山田風太郎のレビュー一覧

  • 誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    女って怖いgkbr。読んでる間ずっと薄ら寒さを感じました。
    男を手玉に取る女達の恐ろしさやエロティシズム、業をまざまざと描写した中篇2編を収めています。

    最初の「誰にでもできる殺人」は、とあるアパートの一室に越してきた男が、押入れの隙間に隠された一冊のノートを見つけることから始まります。
    そのノートにはその部屋にこれまで入居してきた人々が綴る奇妙な体験談が綴られており、彼等の話の中心にはいつも1人の女性がいて・・・っていう、何とも分かりやすいオムニバス形式のサスペンス・ホラー(?)。
    奇妙な住人、奇妙な事件、奇妙な符号。
    真実に限りなく近い印象を持つ読者のもどかしい気持ちを高めながら、次々と

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    2012年11月04日
  • 野ざらし忍法帖 山田風太郎忍法帖(13)

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    短編集。

    【忍者服部半蔵】忍法帖シリーズではお馴染みの服部半蔵。伊賀を束ねる頭領としての話は、ほかの忍法帖シリーズでの服部半蔵を知っているとよりおもしろいと思います。
    忍法帖シリーズではそんなばかな!というようなとんでも忍法が魅力の一つですが、作者が自分で作った忍法を登場人物の一人にそんな無茶な、と突っ込ませているのがおもしろいです。その皮肉に陰に生きる忍者の哀愁も漂っています。
    まさに「服部半蔵の血」とでも言うべき意外なラスト。最後の台詞もこの人物が忍者として変わった冷酷さと、変わらない軽薄さが伺えて味わい深い。

    【忍者枯葉塔九郎】体をばらばらに出来るという忍術を様々に活かした物語ですが

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    2012年10月10日
  • くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖(5)

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    荒唐無稽な山田風太郎の世界を堪能!
    エロ忍法にいちいち科学的解説がついているのが
    面白い。
    なにげに家康の腹黒いかんじが好きです。

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    2012年09月03日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(5)

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    講談社漫画賞受賞作ということでハードルを上げてしまったが、ごく標準的な忍者バトルもの。
    何とも急いだ展開は原作に忠実なのかもしれないが、「シグルイ」くらい、原作を際限なく膨らませるのも漫画化の醍醐味なのでは。

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    2012年07月15日
  • 自来也忍法帖

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    『くノ一忍法帖』に次いで読む、忍法帖シリーズ2冊目。
    これもまさかのエロ忍法とは!

    将軍お目見えの亥子餅(いのこもち)の儀。家斉(いえなり)の御前にて、父の名代で出席した伊勢三十二万石の後継者藤堂蓮之介が、突然に四つん這いになり、全身の精液を出し尽くし悶死してしまうという凄い幕開け。
    何者かの謀略により世継ぎを亡くした上、将軍の御前での大失態にお家断絶もやむなしといった窮地で、藤堂家を救う秘策は息女鞠姫に将軍家から婿をとる事。
    しかしその婿、将軍家第三十三子である徳川石五郎はとんでもないバカ殿で、いわば押し付け婿であった。

    勝ち気で凛々しい鞠姫と、命を狙われ続けてもヘラヘラと鞠姫の尻を追い

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    2012年07月07日
  • 人間臨終図巻 4

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    「77歳~121歳で死んだ人々」=新装版全4巻の最終巻、大往生の巻。
    いろいろ病気も出てくるけど、このくらい高齢になると、
    もう老衰ってことでいいんじゃないかと。
    肉体的にはボロボロかもしれないが、
    全巻中、最も悲惨さを感じさせない、わりと幸せな死に様の数々、かも。

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    2013年05月14日
  • あと千回の晩飯 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    20代の若造がこんなん読んでるとか、我ながら生意気にも程があると思うのですが、いやだって面白いんだもんなぁ。
    とにかくタイトルがずるい。

    これにしろ、「人間臨終図鑑」にしろ、山田風太郎翁の死生観には感服しきり。こんなジジイになりたい。

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    2012年05月23日
  • 妖説太閤記(上)

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    面白い!

    秀吉が胸のすく大悪人である。
    悪人っぷりは容赦がない。
    それも、「すべてお見通し」という風情でクールを気取る、作者の全能願望が透けて見えるような自己投影ではなく、悪人で、下品で、欲望まみれで、その欲望が汚くて、まさにダークヒーロー。こんや魅力的な秀吉見たことがない。
    いや、太閤記はどれを読んでも、やはり秀吉は魅力的なのだけど、このえげつなさは最高だ。

    わき役もいい。竹中半兵衛の悪役クールっぷりもすさまじいし、半兵衛の最後もいい。代わりに出てきた官兵衛もいいね。

    上巻を読み終わって、本能寺の変が終わった。
    このあと、まともに描いても怪物にしかならない秀吉後半生をどう

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    2012年05月02日
  • 妖説太閤記(下)

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    いやいや、ものすごい小説であった。
    物語を堪能した。

    悪漢としての幅と深みが若き日よりも減ってしまって、作者の表現する通りの、「武装せる変質者」そのものになってしまった。分かりやすいが、薄っぺらい。
    たしかに臨終の場面の愛妾松の丸殿への言葉などは実に(小説的に)素晴らしいが、その分月並みになった感はする。

    でもこれは、山田風太郎の筆ではなく、史実の秀吉晩年の所業がこんなものだから、しょうがないだろう。

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    2012年05月02日
  • 人間臨終図巻 3

