山田風太郎のレビュー一覧

  • 山風短(3)

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    「山風短」三幕は、時代物だったこれまでとは違ってジュブナイル。私は余裕たっぷりの高校生が悪党をやっつけるという構図がとても好きな人なので、たいへんおいしくいただけたと思います。(今原作を読んでいる途中なので、とりあえずの☆3つにしました。原作を読み終えてからだとまた違うかもしれない)

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    2011年09月30日
  • 忍びの卍 山田風太郎ベストコレクション

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    山田風太郎ベストコレクションを読んでいます。忍法忍法、始めはついていけるかな…と思いましたが、グイグイ引き込まれていきました。

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    2011年08月05日
  • 野ざらし忍法帖 山田風太郎忍法帖(13)

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    前から興味があった山田風太郎。伊賀や甲賀の忍者ものが有名。これは忍法帖シリーズのひとつで短編を収録したもの。けっこうおもしろかった、やや不条理だったりもするがそこは忍者の世界。物語にエロスを交えるあたりは職人技なんでしょう、常人には考え付かない。あとがきのようなものに書いてあったが、山田風太郎の忍者や侍の世界にたいする距離感が抜群だった。その世界をかなり滑稽なものとしてみている乾いた視点があるからこそ、奇想天外で読者を飽きさせない物語を次々作れるのかもしれない。

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    2011年05月31日
  • 姦の忍法帖 ――山田風太郎忍法帖短篇全集(5)

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     タイトルどおりにエロさ満載の短編集。
     しかも、男根から水を吸収する「忍法馬吸無」など、アホらしさも格別である。
     そして、その馬鹿エロい忍法により、血肉が弾けるスプラッタ描写もまた素敵であります。

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    2011年05月29日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(3)

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    二人のそっくりな女…からさらにもう一人の女が加わる事によって、状況が思わぬほうへと転がっていく様がおもしろい。
    漁火と篝火の二人で出来上がった、美しく聡明で豪胆で淫乱な女が壮絶でした。
    若く荒削りな主人公が、自分よりずっと上手の相手に挑む復讐劇も楽しいです。

    歴史的事実との辻褄合わせがいつもうまくて、最初に出てきた予知能力が最後の結末にこういった形で関わってきたのが意外でした。
    だれもかれもがかっこよかったです。

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    2011年04月26日
  • 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)

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    漫画も映画もアニメもドラマCDも観た。それらの原作。忍術が科学的に書かれてるところに感心した。でも漫画が一番好き。左衛門が格好良い。

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    2017年05月21日
  • くノ一死ににゆく ――山田風太郎忍法帖短篇全集(4)

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     山田風太郎忍法帖短篇全集の4巻目。「捧げつつ試合」、「濡れ仏試合」、「逆艪試合」、「膜試合」、「かまきり試合」、「麺棒試合」、「つばくろ試合」、「摸牌試合」、「絵物語 忍者石川五右衛門」の9編を収録。
     各タイトルどおりに試合的に忍法技をかけあう趣向の作品が並んでいます。
     やはり奇想な忍法が繰り広げられるのですが、しかし主役は「くノ一」であることから、当然ながらエロ要素の強いこと強いこと。
     男性週刊誌的に親爺エロな展開の中に、あくまでも日本人らしい悲哀をこめた手法は流石であります。
     全くもって想定外などんでん返しに呆気にとられる「つばくろ試合」、多数の忍者の命を犠牲した先にあまりにアホ

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    2011年04月20日
  • 山風短(2)

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    宮本武蔵と闘うために生きる武人。と書くと、聞こえは良いけど二人がセットで動く姿は笑うしか無いかも…排泄シーンに笑った

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    2011年04月08日
  • 新装版 戦中派不戦日記

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    戦時中の貧乏医学生の日記 妹尾河童の 少年H を読みまくった私は再び 戦争の中の日常 に取り込まれた どうしようもない怒りや悲しみがそこには確かにあって そうやって皆生き抜いたのだと思うと 自分なんてまだまだだな と思った

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    2011年04月07日
  • 山風短(2)

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    一言で言うと馬鹿話。よく漫画化したなあ・・・。

    コミカライズの人選を誤ったらとんでもないクソ漫画になるところだけどそこは流石のせがわ先生、茶化さず相変わらず真面目に丁寧に描いたおかげで、とんでも設定に由来するコメディ性が余計際立った感じがする。山田風太郎先生がコメディのつもりで書いたのかどうかは知らないけれど・・・

    蛇足ながら作画について。せがわ先生は初期の頃からCGを有効に使ってた一人なんだけど、豊後水道や大坂の陣の写真とかちょっとキャラの描画と背景のタッチが違いすぎて違和感がある。

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    2011年03月27日
  • 忍法破倭兵状 ――山田風太郎忍法帖短篇全集(3)

