村枝賢一のレビュー一覧

  • 俺たちのフィールド 30

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     生き残りを懸けた最後の壮絶な戦い、サウジアラビア戦が始まっている。
     伊武がその身を犠牲にして、ゲームを決定付ける働きを何度も繰り返している。その姿はまさに壮絶である。チームのゴールを信じるサポーターと、死力を尽くして戦うチーム。これぞサッカーだと声を大にして言いたい熱い展開である。
     これはどうしようもなく星五つである。

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    2015年08月14日
  • 俺たちのフィールド 29

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     絶望的なイラン戦、終盤に1点ビハインドの状況でPK判定すら受けているというえげつない状況である。そこに聞こえた愛子の歓声が、勝てるという言葉が日本の命脈を絶たなかった。いや、ドラマだ。
     この熱い展開には、さすがに星五つを付けざるを得ないだろう。

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    2015年08月14日
  • 俺たちのフィールド 28

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     ウズベク戦と韓国戦の途中までが収録された28巻は、大きなプレッシャーに苛まれながら戦う和也の姿が描かれている。
     プランA、Bという形で旧日本代表とリザーブドッグスを同時に使う監督の下で、和也はそのつなぎ役を任されている。そのことは、両サイドの選手らも理解しつつある事項であり、事実上日本代表は和也の手にかかっていると言っていい。
     そのことは当然、ウズベク戦でのスカウティングで韓国も理解しており、執拗なマンマークに悩まされる中、監督はひとつの決断を下した、とまあそんな物語である。
     滅入りそうな壮絶な展開だが、国を背負って戦うという重みはそれほどのものなのだということを改めて知らしめてくれて

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    2015年08月14日
  • 俺たちのフィールド 25

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     この25巻では、一次予選を戦う日本代表の姿が描かれている。リザーブドッグスからは和也と緑川のみが参戦している形である。
     あの能天気な和也でさえ呑まれてしまったワールドカップの魔物。その、国を背負うという重みが見事に描かれた巻である。
     しかし、それを乗り越えてしまえば、さすがに一次予選では圧勝が続く。この辺の物語のテンポの良さはJリーグなどでも描かれてきたところだが、望ましいことである。

     描かれた内容の色濃さに、これは星五つを付けざるを得ないだろう。

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    2015年08月14日
  • 俺たちのフィールド 24

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     地味に代表選出された桜庭選手についてのエピソードを挟みながら、この巻ではついにフランスW杯の一次予選が始まろうとしている。
     この巻では鹿野監督の台詞が特に印象に残るところだろう。1998年のフランス大会に向けての問題意識と危機感は実際、相当なものがあったと思われるが、その熱さがダイレクトに伝わってくる。
     熱いドラマの始まりに、星五つを付けておく。次からが本当に楽しみだ。

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    2015年08月05日
  • 俺たちのフィールド 20

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     優勝を懸けた大一番、ヴェルディ川崎との直接対決がこの巻では描かれている。前半、守護神をカードで失うも、十人ながら2点を奪う展開は上出来だろう。が、得失点差で7点差以上の勝利が求められるというめちゃくちゃな展開は、負けん気を刺激されるところだ。
     活き活きと活写されているところなどを見ると、やはりスポーツ漫画は良いものだとつくづく思わされる。さまざまな立場の人がいて、それぞれに思いがある。それをフェアに描きながら、ドラマに仕立てている。上手いとしか言えない。

     今回は星四つ半相当と評価したい。

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    2015年07月29日
  • 俺たちのフィールド 17

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     ナビスコカップ決勝の死闘と、その末に生まれた別れが描かれた17巻である。
     表紙にあるバンディッツのメンバーが全員そろったのはこの決勝のみであり、そこにある種の哀愁が漂う。わざとセピア調の背景で描いているところなどは心憎いところだ。
     内容的にも充実していて、特に和也のゴールシーンはどちらも印象深い。こういうスーパーゴールはほとんど非現実的でさえあるが、実際には現実にもごく普通に生まれているのだから、世界というのは恐ろしいものである。

     良いJリーグ昇格編の結末だった。星五つと評価したい。

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    2015年07月29日
  • 俺たちのフィールド 15

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     正直、少し泣いてしまった。彼らの奮闘の先にようやく道が見えた15巻である。
     バックグラウンドでの物語にようやく終止符が打たれ、後はナビスコ杯も決勝を残すのみ。そんな状況で、日本サッカー界きっての悲劇、ドーハでの一幕が描かれ、また一つ物語が展開しそうな臭いのする終わりである。
     この辺の引きは心憎いところだ。Jへの昇格はかくも苦しき道であるかと改めて思わされる。

     今回も星五つと評価したい。

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    2015年08月01日
  • 俺たちのフィールド 14

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     だいぶ熱くなってきた14巻では、試合展開はおきざりにして、Jへの昇格を主題に物語は展開している。
     ヤマキ自工の社長とその娘が軸となっているが、社長も社長で難しい立場にあることがそれとなく描かれていて、こうしたところで一方的に描かないところは上手いところだろう。
     主将による引き受け先の募集など、ヤマキは揺れに揺れている。ただ、やはり勝つしかないという状況に変わりはなく、代表選手らが帰ってきたJのチームに打ち勝たなければならないというさらに厳しい競争が目前に見えている。

     今回は星五つ。和也が涙したような展開が見せる、あの熱さが心地良い。これこそが、この作品らしさだろうと思う。

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    2015年07月22日
  • 俺たちのフィールド 10

