田中芳樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まず、結論から言わせてほしい
この少年漫画、最高である。各人が読みたいモノを好きなように読めばいい、そう、私自身は思っているが、それでも、これを読まないと、漫画読みとしての人生、大きな損となる、と言いたくなる
小説読みでもあるのに、恥ずかしい話だが、私は原作の『アルスラーン戦記』を読んだ事が無い。田中芳樹先生の作品で読ませていただいたシリーズ物は、『創竜伝』と『薬師寺涼子の怪奇事件簿』のみだ
なので、田中先生の執筆する作品は、全てレベルが高いとは言えない
けれども、『アルスラーン戦記』と言う小説の名作の魅力を、漫画、この形にした時、ここまで残さずに引き出せるのは、恐らく、数多いる超一流、言わば、「本物」の中でも、荒川弘先生だけだろう
『銀魂』の空知英秋先生、『月光条例』の藤田和日郎先生、『七つの大罪』の鈴木央先生、『ドリフターズ』の平野耕太先生、仮に、この先生方が『アルスラーン戦記』を漫画化してくれれば、どちらのファンとしても嬉しい。だが、どれだけ、空想を膨らませても、荒川版を凌駕できるレベルに至らなかった
夢枕獏×伊藤勢先生が、最もベストコンビかと思っていたが、これは認識を改めるべきだな・・・・・・これだから、原作ありの漫画は好きだ
『鋼の錬金術師』、『銀の匙』、私の中で殿堂入りになっているだけでなく、確実に漫画史に残る名作を連載した(している)経験が、この漫画を描く上で活きているな、と感じた
あくまで、これは私の勝手な意見だが、荒川先生の描く、人の死には読み手を硬直させる、得体の知れない迫力が籠っている
圧倒的な戦力の前に無慈悲に殺される者、歪んだ宗教的な思想の餌食となって屠られる者、壮絶な一騎打ちの末に絶命する者、どれも形こそ違えど、単純な死だ
リアル、そう表現するのは違う。ただただ、読み手に死ぬこと、殺される事の恐ろしさを思い知らせる
だからこそ、信念と覚悟を胸に、何が何でも生き抜いて、目的を遂げようとするアルスラーン達が持ち、強めあう光が、より一層、読み手の心を照らし、自身の未来に希望を持たせてくれる
また、荒川先生は、原作の良さを忠実に表現しているだけでなく、所々に、自分の色を織り交ぜて、読み手にしれっと、さりげなくアピールしてくる技量と度胸も持ち合わせている
壮大さ故の緊迫感が宿るストーリーだが、荒川先生のコミカルな要素が混ぜられている事で、大分、読みやすくなっているのではないか
それでいて、戦闘シーンとなると、まるで異なった色を出して、読み手を驚かせるんだよな、荒川先生は
効果音が耳の奥が痛くなるくらいに大きく聞こえ、戦闘独特の緊張が滲む空気で肌を引き締められ、思わず、握った拳の内が汗だらけになる、少年漫画として百点以上の戦闘シーンである
どの戦いも圧巻だが、個人的にアニメで楽しみにしているシーンは、この巻に収録されているダリューンvs銀仮面の男(ヒルメス)だ
この作品もまた、確実に漫画史に残るだろう
この台詞を引用に選んだのは、自分の戒めにしたい、と思ったからだ。自分が大事な物または者を奪われたら、とても悲しくなる、そんな当たり前の事が人間は簡単に想像できるはずなのに、どうして、他人を虐げられるんだろうか・・・・・・ -
購入済み
完全な叙事詩
田中芳樹作品の出会いはアルスラーン戦記が最初になります。その世界観の緻密さ、個々人の表現の豊かさに読み進めることを止めれない作品でした。銀河英雄伝説という作品もすぐに手にしたいと思いつつなかなかその機会を得ず、今回の電子書籍という形で購入となりました。その世界観の素晴らしさはやはりと言わざるを得ません。ラインハルトとヤン・ウェンリーの二人が作り出す歴史模様、そこに織りなす数々の人々の偶像劇、これほど遠大な物語なのに、どこか近親感をもたらす表現は作者の初期の作品から変わらずあったのだと改めて感じました。本編はここまでですが、また外伝でも楽しませてもらえること疑いないです!
