上坂あゆ美のレビュー一覧
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ネタバレ・人間が一番恐ろしいのは、自分や他人を、どこのボックスに入れていいかわからない状態なのだと思う。〜そうやって雑なラベリングによる仕分けをすることで、誰もが安心したいのです。だけどそれは、難易度が低い生き方です。ほんとうは世界は二元論ではない。〜世界が二種類に分けられるわけがなく、本当は、そういう二つの事象の間に、数百、数千、無限通りのケースがある。それをたったの二つに分けて安心したがるのは、それこそ加害性を多分に孕んだ行為です。
・楽しんでつくっている人に、頑張ってつくっている人は敵わない
・人生には「can」なことと「can’t stop」なことがあり、収入に結びつきやすかったり、人から認められやすいため、多くの人は「can」ばかりしてしまうけど、本当は「can’t stop」なことを増やした方が、幸福度は高い -
Posted by ブクログ
パートナーに「頭を休めるのにちょうどいいよ」と言われて手に取った、読んでみると内容は重いのに語り口が軽く、おもしろおかしく、一気に読まされた。
著者は歌人で、各章の表題が一首の和歌。本全体のタイトルも「愛はある/ないの二つに分けられず 地球と書いて<ほし>って読むな」の下の句。歌も文章も言葉遣いは現代的だが、歌の形式はもはや古典的と言ってもいいもの。上の句と下の句がぶつかりあい、響き合って形式のことを「合わせ鏡」といい、塚本邦雄の「合わせ鏡の神々少年ルートヴィヒ あはれ一羽の鶴を放てり」を種にしていると学生時代に先輩に教わった。誰に聞いたかは思い出せるし、先輩の下宿で、その歌論の本を見せてもらったこと、その本の匂いとかまで思い出しても、誰の論だったかは思い出せない。
思い出せないことを思い出しながら読み終わって、ふと、こういうテキストの形式そのものが古典的であることに気づいた、そう歌物語だ。「伊勢物語」のような。 -
Posted by ブクログ
上坂さんとひらりささんが対極でおもしろかった
上坂さんはとても一貫性がある人。シーンによってわけない、統一性のある人。どこでもズバッと言うし、パートナーに求めるものも恋人と結婚相手で同じ。
ひらりささんはいろんな顔がある人。シーンによって違う自分をだしてる。ロールプレイをしているという表現がおもしろかった。恋人が結婚の話を出してきたら、ロールプレイから外れていない?って思うらしい。
私はどちらにも共感できた。パートナーに求めるものや好きな人ものは一貫してる。けど、仕事とプライベートでは違う顔かも。仕事はあまり深くまでかかわりたくないけど、プライベートは仲良くなった人と深くかかわりたい。
人間ってそんなもんかも。どっちかに触れていると変と思われるのかも。逆に変と思われない人は真ん中にいるのかも。じゃあ、変な人って貴重だよね。変な人の話聞くこと大切にしよ -
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上坂あゆ美 著
『老人ホームで死ぬほどモテたい』
『地球と書いて〈ほし〉って読むな』
前回の読書が渡邊渚さんのエッセイだったので、エッセイって意外と面白いなというところからの、上坂あゆ美さん。
平積みの『地球~』を見つけて興味をそそられたのでそこからの『老人ホームで~』をまとめて購入。
歌集ってとっつきにくいかなと思ったけど読み始めるとストーリーが見えてきてとても心地よい刺激がありました!
すごいなぁ、、、
洗練されてて切れ味鋭いし、ほんと言葉の魔術師って感じ。
ビビっときた歌をノートに書き出して、自分のもののようにしてみたけどなんか違う。だからここに書けない。
歌のひとつひとつでもグワッと心にくるものもあるけれど、これは歌集として、一冊の本としてまとめて読むとさらに味わい深いものだと思う。
そして、エッセイってやはり面白いですね。
他人の人生を読んでなんになるんだと今までは思っていたけど、共感できるできないじゃなくて人ってこんなことを感じるんだなと。
そして何より上坂さんだけじゃなくて物書きの方ってやはり言語化能力がめちゃくちゃ優れてるんだなと。
順番として、歌集→エッセイの順に読んでよかった。
自分の言語化能力はどんどん衰えてきてる実感があって、だからこそ感じたことをこういう場でアウトプットしている。
ただ、mixiとかやってたころはもっともっと良い文章が書けてたんだよな。。。
ほら文章はまとまらん。何もかもが学び。
良い本、良い作家さまに出会えました。