清志まれのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。 -
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Posted by ブクログ
短編なのでサクサク読めた。
今回の書き出しテーマは『だから捨ててと言ったのに』…だいたい恋愛絡みか、夫婦関係こじらせ系が多かったように思う。
誰に対して言っているかで、作者ごとに思い付く話が違い、個性があって面白い。
アンソロジーは、知らない作家さんを知って、見つける機会にもなる。
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↓読んだ中で印象に残ったもの。
●良い話
砥上裕將『母の箪笥』
金子玲介『恋文』
●じわじわ来る系
潮谷験『無理解』
五十嵐律人『累犯家族』
背筋『こわくてキモくてかわいい、それ』
●設定の世界観が独特
黒澤いずみ『捨てる神と拾う神』
舞城王太郎『食パンと右肘』
多崎礼『海に還 -
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Posted by ブクログ
人気アナウンサーの桜木雄平。
仕事は好調、現場での信頼も厚く、
元女優の妻との間に一人息子を授かる。
誰もが羨む成功物語。
幸せとしか形容できないほどの。
ただ彼は幸せに「なってしまった」
幸せであることが桜木雄平を形作ってしまった。
桜木雄平は幸せでなければならない。
「桜木雄平」という着ぐるみを着せられた桜木。
彼は幸せのままで、死ぬことを選んだ。
「桜木雄平」として死ぬことを選んだ。
彼は幸せだった。
幸せな人生を歩んだ。
でもそれは彼の一面でしかない。
桜木は凡庸な男だった。
そんな凡庸な男を愛した人たちが確かにいた。
でも、
幸せのままで、死んでくれ
そう世間が望むから -
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