高里椎奈のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
植物に取り憑かれたかのような、不可解な姿を晒す遺体。さらにその山村には外から人が入れないという・・・。交通課ながら刑事の真似事を頼まれた悠竒は、この村出身だということが原因で現場に行けたものの、なかなか捜査は進まない。寂れた山村で連続して起こる事件の真犯人はいったい誰なのか??まるで出口をふさぐかのように崩れたトンネル。妖の仕業か、まやかしか。そのうちに依頼者とともに暮らす二人が死に、極度の緊張が一同を襲う。真相を突きとめるべく依頼を受けた、秋・座木・リベザルの薬屋三人組が現地で見たものとは――。
今回はザキの出番がホント少なくて寂しかったです。私の大好きなのは誰が何と言おうと座木なのっ・・・!!(笑)信じる者は救われる、じゃないけれど人を救おうとする神の姿にはじんとしました。こういう妖怪との関係は憧れます。紫陽花姉さんはカッコよくて素敵ですね。強がってしまうのもいいところの一つじゃない?シャドウのお一人と若干似てて気が合いそうだなーとか思ってみた。お巡りさんもいい味出してるけど、どうもキャラにかぶりがあるような感じ。キャラっていうよりパターンか??秋たちに理解を示す稀有な大人・・・。 -
Posted by ブクログ
“「小さいな……」
到底、太刀打ち出来ない。
「手を拱いて見届けたくないと思うのは、義務でも常識でもなく、きっと関わりたいと願う貴方自身の心なのですね」
「そこまでお人好しじゃない」
サチは苦笑いを口の端に留め、水流を抜けて供物を飛び越え、祭壇の階段を上まで上がった。
「きゃっ」
サチが手首を掴むと、ミナヨビが驚いて小さく悲鳴を上げる。
サチはいつも通りの力の抜けた笑みで身を屈め、彼女の顔を覗き込んだ。
「君の名前は?」
「私はミナヨビの……」
「巫女になる前の、君自身の名前を貰って行く」
「!」”
短編集、前日談。
読みやすかった。
ところどころ、名前だけじゃ忘れてる人もいたけど、読んでる内にあの人かな?と推測できたり。
“「フェン」
フェンの手の平に、ペールの亜種が転がされる。
「結局、1レドで三個しか寄越さねえ」
前を歩くサチは何処か少し不服そうで、並ぶテオは無表情だが付き合いよく彼の話を聞いている。言葉にはしないが充分だろうと半ば呆れている顔だ。
手の平の砂糖菓子、ペールの亜種。
フェンは両手の平で大事に包んで、小さく嬉しく微笑んだ。”