山田風太郎のレビュー一覧

  • 妖説太閤記(下)

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    いやいや、ものすごい小説であった。
    物語を堪能した。

    悪漢としての幅と深みが若き日よりも減ってしまって、作者の表現する通りの、「武装せる変質者」そのものになってしまった。分かりやすいが、薄っぺらい。
    たしかに臨終の場面の愛妾松の丸殿への言葉などは実に(小説的に)素晴らしいが、その分月並みになった感はする。

    でもこれは、山田風太郎の筆ではなく、史実の秀吉晩年の所業がこんなものだから、しょうがないだろう。

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    2012年05月02日
  • 人間臨終図巻 3

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    新装版全4巻のパート3で、
    「65歳~76歳で死んだ人々」の死に様を列挙。
    筆名ウィリアム・アイリッシュこと
    本名コーネル・ウールリッチが寂しい晩年を迎えていたとは
    知らなかった(泣)
    小学生のとき、図書室に
    高学年向け翻訳版の海外推理小説シリーズが並んでいて、
    『黒衣の花嫁』『恐怖の黒いカーテン』『幻の女』などを
    貪り読んだことを懐かしく思い出した。

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    2013年01月05日
  • くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖(5)

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    山田風太郎作品は初めてだったが、友人に貸してもらったので読んでみました。内容的には「くの一」ものと聞くと、いやらしい描写のイメージが強かったのですが、確かに性的な描写も数多く出てきますが、イコール忍法ということで、それほどいやらしさは感じず普通に時代劇の娯楽作品として楽しめました。
    ストーリーも豊臣家の女残党(くの一等)に戦々恐々の徳川家康が服部半蔵率いる伊賀忍者を擁して、くの一を抹殺しようとする話ですが、豊臣家と徳川家の確執が話の中心に置かれている内容も良いですし、春日局など実際の歴史上の人物もストーリーに重要に関わっているところが引き込まれます。
    山田風太郎の世界観に嵌りそうな今日この頃で

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    2012年04月13日
  • 人間臨終図巻 2

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    新装版全4巻のパート2で、
    「50歳~64歳で死んだ人々」の死に様を列挙。
    戦争・政争絡みの自決エピソードが結構キツイのと、
    病死の内訳に癌が増えてくるのが印象的。

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    2013年10月01日
  • 夜よりほかに聴くものもなし 山田風太郎ベストコレクション

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    古さはいいんです。

    なんといっても60年代の作品なんだから、そりゃ、生活観や年齢観や風俗が古くなっていて当たり前。そんなことはいい。

    でも、
    体が不自由→不幸、とか、
    強姦されたら→夫にも言わないほうが互いの幸せ、とか、
    そういう価値観の古さが気になってしまって。。。

    でも、そこじゃないんだろうなあ。そんなことを思っているようじゃ、山田風太郎の読者失格なんだろうなあ。ゴメンナサイ、としか言いようがない。

    タイトルは素晴らしく秀逸。
    決めゼリフも素晴らしい。
    もっと読みたい、山田風太郎。

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    2012年03月23日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(3)

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    チートな主人公よりも死線ギリギリで策を凝らしながら勝ち進む主人公のほうが肩入れできるというのを再認識しました。

    奇人変人シリーズのなかにあって技も精神も青臭い城太郎が七人衆を一人一人倒していく過程もいいけど、果心居士に拉致されてから松永を斬るまでの間にどういう過程をたどったのかも気になる。篝火を死なせた遠因が果心居士にあるんだからなおさら気になる。

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    2012年03月13日
  • 魔界転生 下 山田風太郎ベストコレクション

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    感想は下巻を読んでからにしたいが、その前に気になったのが下巻の表紙。
    柳生十兵衛は右目が塞がっていると上巻で書かれていたが、下巻の表紙で眼帯つけてんのが左目。
    そこは見て見ぬふりをするのが武士の情けか(´・ω・`)

    (数日後)

    読み終わりました。右目に眼帯だったり左目に眼帯だったり表現媒体によってまちまちみたいなので見て見ぬふりではなく気にしないことにしました。

    明らかに妖しい四郎よりも味方にすら何を考えてるか分からせないままラストまで引っ張ってきた真打ち・武蔵のほうが不気味。

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    2012年03月13日
  • 山風短(3)

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    3巻目は普通の学生物でした。時代物しか見てなかったからちょっと新鮮な感じ。しかし2巻の後なので物足りなく感じてしまった。

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    2012年02月28日
  • ラスプーチンが来た ――山田風太郎明治小説全集(11)

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    明石元二郎とラスプーチンが対決する。娯楽小説として面白かった。登場人物も豪華。山田風太郎は明治物がいい。

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    2012年02月19日
  • 人間臨終図巻 1

