森沢晴行のレビュー一覧

  • とある飛空士への恋歌5

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    ネタバレ

    シリーズ完結となる第5巻は、これまで丁寧に紡がれてきた想いの行き着く先を静かに、しかし力強く描いた一冊。過去に囚われていたカルエルとクレアがそれぞれの痛みを抱えながらも赦しと和解を選び取っていく姿に心を揺さぶられる。飛空艇というロマンあふれる舞台装置と、空を巡る冒険のなかで育まれていった人間関係が、最終章にふさわしい余韻をもって収束していく構成にも品の良さを感じた。軽やかさと切なさ、若さと成熟が絶妙に同居した物語でありながら人生の選択や赦しの意味にまで踏み込んだ滋味深い読書体験。読後には静かな感動が残る。

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    2025年07月27日
  • とある飛空士への恋歌4

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    ネタバレ

    青春と戦争が交錯する切なさに心を揺さぶられる一冊でした。カルエルは仲間の死や理不尽な現実に直面しながら、王子としてではなく一人の若者として成長していきます。その姿は痛々しくも美しく、読者の共感を誘います。クレアとのすれ違う想いもまた、身分の壁という重たいテーマを伴い、物語に深みを与えていました。空戦シーンは緊迫感があり、手に汗握る展開が続きます。とりわけ、戦場での選択と喪失がもたらす心の痛みがリアルに描かれており、ページをめくる手が止まりませんでした。甘さだけでなく、現実の残酷さにも向き合ったこの巻は、シリーズの転機とも言える名作です。

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    2025年07月21日
  • とある飛空士への恋歌 1

    無料版購入済み

    いい感じではある

    犬村小六によるラノベ「飛行士シリーズ」の第二弾「とある飛空士への恋歌」のマンガ化作品。

    第一作の「とある飛空士への追憶」は小川麻衣子・画でマンガ化されており、そちらが大好きだったのでこちらも興味を持って読んでみた。

    ストーリーは「飛行士シリーズ」で同じ世界観を共有しているが、年代と場所が異なる。
    本作は、「追憶」より10年程度後の話となり、かつ国(大陸)が全く異なる為、ごく一部を除いて前作と共通する場面はない。
    前作の主人公らしき人物が後半に出てくるものの、基本は全く別のストーリーと考えた方が良いと思う。

    作画が異なる為、絵のタッチは「追憶」とはかなり異なる。
    が、こちらもいい感じではあ

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    2025年07月02日
  • とある飛空士への恋歌3

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    ネタバレ

    前巻の頃から薄々感じていたのですが、カルエルの言動にはやや幼さが目立ち、どうにも引っかかるものがありました。
    やはり、どれほど親しい間柄であっても礼儀は必要で、「ごめんなさい」と素直に言えない姿勢には、読む側としても少し距離を感じてしまいます。
    そのせいか、物語の前半はなかなか気持ちが乗らず、中盤まで読むのに時間がかかってしまいました。

    しかし、クレアが要人として退避する展開以降、学生たちも否応なく「空の一族」との戦いに巻き込まれ、物語が大きく動き出します。そこからは私も自然と作品世界に引き込まれていきました。

    中でも、ミッチャンとチハルのコンビは本当に健気で、胸を打たれました。最期に見せ

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    2025年06月17日
  • とある飛空士への恋歌2

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    青春と恋愛が美しく織り交ざった物語が魅力的でした。カルエルとクレアの関係が少しずつ近づいていく描写には胸が高鳴り、特に二人が心を通わせていく様子はとても丁寧に描かれていて感情移入しやすかった。また、アリエルの存在が物語に温もりを加えており、彼女の明るさや手料理「アリーメン」にはほっとする場面も多くありました。飛空士としての訓練や空族との戦闘など緊張感のある展開も加わり、物語にメリハリがついていて最後まで飽きずに読み進められた。空を舞台にしたロマンティックな世界観がとても心地よく、読後感の良い一冊!

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    2025年05月17日
  • とある飛空士への恋歌

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    ネタバレ

    とある飛空士の新シリーズ。世界観は前作と同じだけど登場人物や国は全く別物。この後でどうなるかはまだ分かりませんが。ここからはじまる「恋歌」なので序盤の説明が主になっていた思いますが、それでもなかなか楽しめました。空飛ぶ島「イスラ」で世界の果てを目指す事になったカルエルこと元バレステロス皇国皇子カール・ラ・イール。そこには自身の因縁のある相手「風呼びの少女」ことニナ・ヴィエントも管区長として乗り込んでいる。イスラで出会った少女クレア・クルスとの関係は如何に?先が気になってしょうがない!

