藤本ひとみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アントワネットが主人公だと思って読むと肩透かしを食らうかも。
まぁ、これはこれで面白かったかも。
ルーカスって実在した人物なのかな?
アントワネットとフェルセンの二人が、なんというか思慮深くない感じに書かれてるかな。もっとも、藤本ひとみ著の作品って、どれもアントワネットに対して辛口なタッチで書かれてるし。
善良でお人好しなルイ16世がもっと決断力があって、成長しないわがままお姫様アントワネットをたしなめ導けるような人間だったら、アントワネットが国民を理解しようと少しでも考えたのなら、、、
たとえ革命下にあっても、刑死することにはならなかったのかも。 -
Posted by ブクログ
~裏表紙より~
首を絞められ、鋭利な刃物で下腹部をメッタ刺しにされた
幼女の死体が発見された。
刑事ジョルジュと少年囚人ヴィドックのコンビがたどりついた
恐るべき連続幼女殺人魔の正体とは?
革命に突き進む十八世紀末、フランスの古都アラスを舞台に描く
衝撃の歴史サイコ・ミステリー。
~感想~
余程のお馬鹿さんでない限り、
誰が犯人かなんてわかってしまうんで、
謎を解いて犯人を捜しあてたい人には不向きやね。
まぁ、この人、元々がミステリー作家ちゃうんで、
そこを期待してあげるのは可哀想やし、
どっちかといえば、刑事コロンボ風に、
わかってる犯人をいかに追いつめていくかを
楽しんで読め -
Posted by ブクログ
常勝ナポレオンが大敗を記したロシア遠征は壮絶だ。上巻のエジプト戦記のくだりもすさまじいものがあるが、こちらはまた別の意味ですさまじい。兵士としての誇りを失い、盗賊に成り下がった先には救いようの無い地獄が待っていた。片腕と凍傷で足の指を失いならがも数年後に生きて帰還をし、パリで物乞いをする傷痍兵の話に引き込まれる。
英雄ナポレオンを描くことよりは人間臭さを前面に出したつくりになっている。エルバ島がら脱出後、人民の熱狂的な支持を得てナポレオン最後の戦い、ワーテルロー決戦へ、常勝ナポレオンの神通力は通じるのだろうか。勝敗に関係なくナポレオンは人の心を捕まえて放さない。 -
Posted by ブクログ
孤児院から出発し、世界のスターダムにのし上がるには、並大抵の苦労と意志ではむずかしいでしょう。
人一倍負けん気が強く、自分は有名になり、お金持ちになるんだという夢を強く持ち続ける。
それも男性の付属品としてではなく、自分自身の力でセレブになる。
もちろん強運も必要でしょう。彼女には常に彼女を引き上げてくれる支援者が現れる。
ただそれが彼女の一生の伴侶としては成り立たない、というところが
華やかな彼女の生活の、孤独で暗い部分として印象に残る。
70歳で孤独を感じながらもパリコレに挑戦し、評判が悪くてもあきらめない。
そしてその粘りが今日のシャネルの位置を不動のものにしたのだ。
映画「ココ・シ