田中芳樹のレビュー一覧
-
購入済み
銀英伝の中で一番面白い!
『外伝』がとうとう登場しましたね。本当に待っていました。『外伝2 ユリアンのイゼルローン日記』は、本編(10巻)+外伝(5巻)の中でも私が一番好きな作品です。ヤン・ウェンリーと愉快な仲間たちの陽気で軽快、ウィットに富んだ会話やエピソードが満載の本作品は、本編は読んだけど『外伝』は“まだ”という方は勿論、銀英伝を読んだことがない方にも一度は読んでみて欲しいおススメ作品です。
再アニメ化も楽しみ! -
Posted by ブクログ
私が、田中芳樹先生原作の漫画で最も好きなのが、この作品(ただ、一ファンのプライドにしたがって正直になると、先生の作品の中で一番に大好きな『創竜伝』シリーズが、藤田和日郎先生か鈴木央先生によって漫画化されたら、恥も何もかにも打って捨てて、そちらに飛びつく可能性は特大)
この『薬師寺涼子』シリーズは、垣野内成美先生が全力で「好き」を傾けて描いてくれているからこそ、原作の魅力もそのままに、いや、もしかすると、ちょっとだけ輝きを強くして伝わってくるのだろう
このシリーズでも、薬師寺涼子はとことん、我が道を突き進んで、華麗なアクションを披露し、独特の正義感に従って悪党に痛い目を見せ、泉田準一郎はいつも通りに、上司の我儘に長躯を振り回され、制御していると見せかけて加速させ、着実に彼女と同じ色に染まりつつある正義感を発揮している
一言で言うと、痛烈。原作を読んでも胸がスカッと空くが、漫画を一気読みすると、スッキリ感は一層に強く感じられる
ホント、女傑って表現は、薬師寺涼子、彼女のために生まれた、と思うほど、やる事なす事がカッコ良すぎ。そんな彼女を常に傍で支え、滾らせ、受け止める泉田さんの
忠誠心も見習いたいトコ
悪事を企み、おぞましい凶行に走る、小悪党の枠には収まらないんだけど、絶対悪と讃えられるほどの負の素質を備えていないキャラの発言や思想が荒唐無稽、良くない方向に頭のネジが飛んじゃっていて、狙ったように涼子の癇に障っちゃって最終的に犯した罪に見合った罰を、様々な形でしっかりと受けるパターンってのも、この作品の押さえておきたい魅力の一つ
しかし、これもまた、毎度、思う事だが、泉田さん、いい加減、気付けよ・・・いや、違うか、いい加減に気付いていないフリは止めろよ
読み手がニマニマしちゃうくらい、あの薬師寺涼子があからさまなアピールしてるのに・・・鈍感すぎる男はモテないぞ。まぁ、そんな野暮天なトコが、涼子が彼を好いている要因の一つなんだろうけど、あんまりにも距離が縮まらないもんだから、気を揉むね -
購入済み
何度読んでも…
学生の頃夢中になって読んでいた作品。アニメも全編見ましたが、やはり小説の(活字の)方が深みがあります。二巻を読むのが怖いけど…続きも早く読みたいです。
-
Posted by ブクログ
岳飛伝は、翻訳だったってこともあって、岳飛の人物像はそれなりに分かったけど、とんでも物語ってところがイマイチだった。で、そのあとがきの中で触れられてたこっちを読むことに。内容は、カンセイチュウ・リョウコウギョク夫妻の息子であるカンゲンチョクを主人公に置きながら、その思考回路の中での岳飛とか両親とかの活躍が描かれるというもの。こっちは純粋に田中作品で、岳飛も実はワンマンだったがために反感を買いやすかったことも分かるし、金と宋の関係性とかも史実に則した内容で、同時代の理解には、先の岳飛伝よりよほど素晴らしかった。さて、このあと(っていっても文庫化はあと何年先か…)出てくる北方岳飛伝やいかに。
-
マヴァール年代記(合本版)
- カート
-
試し読み
-
Posted by ブクログ
中国南北朝時代・北斉の皇族のひとり蘭陵王の物語。美貌ゆえに戦場で仮面を着けて戦ったと言われる武将の悲劇。
中国史は物語の宝庫ですね。日本に於いてマイナーな時代でも華々しい物語の種が散らばっています。その種を拾い萌芽させるのが作家の技量なのでしょう。田中芳樹はエピソードの使い方が巧いですね。史料を元にエピソードを重ねることで、各登場人物に肉付けしていくのでただ単なる歴史人物でなくキャラクターとして動いていくのです。またヒロインの設定も物語に華やぎと温かみを与えてくれます。何せ無能な皇帝の悪辣三昧の描写がえげつないですからねえ。傾国の皇帝の描かれ方なんてそんなものだと判りつつも、余りの酷さに辟易します。だからこそ蘭陵王の魅力が際立つこともあるのですが。