦』の物語の始まりに、なんとも心躍った。
冒頭から亡国の王族の逃亡シーンがあり、それこそ追憶や恋歌を思い出して、実に飛空士シリーズらしい始まりだと思った。
そして、集うメンバーにはその元王族だけでなく、因縁のある撃墜王同士の子供たちや、空族のスパイなどが含まれて、これからなんとも壮大な話が始まるのだなという期待感がいやがうえにも盛り上がる。
一艘の飛行艇に乗り合わせた7人の士官候補生たちが、戦場の空を、夜の海原を、敵機の攻撃を受けながら必死で逃げ延び、さら -
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ネタバレ『追憶』から考えればあまりに長い物語になったせいか読み終わった瞬間の読後感はなかなかのものがあった。全17巻で毎回それなりの暑さが有ったことを考えるとはライトノベルとしては本当に重厚な物語になった。特に主人公陣が勢揃いした挿絵を見たときは心が震えたよ
十倍近い相手、次世代戦闘機を相手にすると聞いたときは一体どれだけの飛空士が生き残れるか、もしや主人公人の誰かが撃墜されてしまうのではと危惧していたのだけど、そんな心配要らなかったというか圧倒的過ぎない!?海猫と魔犬なんて300機近い相手に囲まれながら何事もなかったかのように生還するなんて人間業じゃない……
これを超える戦闘シーンってもう出会うこと -
Posted by ブクログ
ネタバレ最終巻手前ということもあり、心震えるような展開ばかり!というか遂に海猫と魔犬の二人が本名で登場したよ!魔犬は彼の息子とはいえ、二人が並んで飛行するシーンを見た辺りで感無量に……。「吉岡武雄」という名前もなかなか来るものがある。
今回は空戦シーンは少なかったけど、その分かぐら含む秋津の展開がまたキツイものばかりで。あのラストってやはりかぐらは死んでしまったんだろうか?ご都合主義的なものを期待すると急所は外れていてほしいけれど……。
やっぱりね、このシリーズにはハッピーエンドに辿り着いて欲しいけど、それ以上に最後はエリアドールの七人が揃っていて欲しいんだよなぁ
ライナもかなり心が揺れているよう -
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Posted by ブクログ
まずは8年間にわたり、クオリティを落とさずコンスタントに物語を紡ぎ、広げた大風呂敷をキレイにたたんで、シリーズ完結を成し遂げたことに敬意を表して、★5つ。
個人的にはもう少し切なさの残るラストを期待していたのだけど、これはこれでいい締めでした。
カルとクレアとアルバス一家のその後については、ちょっとスピンオフで読んでみたいような。
「あの人」と彼のその後については、あえて描かなかったんでしょうね。ちょっと寂しいけど。
前巻から強烈にねじまがったスーパー横恋慕男が出てきたせいか、
カーナシオン→イリア、ゼノン→アメリアあたりの妄執は決着しないまま放置(笑)
4人のエースの戦いっぷりの描写が -
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Posted by ブクログ
「とある飛空士への」シリーズ最終巻。おもいっきり堪能させてもらいました。
この作者の素晴らしいところの1つに、主要キャラであっても容赦なく作中で死亡させてしまう容赦の無さと、ストーリーにおけるハッピーエンドを両立させることがあると思う。特に前者によって、いわゆるお約束展開に凝り固まること無く、いつも読者の予想の上を行く展開が可能になるのだと思う。(このシリーズの読者なら、8巻でそれを感じたのではないだろうか。)
ただ、この巻に限って言えばやや展開が読めてしまった感は否めないが、シリーズ集大成の最終巻だから仕方のない面もあるだろう。
ストーリーとしては、今までのシリーズの主人公たちが勢揃いする -
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