高里椎奈のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ第7弾。
短編連作。
執事の衣更月が仕事で不在の間、彼のバトラー養成学校の同級生が代わりにやってくる。
相変わらずの執事の卒のなさが浮き彫りになる話ばかりで面白い。
ラストの美術大学に入学する話では、花穎が正しいことを言っているのに、正しくない方が数で押し切るという、現在によくある出来事が軸となって話が進む。
間違ったときは正す。
では、正しいことをしたときは?
その問いに関する答えは、なんだろう?と考えさせられるストーリー展開です。
正しいことをしているのに、間違ったとことをしている人数が多い場合、その悪は正義になる。
その場合、自分はどうすればいいのだろう?