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アルスラーン戦記3落日悲歌
- カート
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試し読み
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アルスラーン戦記3落日悲歌
- カート
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試し読み
購入済みやっぱり面白!!
コミックを読んで、久しぶりに原作を読み返そうとしたが、本屋になく、ネットでと思ったが、偶然ブックライブで見つけて早速の購入。
原作はやはりで安定の面白さ。
ブックライブでの続刊を急ぎ乞う!! -
大河ドラマ宇宙版!
SFやスペースオペラ、と聞くと、一般文芸読者にはしばしば忌避されがちなジャンルだと思う。ましてやこちらの作品は、ライトノベルだと時おり勘違いされてしまう。
しかしこの作品は、大のオトナにこそ読んでほしい。
独裁専制政治の隅から、やがて民主主義という名の芽が生まれる。その芽は志高き人々のおかげで立派に育ち、大木となる。だが大木もいつしか樹勢を失うのと同様に、民主主義の中にも綻びが生まれる。口達者な一部の政治家たちに国の命運を任せきりになり、人々は政治に無関心になってゆく。その無関心が、社会にまた新たな独裁者を産むことにつながる。
そういうふうに人類社会が繰り返してきた歴史を、宇宙という架空の舞台で巧みに再現した歴史小説である。
数百人にも及ぶ登場人物。それぞれに、置かれた立場の違いがあり、ドラマがある。これはもう大河である。
専制政治側にも、民主政治側にも主人公を置き双方の側面から著述されている点は新鮮だった。(初読はもう20年前のことだが)
刊行からこれほど年月が経っているにもかかわらず、今でも色あせることなく語り継がれている名作。
私はこの作品を読んだことのない人が羨ましいのである。
その衝撃にこれから出会えるのだから。 -
Posted by ブクログ
2巻で好きな台詞。
「おぬしは十人の奴隷を殺したが かわりに千人の謀反人を生むことになるぞ」
警鐘と皮肉が混じったのがいいですね。
あと、ギーヴのも好き。「そういうのを奴隷根性というのさ」ってとこです。偽悪者・田中芳樹というだけありますね。
復讐鬼の銀仮面、狂信のボダン、苦労人のギスカール。いやいや、造形がとてもいいです。銀仮面のMADな復讐心がちらほら見えてきてくれて、とてもいいです。
タハミーネの傾国の妖艶さがなんともいえないので、この後登場するファランギースの美しさがどんなものかに、かなり期待。
ルシタニア兵士の最登場で3巻へ続く。
あ、好きな台詞をもう一つ。
「エーラーン・カーラーンとは韻を踏んだよき呼称ですな」
的確に相手の自尊心を虚仮にする未来の宮廷画家さんです。
おそらくというか、大いに希望を交えて第一部完結までは描いてもらいたいです。長い付き合いになるだろうけど、一向に気にはしませんから。というよりも、第一部じゃないと、原作の方に追いつく可能性大なんで。
十六翼将揃わないけどさ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ原作を読んだのはかなり昔だったけど、特に初期の頃は熱心に読んでいたのか改めて荒川版を読んでも話の筋をハッキリ覚えていて自分で驚く。
戦争描写はやっぱり絵で見るとせまってくる物がありますね。シャプール射殺のシーンは名シーンですわ……泣ける。
ルシタニアの非道さやボダンの狂いっぷりに改めてどん引きですが、ルシタニア兵の中にもまともな人間はいる事が垣間見える数コマにちょっとだけホッとします。
ギーヴがこれまでの荒川キャラにはいなかった顔で驚きました。ちゃんと美形キャラで嬉しい!格好いい!!
俄然期待が湧いてきたので早くラジェンドラを下さい(笑)。
あとギスカールが私のイメージとは違ったのですがコレはこれで良かったです。しかし何て似てない兄弟だ…。 -
購入済み
躍動感
いい意味で原作とは違います!
原作エキスを漫画ならではの表現で描いてると思います。
特に、エクバターナの街をアルスラーンが走り回されるシーンはいい。
これから起きる惨劇の前にしっかり都市の最盛期が絵でわかります。
2巻が待ち遠しい。