森沢晴行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主役を食ってしまうほど濃い印象を残す脇役というのは往々にしているものだがこのシリーズのバルタザールがまさにそれだと思う。(表向き主人公は7人と明言されているとはいえ、最大限焦点が当たるのは清顕でしょう)
特にこの巻では清顕やイリアの出番が控えめであったことに対してバルタザールは幼少期の挫折、そこからの屈折した成長、そして本当の自分と向き合うことへの気付き、と少し盛りすぎなくらいにスポットライトがあたっている。
そしてそれが否定的ではなく好ましいものに感じるほどにバルタザールの魅力が強い。
バルタザールのような屈折したキャラクターは主役に据えることができないので脇役とせざるを得ないのだが、それ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ8巻を読んでからのレビューとなるため、やや支離滅裂かも?
7巻は一言「デウス・エクス・マキナ」この一言に尽きます。絶望的状況下で大逆転のどんでん返しの大勝利!まぁ予想はしてたけど、カルエル・アルバス登場!最後の演出は鳥肌もんでした。
付け加えるなら「蛇撃ち」かな?アクメドが死の間際に見せた空戦機動の芸術。清顕が会得するのだろうけど、左捻り込みを超えるのでしょうか?
8巻までであと1巻で終幕となるのだけど、ここでラストを大胆予想してみる。
ニナ&カルエル この二人はハッピーエンドを迎えると予想。8巻でニナはピンチだけど、その相手(ウラノス軍最高司令官)は小物なので怖くない。
バルタザー -
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Posted by ブクログ
第2部「第二次多島海戦争」
第1部終幕にてエアハント士官学校が崩壊し、ミオ離反後エリアドールの7人は6人へ…それぞれの道を歩き始める6人、そして2部ラストの決戦まで一人のキャラに偏重することなくそれぞれを上手く描ききっている。
そして根底にある戦争という背景を、犬村氏は非情ながらもしっかり描いている、前半までは「ウラノス」なる絶対的脅威、みんなの共通の敵がいたが、国家間の戦争というものは一元的なものではなく多元的に、偶発的でなく必然的に起こりうるものであると語っている。結果7人はそれぞれの勢力に分かれ、かつての仲間を敵として葬らざるを得ない状況へ追い込まれていく。
その状況下でも「誓約」 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆4.5
落ちるところまで落ちたイリア父が、娘の写真や記事を大事に取っていてくれたことに気付くシーンは胸が熱くなった。
列機をつけ、大切なものがまた増えてしまった清顕は再び、なんのために戦うのかについて考える。
イリアやレオ達を相手にしたときに引き金を引けるのか・・・、迷いを抱きながら多くの人達の想いが込められた最新鋭機・斑鳩に乗って出撃し、今は自分の出来ることをする・・・その葛藤が見所でした。
イスラ艦隊との戦いを避けてアルを助けるためにウラノス王になることを決めたクレアですが、こちらもまだまだひと波乱ありそうな気が。
これにて第二部完ということですが三部も期待。
「いい顔に -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆4.5
ウラノス王都にて、ニナ・ヴィエントと仲良くするように命令されるミオ。軍警によって囚われてしまった清顕、かぐら。清顕の口封じを密かに狙うライナ。そんな中、バルタザールやセシルは重大な決断を迫られ――。
というわけで誓約シリーズの5巻。
ストーリーとしては囚われた清顕、かぐらを救出するために仲間達が奔走するのがメイン。
今回のMVPはバルタでしょうね。
王女と分かってからのセシルとのぎこちないやりとりには笑ったし、これまでの出世街道を捨ててでもかぐらの笑顔のために戦う決意をするところにはウルッときた。ほんとイケメン過ぎる。
敵になることになることが分かっていても危険を顧みず -
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Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆4.5
「なんのために、ぼくは戦場を飛ぶ?」
そして、平穏な学園生活の中で懊脳する裏切り者「ハチドリ」が動き出す――。恋と空戦の物語、激動。
大切な人を守るために銃口を向ける覚悟をした清顕とイリアの人間らしい部分が見所でしたね。
同じ気持ちになって空を飛ぶ二人の姿は美しかった。
あとは不明だった工作員、王位継承者の正体が明かされて次巻から遂に本格始動という感じ。
予想外なところもあって先が俄然楽しみになってきた。
「あんたが戦えるのは、ほかのひとのため、じゃないかな」
「――いつまでもずっと、こうしてきみと飛んでいたいよ」 -
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