田中芳樹のレビュー一覧
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『魔天楼』に続く「ドラよけお涼シリーズ」第2弾。権力を茶化す氏の筆の冴えはますます鋭利になっているようである。感覚的にはやはり『創竜伝』に通じるものがあると思う。読んでいてとても面白いのだけれど、作品としては作者の中では特殊な位置にあるものになるのだろうか?というのは、他のシリーズものは軸になるストーリーがあって結末に向かって進んでいることが判るし、単発作品は単発作品でその長編ごとに完結しているわけだが、これはそのどちらにも属さないような気がするのだ。よくある永劫回帰型のシリーズものになるのだろうか?キャラクターそれぞれが魅力的なので今後に期待したいと思う
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ネタバレ宇宙暦801年、新帝国歴003年——ラインハルトの初陣から10年が過ぎた。
キルヒアイスは亡く、ヤン・ウェンリーもいない。ロイエンタールも鬼籍に入った。銀河を駆けた英雄たちは、ひとりまたひとりと退場していった。そしてラインハルト自身も、原因不明の「変位性劇症膠原病」に身体を蝕まれている。息子アレクはまだ幼く、父と子はまだ会ってもいない。
最後の戦いが始まる。
ユリアンはラインハルトとの会談を目指していたが、「新世紀号」の救難信号を受けて出撃。帝国軍との「シヴァ星域会戦」へと突入する。帝国軍から亡命し、ヤンとともにユリアンたちを導いてきたメルカッツが、乗艦ヒューベリオンとともについに散る。 -
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ネタバレ今までいろいろ怪奇的生き物が登場してきたこのシリーズだが、土着の風俗や伝説的存在ではなく、まったくの人間のエゴで作り出された存在がグロテスクで哀しい。
自由の国アメリカの、実は全然自由ではないキリスト教への妄信。
この作品に出てくるアメリカの大富豪は、キリストの再来を信じて、その日に備えて驚くべき準備をしている。
自分中心でしか物事を考えない金持ちは、キリストの教えすら自分に都合のいいように捻じ曲げる。
金さえあれば何をやってもいいなんて、キリストは言ったか?
「弱肉強食」「自己責任」などはキリストの教えなのか?
今回涼子は、まったくの休暇を泉田くんと過ごそうと、結構小細工を駆使して楽しみ