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     最高に熱い10巻だった。いまさらだが、なるほど、これは根強いファンが存在するのも納得できる作品だ。
     逆境の中で、チームがよみがえっていく様は鳥肌が立つような思いである。それぞれが勝利への気持ちを取り返し、この当時はまあ強豪だったヴェルディに対峙していく。これほど熱いドラマがあるだろうか。

     ここからどう展開していくのか、楽しみでならない10巻だった。文句なしに星五つである。

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    2015年07月16日
  • 俺たちのフィールド 9

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     今回からヤマキ自工編が始まっている。
     Jリーグの開幕が悪い影響をもたらし、チーム自体が崩壊しかけているヤマキへと入った和也は、チームメイト全員から拒絶されるという状況で物語は閉じられている。
     それにしても、ここまで残酷に物語を描くのはさすがだろう。ぬるま湯の物語では仕方がないが、Jの開幕が裏目になった、というチームの状況は大変興味深かった。

     今回も星五つと評価したい。

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    2015年07月16日
  • 俺たちのフィールド 8

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     やや駆け足に展開されるアルゼンチン編も佳境を迎えている。この巻では和也らが所属するボカとリーベルのクラシコの途中までが描かれている。
     駆け足ではあるが、ドラマとしては申し分なく熱い。この物語としての熱さ、サッカーの熱こそがこの物語の核なのだなと改めて思い知らされるような思いだ。

     今回は文句なしに星五つ。この試合がどのような結末を迎えるのか、次の巻が楽しみでならない。

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    2015年07月16日
  • 俺たちのフィールド 6

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     高校選手権が終わり、物語は急展開、アルゼンチン編の始まりである。
     最初から飛ばしている。いまでも治安の悪さを耳にするアルゼンチンでは、この内容もむしろソフトなくらいだろうか。とはいえ、和也が直面した状況の厳しさは、さすがこの作品らしいリアルさである。

     期待も込めて、星五つと評価した。物語がどう展開するのか、楽しみに読んでいきたい。

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    2015年07月16日
  • 俺たちのフィールド 5

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     国立での決勝を描いた巻である。
     ここで来たか、という思いである。一巻の最初に描かれたバイシクルが、ここで引き継がれた。第一部の幕が下りた形だろうか。
     それにしても、これもまた熱い物語である。作者の方の中には「男というのは女のために(あるいは母親のために)必死になるものだ」という確たる思いがあるのだろうが、一つ一つにドラマが仕立てられている。

     今回は星五つと評価したい。

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    2015年07月08日
  • 俺たちのフィールド 4

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     決勝進出までが描かれた巻である。拓馬の因縁もスッキリ描かれ、次なる決勝に向けての踏み込みのような巻と言っていいだろうか。
     準決勝のような展開をさらりと描けるあたり、やはり濃密な人間ドラマである。いつか話すというセリフの心地よさは、本当に少年漫画らしいところだ。

     というわけで、今回は星五つと評価したい。

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    2015年07月08日
  • 俺たちのフィールド 2

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     展開が早い、と絶句させられた二巻である。
     小学生編は父の不慮の事故により早くもスキップされ、高校生時点での物語が始まる。因縁が絡まりあい、物語はより深みを増している。
     それにしても、熱い物語だ。火傷しそうなほどに熱い。人を描くことに容赦がない。一つ一つの話に無駄がなく、なるほどこれは名作と評価されるだろう。

     急転直下の良い二巻だった。星五つである。

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    2015年07月08日
  • 人造人間キカイダー The Novel

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    テレビで「人造人間キカイダー」をリアルタイムで観た世代です。
    大変面白く読ませていただきました。
    上手に現代に合わせた設定になっていますね。
    無線LANを拾い、携帯電波を体内から発し、有機ELを身にまとい爽やかな青年に擬態する。
    テレビでは説明不足だった半身が赤・青になっている理由、良心回路の構造、ギルの悪魔の笛の音がキカイダーに及ぼす機械的作用。
    いや~上手い!
    そして往年のファンが泣いて喜ぶギターを弾きながらの登場シーン。もう拍手喝采です。
    最初の敵はグレイサイキング。ダブルチョップや大車輪投げまで出てきたのには笑いました。サービス精神満点ですね。
    そして必殺技は「デンジエンド!」もう涙ち

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    2014年11月14日
  • 俺たちのフィールド 1

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    私的サッカー漫画NO.1です。
    漫画史上NO.1でもあります。

    特にJリーグ編からが最高です。
    ワールドカップ編は感涙の嵐でした。

    あのころは夢物語でしたが、今は現実になりつつあります。
    あぁ・・・日本のサッカーも強くなったもんだ。

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    2014年01月29日
  • 人造人間キカイダー The Novel

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    ギターのジロー♪ 僕らの仲間~♪ 優しく強いロボットさ~♪
    あ~くと戦い~、今日も行く~♪
    キックだ、パンチだ!ぶちかませ~♪
    ダークロボット!やっつけろ~♪
    (歌でどんな作品かわかる)
    悪と善をくっつけて、良心回路がコントロール!
    ロールパンナみたいな設定です!

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    2013年09月26日
  • 人造人間キカイダー The Novel

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    ネタバレ

    コミックの小説版というイメージでしょうか

    幼いころにテレビで見た衝撃が残る世代として

    非常に面白く読みました

    そうはいっても、映像化は「なし」の方向で…

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    2013年08月27日