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     山田風太郎忍法帖短篇全集の3冊目。「忍法鞘飛脚」、「忍法肉太鼓」、「忍法花盗人」、「忍法しだれ桜」、「忍法おだまき」、「忍法破倭兵状」、「忍法相伝64」の7編を収録。
     残酷なスプラッタ描写が目立つ作品が記憶に残りがちだが、秀吉を暗殺するために朝鮮忍者が渡り来るタイトル作は秀逸である。
     また、現代人が秘伝の忍術を使おうとしておバカなラストに結実するショートショート「忍法相伝64」もいい味である。

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    2011年02月28日
  • 忍びの卍 山田風太郎ベストコレクション

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    『ああ、まことに忍法は、ただ忍の一字』

    柳生但馬守の門弟中一二をうたわれる使い手・椎ノ葉刀馬は
    時の大老・土井大炊頭に御公儀忍び組に関する秘命を受ける。
    その内容は、伊賀・甲賀・根来の代表選手を査察し
    最も優れた組を選抜せよというものだった。
    伊賀の筏織右衛門、甲賀の百々銭十郎、根来の虫籠右陣の
    想像を絶する忍法に圧倒されながらも使命を果たした刀馬だったが
    その結果を引き金として、壮絶な忍法合戦の幕が開かれる!

    歴史の事実に織り込まれた壮絶な忍法合戦。
    相変わらず一気読みできる面白さです。

    超絶忍法を相手に柳生流剣士・刀馬は?
    忍者達の抱える思惑とは?
    血みどろの争いの決着は?
    そして、

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    2011年02月06日
  • 忍法創世記

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    ネタバレ

    登場人物たちがバタバタと斃れていく後半、柳生3兄弟に代わって登場する15歳の最強女剣客が良い。妖艶で、不気味で、しかしどこか飄然としている。いかにも山田風太郎的。そして楠木正成の伝えた忍法がお約束だけどみんなシモネタなのが笑う。

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    2011年02月01日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

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    あああごめんなさい。
    山田風太郎ファンのみなさま。

    どぎもをぬかれました。
    ついていけませんでした。
    途中で爆笑しました。
    帯に「小説にルールなんざねえ!」とあるのですが
    ま、まさにそのとおり。

    内容というよりも、
    なんでもありな、その自由な精神にふれて
    なんだかはハッピーな気分になりました。

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    2019年01月16日
  • 柳生十兵衛死す(下)

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    徳川と室町時代のタイムスリップと言うか、入れ替わりと言うか・・確かに発想は奇抜で面白い。二つの時代での争いが交互にノンストップの活劇となる。他の忍法帖のような抵抗ある色気はないが、死人も倍?ただ、展開の為とはいえ、偶然、たまたまが多すぎる。人物設定と行動も不自然で無理があり過ぎ。読者の混乱を避けるための表現と書きながら、作者自身がけっこう混同してるんじゃないかな~

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    2010年11月29日
  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    千葉真一と沢田研二の映画を見てるし、柳生十兵衛が登場人物で山田忍法帖では最高傑作との評価もあるらしく、期待して読んだが、確かにそれなりに面白い。「それなりに」とやや引いたのは、最近読んだ「柳生忍法帖」とパターンが似てること、敵味方関係なく人が死にすぎるし、妖美という表現になるんだろうが抵抗を感じる描写も多い。完全に好みの問題でしょうね(笑)

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    2010年11月18日
  • 天狗岬殺人事件 山田風太郎ベストコレクション

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    天狗岬殺人事件/この罠に罪ありや/夢幻の恋人/二つの密室
    パンチュウ党事件/こりゃ変羅/江戸にいる私/贋金づくり
    三人の辻音楽師/新宿殺人事件/赤い蜘蛛/怪奇玄々教/輪舞荘の水死人
    あいつの眼/心中見物狂/白い夜/真夏の夜の夢

    不思議な話、変な話、おどろおどろしい話、SF、ミステリー、エロス、スリラー、狂気

    昭和の始め、薄暗がりのある時代、色の付きかけたでもどちらかと言えばモノトーン
    親の時代の物語、お話だけど自分に近いものがある

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    2010年10月29日
  • 太陽黒点 山田風太郎ベストコレクション

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    終戦後十数年、当時の青年の暮らしや考え方が偲ばれる。金銭的な階級の差が身にしみる。特に貧しい方の。自分の子どもの頃も思えば貧しい部類だったなぁ。
    当時の青年の一徹さ、そして愚かさ、今でも残っているもの・失われたものいろいろある。

    踊らされずに、物事を広く見て真摯に生きているか?

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    2010年10月19日
  • 野ざらし忍法帖 山田風太郎忍法帖(13)

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    いわゆる山風先生らしいのは「枯葉塔九郎」かなと。でも最後の台詞がある意味人間ぽくて凄みを感じる「服部半蔵」をイチオシ。

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    2010年08月20日
  • 野ざらし忍法帖 山田風太郎忍法帖(13)

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    山田風太郎の忍法帖シリーズの短編集。
    全部で9編収められているが、私的には「忍者野晒銀四郎」が好き。
    この30枚にも満たない物語の結末がホラーといってもいいもので、謎が残るところが何ともいえない。
    相変わらず、ただの面白い忍者小説というだけでなく、人間の内面にある闇がうまく描き出されている風太郎小説。

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    2010年07月29日