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    新装版全4巻のパート3で、
    「65歳~76歳で死んだ人々」の死に様を列挙。
    筆名ウィリアム・アイリッシュこと
    本名コーネル・ウールリッチが寂しい晩年を迎えていたとは
    知らなかった(泣)
    小学生のとき、図書室に
    高学年向け翻訳版の海外推理小説シリーズが並んでいて、
    『黒衣の花嫁』『恐怖の黒いカーテン』『幻の女』などを
    貪り読んだことを懐かしく思い出した。

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    2013年01月05日
  • くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖(5)

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    山田風太郎作品は初めてだったが、友人に貸してもらったので読んでみました。内容的には「くの一」ものと聞くと、いやらしい描写のイメージが強かったのですが、確かに性的な描写も数多く出てきますが、イコール忍法ということで、それほどいやらしさは感じず普通に時代劇の娯楽作品として楽しめました。
    ストーリーも豊臣家の女残党(くの一等)に戦々恐々の徳川家康が服部半蔵率いる伊賀忍者を擁して、くの一を抹殺しようとする話ですが、豊臣家と徳川家の確執が話の中心に置かれている内容も良いですし、春日局など実際の歴史上の人物もストーリーに重要に関わっているところが引き込まれます。
    山田風太郎の世界観に嵌りそうな今日この頃で

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    2012年04月13日
  • 人間臨終図巻 2

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    新装版全4巻のパート2で、
    「50歳~64歳で死んだ人々」の死に様を列挙。
    戦争・政争絡みの自決エピソードが結構キツイのと、
    病死の内訳に癌が増えてくるのが印象的。

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    2013年10月01日
  • 夜よりほかに聴くものもなし 山田風太郎ベストコレクション

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    古さはいいんです。

    なんといっても60年代の作品なんだから、そりゃ、生活観や年齢観や風俗が古くなっていて当たり前。そんなことはいい。

    でも、
    体が不自由→不幸、とか、
    強姦されたら→夫にも言わないほうが互いの幸せ、とか、
    そういう価値観の古さが気になってしまって。。。

    でも、そこじゃないんだろうなあ。そんなことを思っているようじゃ、山田風太郎の読者失格なんだろうなあ。ゴメンナサイ、としか言いようがない。

    タイトルは素晴らしく秀逸。
    決めゼリフも素晴らしい。
    もっと読みたい、山田風太郎。

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    2012年03月23日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(3)

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    チートな主人公よりも死線ギリギリで策を凝らしながら勝ち進む主人公のほうが肩入れできるというのを再認識しました。

    奇人変人シリーズのなかにあって技も精神も青臭い城太郎が七人衆を一人一人倒していく過程もいいけど、果心居士に拉致されてから松永を斬るまでの間にどういう過程をたどったのかも気になる。篝火を死なせた遠因が果心居士にあるんだからなおさら気になる。

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    2012年03月13日
  • 魔界転生 下 山田風太郎ベストコレクション

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    感想は下巻を読んでからにしたいが、その前に気になったのが下巻の表紙。
    柳生十兵衛は右目が塞がっていると上巻で書かれていたが、下巻の表紙で眼帯つけてんのが左目。
    そこは見て見ぬふりをするのが武士の情けか(´・ω・`)

    (数日後)

    読み終わりました。右目に眼帯だったり左目に眼帯だったり表現媒体によってまちまちみたいなので見て見ぬふりではなく気にしないことにしました。

    明らかに妖しい四郎よりも味方にすら何を考えてるか分からせないままラストまで引っ張ってきた真打ち・武蔵のほうが不気味。

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    2012年03月13日
  • 山風短(3)

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    3巻目は普通の学生物でした。時代物しか見てなかったからちょっと新鮮な感じ。しかし2巻の後なので物足りなく感じてしまった。

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    2012年02月28日
  • ラスプーチンが来た ――山田風太郎明治小説全集(11)

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    明石元二郎とラスプーチンが対決する。娯楽小説として面白かった。登場人物も豪華。山田風太郎は明治物がいい。

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    2012年02月19日
  • 人間臨終図巻 1

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    新聞広告を見て購入。4巻構成の1冊目だ。日本人を中心に、世界の有名人の臨終について、死んだ年齢の早い順に書かれている。1人あたり数行から1ページ程度と、淡々とつづらており、テーマは重いけどサクサク読める。1巻は若いうちに亡くなった方なので、衝撃的な内容も多いが、死とはなんぞやと考えさせられる。東日本大震災以降は自分としても死ぬ事を考える機会が増えたし、逆に生きることも考えるようになった。タバコ、やめようかな。

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    2012年02月05日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(3)

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    全然知らなかったがこの本ってかなり昔の本なんだねぇ。なのにこんなに読みやすく書いてあるなんてこの作者すごかったんじゃないかと思ってしまった。
    今回の中心人物の一人が松永弾正。名前はなんとなく聞いたことある大名だったけど、小説なんで話半分にしてもなかなかあくどい人だったんすね。弾正が好きになった主家の奥さんに横恋慕しただけじゃなくて、我が物にしちゃおう!、とか考えちゃうところからスタート。考えてたところを、妖術使いの弟子達が手助けしてさぁ大変、という話。
    まぁ、毎度毎度よくもまぁ設定を思いつくなぁと感心しますわ。はい。

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    2012年01月28日
  • かげろう忍法帖 ――山田風太郎忍法帖短篇全集(1)

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    忍法帖シリーズの短編集。休憩時間にさっくり読める手頃さが良かった。
    短いながらも、異彩を放つ忍法の数々とスピード感溢れる文章構成は健在。
    個人的には「忍法本田佐渡守」の知略に肝を潰されました。忍法その物を楽しむより、謀を楽しむ話とも取れる一話。

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    2012年01月25日