藤本ひとみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ウェブサイトで掲載されていた『愛しのダルタニャン』を改題・分冊したというこの作品。
(後編は『新・三銃士 青年編―ダルタニャンとミラディ』となります)
ミラディが新たな人物像を獲得し、女の細腕ひとつで生き抜く姿が描きだされています。
作品全体を通じて「軽い」という声もあるそうですが、まぁ、『本家』だってこの2冊に該当する部分は軽いのですし(笑)
読み易くてよいのではないでしょうか。
最後がハッピーエンドなのも好感がもてます。
それにしても……
『ダルタニャン』ではなく『ダルタニアン』
『ミラディ』ではなく『ミレディ』
とつい読んで(言って)しまうあたり、最初の記憶とい -
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
平凡なままでは満たされない!妻として母として一生懸命やっているのに、誰も認めてくれない―。
結婚して以来、何よりも家庭を優先させてきた詩織だが、同窓会をきっかけに、女として生きようと決意する。
高額エステ、仕事相手との不倫、初恋の男性との再会…。
夢を実現させようとして、自らの中に閉じこめていた「女」を開花させていく一人の女性の挑戦と変貌をリアルに描く問題作。
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女のして生きる。。。
家庭に -
Posted by ブクログ
マリナシリーズが凍結されてややしばらくたった頃発刊された、筈。
性格に言えばこれはコバルトではないんだけど。
コバルト文庫で一斉を風靡したマリナシリーズシャルルが主役とあっては読むしかないという勢いで読み始めましたが
やっぱりね、違うんです。
面白いのは面白いんだけど、
やっぱりシャルルはマリナシリーズでこそ本領を発揮するわけ。
同じ作者が描いてるてゃ言っても
下手なパロディ読んでる気がするというか
求めてるものは他にあるのに
似たようなもので自分を紛らわせようとしているだけというか。
はっきり言ってしまえばこんなの書いてないでマリナの続きを書いて欲しい、というのが正直なところ。
まぁ -
Posted by ブクログ
フランス革命を時代背景に、3つの女性の性をテーマにした中短編集。
一番最初が標題の小説なんだけど、本当にこの時代のキリスト教の教義って人間を戒律で雁字搦めにして、幸福を目的としてないな、って思った。
むしろ、それが原因で自然な人間の感情の発露を無理やり押さえこんで不幸にしている、って思った。
扱っているのは性の問題だけど、なんかどの話しも読んでいてジーンときてしまった。
どのお話も、抑圧されて歪められた性のお蔭で、人生が狂ってしまったような、そんな印象を抱いた。
興ざめだったのは、解説・・。
舛添要一なんだけど、どうしてこの人に解説を頼んだのかな。
いくら革命時のフランスが舞台とは言え、この人