上坂あゆ美のレビュー一覧
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【友達】ってなんだろう。
友達じゃないかもしれない、ひらりささんと上坂さんは、互いに心の内を往復書簡としてしたためる。
それはさながら本気のボクシング、いや、異種格闘戦のようで、ほんとに人と人とが対話するということは、どこか格闘技めいてくるのかもしれない。
途中に挟まれる短歌がまた、意味深く輝いている。
ひらりささんは文筆家で、エッセイを書いていて、別名で短歌も発表している。劇団雌猫というユニットでオタク活動も。
上坂あゆ美さんは人気歌人で、エッセイも書いていて、ポットキャストや演劇、スナックのママと、いろんな方面で才能を発揮。
対話型AIのようなひらりささんと、自分自身を怪物という上坂 -
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ネタバレ歌人上坂あゆ美さんのエッセイ。とても面白かった。正直、歌集はそこまでピンとこなかったが、エッセイはかなり好みだ。女好きでギャン中のどうしようもない父、メンタルも身体もはちゃめちゃに強い母、陽キャでマイルドヤンキーの姉。癖が非常に強くコミュニケーション強者の家族に囲まれて、内気かつ攻撃的な上坂さんの人生はかなりごたごたしながら進行する。
親の離婚前に母と家を出て、移り住んだ先が元デリヘル事務所の部屋…などエッセイのエピソードはどれもかなりインパクトがあるが、悲壮感や鬱屈感などはなくあっさりと語られるので笑えてしまうのだ。短歌を読んだ時は父親は性格もなにもかもクズなのだろうという印象だったが、性格 -
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タイトルからして面白そうな雰囲気しかしない。
同僚が短歌好きで、短歌に少し興味を持っていたときに、なにかの拍子にこの著者のことを知り読んでみた。
対談イベントで見た時のしっかりした女性という印象とは裏腹に、この本では自我が強かった学生時代ややさぐれた家族環境だったりが赤裸々に書かれてあり、こういう文章を読むたびここまで自分のことを書けるのってすごいなと思ってしまう。
それでも家庭環境は変われど母に対する想いやつい言いすぎてしまったあとの後悔のようなものは分かるなと共感できることもあり、そうした言語化したくてもできないような心の機微を短い文章の中で研ぎ澄まして表現できる能力や努力に羨ましさも感 -
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本書は、お風呂にまつわる22篇の短編小説・エッセイ((小説18篇、エッセイ4篇))からなるアンソロジーです。
タイトルに「5分後に」とあるように、1篇5分ほどで読み終えられます。
大変恥ずかしながら、わたしは風呂キャンセル界隈のひとりです。
疲れて帰ってくると、そのまま寝落ちてしまいます。
ですが、疲れた時こそお風呂に入らなくてはいけないという義務感は持っています。
なので、お風呂に入るモチベーションが湧かない日に1篇ずつ読んで、これで入浴できれば最高だと思って購入しました。
が、結論から申し上げますと、本書のおかげでお風呂に入れるようになったということはありませんでした。
お風呂に入るモ -
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ネタバレ【あらすじ】
くたくたに疲れて帰った日、ショート動画でだらだら時間を溶かしてしまう日。
「お風呂に入らなきゃ」と頭ではわかっているのに、入る覚悟が決まらない!
あなたに効く小説、ここにあります。
『わたしは本当にばかだ。あの会社を蹴ってしまうだなんて。
けれど、わたしが何度も頭を下げて選んでいただくなんておかしい。いま、こちらが未来を選んでいるはずだった。もっと気高くいなければ。わたしは落ち込んで醬薇風呂に入るような女なのだから。』
【個人的な感想】
お風呂に入りたい!とはならなかったが、色々な方の作品が読めて面白かった。
特に、この2作品が好きだった。
・無力 小原晩
・薔薇風呂の日々 -
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とにかく1日の疲れが最高値に達した時のお風呂に入らなきゃっていうのが億劫過ぎる。
で、入んなきゃ〜入んなきゃ〜って思ってる間にうたた寝。
こんな生活が多いので、本の帯の文句にどんぴしゃり。
くたくたに疲れて帰った日、ショート動画でだらだら時間を溶かしてしまう日。
「お風呂に入らなきゃ」と頭では分かっているのに入る覚悟が決まらない!
→まさに私のこと。
なので気になって買いました。
お風呂にまつわるいろんなジャンルの話が読めて楽しかったけど、一つ一つが短いから何となく物足りなかったかな。
でも、お風呂に入った時の開放感、安堵感、そういうのに改めて気付かされたというか。もうさっさとお風呂に入ろ -
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同世代同年代で、エピソードや悩みに親近感を感じることもあり、文章も読みやすく、面白かった。
ただ、本人の家族環境が不遇だったこともあり、何度も自分がどれだけ辛かったかの話が出てくるので、ちょっと悲劇のヒロイン感は否めない。
また、おそらくそのせいで、考え方が少し硬直的で非現実的、私にとっては違和感を感じるところもあった。人間は複雑、人間が作った社会も複雑。その複雑な中、長い人生の過程で考えや行動が一貫しないことは普通。それに、社会自体の流れも変わったりするし、そのせいで人間が変わることもある。そこが辛いと感じることもあるかもしれないけれど、世界の面白い部分でもあると思うのだ。
でも、周りの -
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上坂さんのエッセイを読んで波瀾万丈だけど自分の考えを持って生活を続けている姿に勇気をもらい、面白くて、興味を持って、この本を読んだ。
読んだ結果、私にとっては、上坂さんの思考は私とは程遠いもので、反対にひらりささんの思考にはとても共感するところが多かった。
上坂さんは、自殺する若者が多い世界を憎むなど壮大な怒りをもったり、美しい魂を求めていたりするが、もし本当に取り組むなら上坂さんの抽象的な言動だと足りない気がして、ただの綺麗事のように思ってしまう。現実的には、それは個人にはどうしようもない大きな流れで、それに立ち向かおうとすること自体、意味ないというか。
ただ、もし不利益を被った当事者