高里椎奈のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“「鞄よし、服よし、身体よし」
手の平で叩きながら、確かめる順番がおかしい。
「で、状況はよろしいのかな?」
「よくはないな」
サチの軽快な調子に、テオはやっとの事で声を発した。”
高里さんの話は、誰の視点なのかがよくわからなくなることが、度々あったけど、これは読みやすかったな。
しかも、深い。
“「厄介だね。君さえいなければ、人間を蔑んでいられたのに」
「私もです」”
むー。
クロエとイーターのところで、思わずちょい泣いた。
グールを蔑み邪険に扱う人間。
むー。
深いね。
“「素晴らしい」
イーターの感嘆の声を聞いて、左腕を赤く腫らした男が喜んだ。
「軽傷ですか?」
「見事に