あらすじ
祖国を追われ、大陸を駆け抜けた元王女フェンと、旅路の途中で出会った、愛すべき人々。本編では語られなかったそれぞれの物語を、鮮やかに描き出した全11編を収録! 元王女フェンと仲間たちの今明かされる“物語”とは?
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Posted by ブクログ
フェンネルシリーズの短編集。
あの時にあの人はこんなことしてましたっていうお話達。
1.サチ
偽王伝『風牙天明』の裏側で起きていた話
2.テオ
偽王伝『風牙天明』でのテオ目線の話
3.レジエクス
偽王伝『風牙天明』と同時に起きていた話
4.アシュレイ、ノエルとエリウッド
偽王伝『終焉の詩』の少し前の話
5.騎士団長と双貴姫
偽王伝『終焉の詩』の後日談
6.トリ・フィトラッカ
偽王伝『雲の花嫁』と『終焉の詩』で登場したトリとホーリィの話
7.ロカ、テオ、シルフィード
偽王伝と真勇伝の中間の話
8.フェンベルク
フェンが市場で自分が7歳になる頃のギルフォードとパラを思い出す話
9.アスターとジェラルダス
真勇伝『草原の勇者』に至るまでの過去の話
10.オリガ・ハウエル
オリガとパラの馴れ初め話
11.嵐前夜
偽王伝『孤狼と月』前日の話
1.でちょっと悲しくなり、2.でホンワカし、4.で笑い、8.でニヤリ、10.でステキって思い、11.で満足した
シリーズファンの自分には嬉しい作品だった。
Posted by ブクログ
フェンを取り巻く人々に視点を置いた短編集です。
やっぱりサチが好きでした。あそこで我を通さなかったのは、彼が大人だからという理由もあるんでしょうね。後書きを読んで、更に切なくなりました。
Posted by ブクログ
フェンネル大陸シリーズ外伝。
本編で語られなかったストーリーが沢山あって面白かった~
一番好きな話はオリガ・ハウエルの話。
またビックリな真実が・・・
Posted by ブクログ
完結作品の番外集ってことで、最終巻後の話もあるかなーっと思ってたんだけどそんなこともなく、本編で触れられなかったキャラの過去や関係がメイン。
個人的にイーターの話は是非本編に組み込んでほしかった。前触れなしに名医が登場してご都合主義に思えちゃったので、これがあったら随分違ったと思うんだけどなあ。
朴念仁なシルフィードも好きだけど(そこ腹やない、胸や)、一番はパラ姉様の短編でした。本編でパラ姉様にちょっともやもやしちゃってたので、らぶらぶで一安心。仲良し仮面夫婦美味しいです。
Posted by ブクログ
短篇集なのに、本篇に繋がる話が殆どなので独立した感じがあまりしない一冊でした。
どれも、その人らしいなぁ… と感心させられることばかり。
筋が通ってるってカッコイイ。
Posted by ブクログ
フェンネル大陸シリーズの完結後に出た短編。偽王伝のほうを正直あまり覚えていないので、覚えていないキャラの話は飛ばし飛ばしに読んでしまいました。
一番好きだったのはパラ姫とオリガの話かなー。
ルースもさー…。かわいそうなんだけどねー…。
Posted by ブクログ
ん~もう一度フェンネル大陸シリーズを読み直さないといけないなぁって感じた外伝ですた。
登場人物がどこの誰だかわかんないとか(泣)
頑張って全部読んだのに…
時間を見つけてシリーズ全巻読み直して、それでまたリベンジしたいです。
Posted by ブクログ
“「小さいな……」
到底、太刀打ち出来ない。
「手を拱いて見届けたくないと思うのは、義務でも常識でもなく、きっと関わりたいと願う貴方自身の心なのですね」
「そこまでお人好しじゃない」
サチは苦笑いを口の端に留め、水流を抜けて供物を飛び越え、祭壇の階段を上まで上がった。
「きゃっ」
サチが手首を掴むと、ミナヨビが驚いて小さく悲鳴を上げる。
サチはいつも通りの力の抜けた笑みで身を屈め、彼女の顔を覗き込んだ。
「君の名前は?」
「私はミナヨビの……」
「巫女になる前の、君自身の名前を貰って行く」
「!」”
短編集、前日談。
読みやすかった。
ところどころ、名前だけじゃ忘れてる人もいたけど、読んでる内にあの人かな?と推測できたり。
“「フェン」
フェンの手の平に、ペールの亜種が転がされる。
「結局、1レドで三個しか寄越さねえ」
前を歩くサチは何処か少し不服そうで、並ぶテオは無表情だが付き合いよく彼の話を聞いている。言葉にはしないが充分だろうと半ば呆れている顔だ。
手の平の砂糖菓子、ペールの亜種。
フェンは両手の平で大事に包んで、小さく嬉しく微笑んだ。”
Posted by ブクログ
サイドストーリー集
後日談なんてありはしない。
しかも最後の話は「そして伝説へ」的な。
いい加減巻数もあり、話も長期に渡り、
しかも登場人物も多いので、正直誰?と言うのもチラホラ。
昔のを読みながら、この場面の話かーと出来れば良いのだがね。
それさえクリア出来ればもうチョット深く読めたかも。
いや前の巻とかどこに埋れているか・・・。