村枝賢一のレビュー一覧
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ウズベク戦と韓国戦の途中までが収録された28巻は、大きなプレッシャーに苛まれながら戦う和也の姿が描かれている。
プランA、Bという形で旧日本代表とリザーブドッグスを同時に使う監督の下で、和也はそのつなぎ役を任されている。そのことは、両サイドの選手らも理解しつつある事項であり、事実上日本代表は和也の手にかかっていると言っていい。
そのことは当然、ウズベク戦でのスカウティングで韓国も理解しており、執拗なマンマークに悩まされる中、監督はひとつの決断を下した、とまあそんな物語である。
滅入りそうな壮絶な展開だが、国を背負って戦うという重みはそれほどのものなのだということを改めて知らしめてくれて -
Posted by ブクログ
だいぶ熱くなってきた14巻では、試合展開はおきざりにして、Jへの昇格を主題に物語は展開している。
ヤマキ自工の社長とその娘が軸となっているが、社長も社長で難しい立場にあることがそれとなく描かれていて、こうしたところで一方的に描かないところは上手いところだろう。
主将による引き受け先の募集など、ヤマキは揺れに揺れている。ただ、やはり勝つしかないという状況に変わりはなく、代表選手らが帰ってきたJのチームに打ち勝たなければならないというさらに厳しい競争が目前に見えている。
今回は星五つ。和也が涙したような展開が見せる、あの熱さが心地良い。これこそが、この作品らしさだろうと思う。 -
Posted by ブクログ
テレビで「人造人間キカイダー」をリアルタイムで観た世代です。
大変面白く読ませていただきました。
上手に現代に合わせた設定になっていますね。
無線LANを拾い、携帯電波を体内から発し、有機ELを身にまとい爽やかな青年に擬態する。
テレビでは説明不足だった半身が赤・青になっている理由、良心回路の構造、ギルの悪魔の笛の音がキカイダーに及ぼす機械的作用。
いや~上手い!
そして往年のファンが泣いて喜ぶギターを弾きながらの登場シーン。もう拍手喝采です。
最初の敵はグレイサイキング。ダブルチョップや大車輪投げまで出てきたのには笑いました。サービス精神満点ですね。
そして必殺技は「デンジエンド!」もう涙ち