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    新聞広告を見て購入。4巻構成の1冊目だ。日本人を中心に、世界の有名人の臨終について、死んだ年齢の早い順に書かれている。1人あたり数行から1ページ程度と、淡々とつづらており、テーマは重いけどサクサク読める。1巻は若いうちに亡くなった方なので、衝撃的な内容も多いが、死とはなんぞやと考えさせられる。東日本大震災以降は自分としても死ぬ事を考える機会が増えたし、逆に生きることも考えるようになった。タバコ、やめようかな。

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    2012年02月05日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(3)

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    全然知らなかったがこの本ってかなり昔の本なんだねぇ。なのにこんなに読みやすく書いてあるなんてこの作者すごかったんじゃないかと思ってしまった。
    今回の中心人物の一人が松永弾正。名前はなんとなく聞いたことある大名だったけど、小説なんで話半分にしてもなかなかあくどい人だったんすね。弾正が好きになった主家の奥さんに横恋慕しただけじゃなくて、我が物にしちゃおう!、とか考えちゃうところからスタート。考えてたところを、妖術使いの弟子達が手助けしてさぁ大変、という話。
    まぁ、毎度毎度よくもまぁ設定を思いつくなぁと感心しますわ。はい。

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    2012年01月28日
  • かげろう忍法帖 ――山田風太郎忍法帖短篇全集(1)

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    忍法帖シリーズの短編集。休憩時間にさっくり読める手頃さが良かった。
    短いながらも、異彩を放つ忍法の数々とスピード感溢れる文章構成は健在。
    個人的には「忍法本田佐渡守」の知略に肝を潰されました。忍法その物を楽しむより、謀を楽しむ話とも取れる一話。

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    2012年01月25日
  • 山風短(4)

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    なんか妙に"いい話"風にアレンジされとる!w

    というわけで本作に関しては、「せがわ風味」が裏目ったような気がしないでもない、2話くらいでスパッと描いたほうが良かった気がします。

    また、集中連載でも良いので復活希望。

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    2012年01月11日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(5)

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    わかってはいるが、やはり幕切れはあっけなく。
    仕方ないけれど、こういった終わり方は読後感がどうも…。

    忍者使い捨てバトル、さもありなん。
    でもまあ、実際の死闘って、この勢いでやられていくものなのかもしれん。

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    2012年01月04日
  • くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖(5)

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    大阪城落城寸前、秀頼の子を宿すよう命じられた5人の女忍者+徳川家を憎悪する千姫VS家康の命によりその腹の子を狙う伊賀忍者5人の死闘。

    徳川VS豊臣、伊賀忍者VS真田くノ一という政治的な争いの中にあって、それ以上に強く描かれているのが女VS男です。
    女を操る恐ろしい忍法を駆使する伊賀忍者、同じように男を惑わす忍法を操るくノ一。そして女の一生を利用した権力の男・徳川家康と、それを恨む千姫。

    千姫一行は「妊婦」という最大に女の特徴を表しており、大きな腹を抱えた女達が、揃って凄惨な戦いを繰り広げていく姿には戦慄します。
    女達の愛情と怨念にまみれた腹の子がだんだんと大きくなっていく様には、わたしも同

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    2012年01月04日
  • 風来忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

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    風太郎忍法帳の中では明るい雰囲気の一冊でしたね。
    もちろん最後には陰惨な殺し合いになるんですが。
    主人公よりまわりの香具師の方が、積極的に戦う理由もないのに、仲間と戦っているという点で、最後の殺し合いの結果が胸を打ちます。
    本作は忍城責めが舞台で、昨年映画化された「のぼうの城」と同じですね。
    違いを愉しむのも一興かと。

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    2012年01月03日
  • 魔界転生 上 山田風太郎ベストコレクション

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    名だたる剣豪が惜しげも無くじゃんじゃん出てきて最高。
    ホラーでエログロナンセンスでぶっ飛んだ設定が素晴らしすぎる。
    超忍法……?w

    冒頭つらつらと時代背景と敵の紹介でだれたものも、後半柳生十兵衛が出てくるあたりから俄然面白くなった。下巻が楽しみ。

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    2011年12月25日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

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    1964年に書かれたとは思えない。時代を感じさせない。ヒロインの造形も対照的で魅力ある。敵方も濃い。

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    2011年12月17日
  • 忍法忠臣蔵 山田風太郎忍法帖(2)

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    忠臣蔵か、と思いながら読見始めましたが大分雰囲気が違います。すごくよく考えてストーリーを構成しているなぁ、と素直に感心してしまいます。個人的には主人公の思考の動きがちょっと解せませんね。なので、最後の終わり方もちょっと納得いかないですね。
    前作もそうですが、よくもまぁ、一人一人違う忍法を考えるものだと思う。

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    2011年11月27日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(3)

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    構成や流れが良く、頭の中で映像化すると
    漫画みたいで退屈せず楽しめた。奇怪な忍術など斬新だった。
    忍術は魔法のようなもので、詳しく物理的な理由が
    無かったのが残念だったけど、まあいっか。
    最後の主人公の復讐像がちょっとフンワリしてた。

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    2011年11月15日