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    2025年05月01日
  • とある飛空士への誓約9

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    シリーズ完結。

    足掛け、何年かかって読んだのだろうか。
    初めて「とある飛空士の追憶」を教えてもらったのは20代だった。

    あれからもう何年になるのか。少なくとも10年以上だ。

    長いお付き合いだった。大円団だった。知ってたけど。
    ハッピーエンドだろうとは思っていたけど。

    それでも楽しませてもらったことは間違いない。

    星は4つ。堂々の4つだ。

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    2025年04月10日
  • とある飛空士への夜想曲 上

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    期待を裏切らない展開。

    期待に応えるの展開ともいえる。

    期待に胸を膨らませ、Fカップの状態で下巻に突入。

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    2025年04月06日
  • とある飛空士への恋歌5

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    シリーズ最終巻。

    ライトノベルも馬鹿にできないんじゃね?と考えるに至った本シリーズ、その最終巻。

    この第五巻だけだと、星は3つといったところだが、ここに至るまでのドラマ、感動を鑑みると星は4つだ。

    読んで良かった。ライトノベル、いいじゃないか。

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    2025年04月06日
  • とある飛空士への恋歌4

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    次巻への大いなる期待を込めて☆4.7とする。

    王道、ベタベタ、期待通りの展開。

    期待を裏切らない。

    最高じゃないか。

    大人も子供も読めばいい。

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    2025年04月06日
  • とある飛空士への恋歌3

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    三十路前にして、通勤中にライトノベルで危なく涙が頬を伝いかける。

    挿し絵を目にした妻には冷たい目で見られる始末。

    んなことはどうでも良くて、良い。思い通りの展開。主人公は死なないから安心して読める。

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    2025年04月06日
  • とある飛空士への恋歌 1

    匿名

    ネタバレ 無料版購入済み

    とある飛空士への恋歌のコミカライズ。漫画化に当たっていろいろそぎ落とさざるを得なかった部分が多々あるので小説版を読むことをお勧め。

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    2023年06月09日
  • 蒼穹のカルマ1

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    ごった煮、ぶっ飛び、ヒロインが可愛い。デート・ア・ライブや王様のプロポーズを読んだ方には、ぜひ読んでもらいたい橘公司先生のデビュー作です。

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    2023年04月08日
  • とある飛空士への追憶

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    ネタバレ

    Audibleにて。

    アニメ映画を観てずっと原作読んでみたいなと思っていたので、読めて良かったです。

    私はハッピーエンドが好きなのでどうかシャルルよファナを連れ去ってくれと祈っていましたが、そんな簡単にはいかず。
    最後砂金を撒いてファナの記憶に残ろうとしているシャルルを見て「ちょっとくらい残しなよ!」と思いましたが、そうもならず。

    ぐぬぬの思ってしまいましたが、面白かったです。
    ラッキースケベも、良いですよね。

    ただやっぱ擬音語がちょっと、もうちょい良い表現方法にしてよぉとは思ってしまいました(´・_・`)

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    2023年03月04日
  • 「英雄教室」シリーズ スペシャル小冊子

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    個性豊か

    英雄教室、この作品はキャラのそれぞれのもつ個性がとにかく強い感じがします。学園ものでありながらそこまで平和という言葉が合致するともいえないですし、一致団結も一筋縄ではいかないような印象です。ただ一人一人の独特な個性をいかして過ごして欲しいです。

    #シュール #ドキドキハラハラ #カッコいい

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    2022年10月05日
  • とある飛空士への誓約1

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    文句なく面白い。
    シリーズが続くにつれ、文章のバランスやテンポも良くなっていると感じる。続きが楽しみである。

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    2022年09月11日
  • とある飛空士への夜想曲 下

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    作者の趣味思考をフル稼働させた作品。
    それだけに主人公・千々石への愛が半端ない。
    戦場を駆けるために生まれたこの男、生き様がアツい。

    宿敵・海猫こと狩野シャルルとの前時代的な対決模様もこれまたアツい。

    中央海戦争という荒波に立ち向かった、天ツ上という船は沈むことなくその航海を終えることができたのか、それは読んで確かめてほしい。

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    2022年09月09日
  • とある飛空士への夜想曲 上

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    追憶で描かれなかった、中央海戦争。
    その顛末が、天ツ上目線で描かれる。

    相変わらずの展開。
    だが、掘り下げそうな箇所をあっさり切り捨てまくっているのは頂けない。
    端折られた場面も多そうだ。
    とはいえ、物語の軸はブレてない。戦争全体を描くのはやはり難しい。

    下巻に期待したい。

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    2022年09月09日
  • とある飛空士への恋歌5

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    期待の方が大きかっただけに、少しばかり残念なところが目立つ。
    3巻後半、4巻におよぶ壮大なクライマックスを演じることができた彼らの、その後。
    無理に物語を終わらせようとする考えが見え隠れして、駆け足感が否めない。
    さらに、物語を盛り上げる一端となった某人物らとの邂逅。
    これまた素っ気無く描かれているため、既読の方は物足りなさを感じるだろう。

    が、一冊丸々とは言わないが力いっぱい完結へと向かい、きちんと描き切った作者の意思。言葉の端々にライトノベル感が漂うが、だからこそ真っ直ぐな言葉が届きやすくなっている。

    ライトノベルとしては、一級品である。
    作者のこれからに期待したい。

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    2022年09月07日
  • とある飛空士への追憶

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    映像化されたらたぶん見てしまう。そんな作品だ。 
ただ、ちょくちょく出てくる擬音語が、悔やまれてならない。 

話としてはすっきりとまとめられている。 
登場人物の性格も分かりやすいし、感情移入の要素満載だ。 

素直に言えば、面白い。 

確かにライトノベルとなめてかかってはいけませんでした。

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    2022年08月27日