村枝賢一のレビュー一覧
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石ノ森章太郎原作の漫画を元にしたノベライズ。
科学者である父親と離れて暮らすミツコの元に、ジローと名乗るギターを担いだ青年が現れる。彼は何度もミツコの窮地を救い、弟のマサルとも親しくなっていき、ミツコもまた彼に淡い感情を抱くようになる。
しかし、ジローの正体はキカイダーという名のロボットであり、ダークの魔の手からミツコを守るためにやってきたのであった。という、王道なヒーローもの。
いやあ良かった。ロボット×人間はこうでなくては。
キカイダーとハカイダー、そしてマリのロボット同士の兄弟関係もいい。ミツコも含め、それぞれで父親に対する複雑な感情を抱いているが、そこから生じた行動には愛情めいたものが感じられるからだ。マリもミツコに対してうっすらと嫉妬めいたものを感じていたんだろうなぁ、と思える場面があるのもまた良し。
とても面白かった。 -
ネタバレ 購入済み
やっぱり本郷猛
小さい頃に仮面ライダーに出会い、いまだに仮面ライダーファンです。
知られざる本郷猛と一文字隼人との出会い、2号の誕生、改造人間としての悲哀。すべてが懐かしく、すべてが新しい!
これからも購読します! -
Posted by ブクログ
こんな面白い素晴らしい作品が埋もれてるなんてもったいない、信じられない、業界の損失!
上の賛辞はけっして大袈裟ではないと読んだ人ならきっとわかってくれる。
西部開拓時代のアメリカ、とある目的を胸に秘め放浪を続ける孤独なインディアン・レッド。
彼は日本から来た武士のイエローや元娼婦のアンジ―という心強い仲間を得て旅を続けるが……
村枝賢一が魂のすべてを叩き込んだといっても過言じゃない熱が迸る作品。
銃が炸裂し弾丸飛び交う戦闘シーンは泥臭いまでに荒々しい絵柄で迫力満点、ひりつくような生(き)の激情が伝わってくる。
容赦なく人が死ぬへヴィでハードな内容、残虐な描写もありながらそれでも括目して読ませ続ける底力がある。
キャラクターも文句なく魅力的、脇役端役に至るまで一人として無個性で印象の薄い人物がいない。
ともすれば情緒不安定に陥りがちなレッドを支える義理堅く友情に厚い好漢イエロー、さばさばした姉御肌のアンジ―、のちに仲間になる大佐……
復讐の縦軸はそのままに、レッドを中心にした様々な人々の思惑が横軸となり、熾烈な運命を紡ぎだす様は群像劇の趣をも呈する。
仲間は勿論悪役の濃ゆさには特筆すべきものがあり。
テレンスのあっぱれなまでの小悪党ぶり、ブルーの不気味すぎる存在感が印象に残る。
面白いマンガをお探しの方はぜひ!損はさせません。 -
Posted by ブクログ
アルゼンチン戦前半と、和也と愛子の関係が揺れ動くハーフタイムを収録した33巻である。
前半30分の段階で、勝てるなら死んでもいいとまで言ってのけた桜庭がダウンし、前半終了間際にはダミアンとマッチアップしていた和也までもが倒れるという壮絶な展開である。死力を尽くし、ワールドカップという夢の舞台で戦う彼らの姿は、本当に心を打つ。さすが俺たちのフィールドである。
その上で、ここに来ての愛子の本音であるのだから、積み立てが本当に上手いなあと。わざわざフランスで一人訓練を続ける和也を見続ける役を当てたことで、ここでの不満はさらに印象を強めている。
これはどうしたって星五つ評価になるだろう。サッカー面でも、ストーリー面でも充実の、最後へと向かうワンステップだった。 -
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ウズベク戦と韓国戦の途中までが収録された28巻は、大きなプレッシャーに苛まれながら戦う和也の姿が描かれている。
プランA、Bという形で旧日本代表とリザーブドッグスを同時に使う監督の下で、和也はそのつなぎ役を任されている。そのことは、両サイドの選手らも理解しつつある事項であり、事実上日本代表は和也の手にかかっていると言っていい。
そのことは当然、ウズベク戦でのスカウティングで韓国も理解しており、執拗なマンマークに悩まされる中、監督はひとつの決断を下した、とまあそんな物語である。
滅入りそうな壮絶な展開だが、国を背負って戦うという重みはそれほどのものなのだということを改めて知らしめてくれている。韓国代表の一人が思う「これがおれのワールドカップだ」という言葉のなんと重いことか。
ところで、個人的には「当て馬だったかな……」と悲しんでいた玉緒が再登場を果たしていて、地味にヒロインっぽいシーンをもらっていることにはいたく感心した。
まあ、当て馬だろうという点は変わらないのだけど。そのことも含めて、星五つと評価したい。 -
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だいぶ熱くなってきた14巻では、試合展開はおきざりにして、Jへの昇格を主題に物語は展開している。
ヤマキ自工の社長とその娘が軸となっているが、社長も社長で難しい立場にあることがそれとなく描かれていて、こうしたところで一方的に描かないところは上手いところだろう。
主将による引き受け先の募集など、ヤマキは揺れに揺れている。ただ、やはり勝つしかないという状況に変わりはなく、代表選手らが帰ってきたJのチームに打ち勝たなければならないというさらに厳しい競争が目前に見えている。
今回は星五つ。和也が涙したような展開が見せる、あの熱さが心地良い。これこそが、この作品らしさだろうと思う。