山田風太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
山田風太郎忍法帖短篇全集の4巻目。「捧げつつ試合」、「濡れ仏試合」、「逆艪試合」、「膜試合」、「かまきり試合」、「麺棒試合」、「つばくろ試合」、「摸牌試合」、「絵物語 忍者石川五右衛門」の9編を収録。
各タイトルどおりに試合的に忍法技をかけあう趣向の作品が並んでいます。
やはり奇想な忍法が繰り広げられるのですが、しかし主役は「くノ一」であることから、当然ながらエロ要素の強いこと強いこと。
男性週刊誌的に親爺エロな展開の中に、あくまでも日本人らしい悲哀をこめた手法は流石であります。
全くもって想定外などんでん返しに呆気にとられる「つばくろ試合」、多数の忍者の命を犠牲した先にあまりにアホ -
Posted by ブクログ
『ああ、まことに忍法は、ただ忍の一字』
柳生但馬守の門弟中一二をうたわれる使い手・椎ノ葉刀馬は
時の大老・土井大炊頭に御公儀忍び組に関する秘命を受ける。
その内容は、伊賀・甲賀・根来の代表選手を査察し
最も優れた組を選抜せよというものだった。
伊賀の筏織右衛門、甲賀の百々銭十郎、根来の虫籠右陣の
想像を絶する忍法に圧倒されながらも使命を果たした刀馬だったが
その結果を引き金として、壮絶な忍法合戦の幕が開かれる!
歴史の事実に織り込まれた壮絶な忍法合戦。
相変わらず一気読みできる面白さです。
超絶忍法を相手に柳生流剣士・刀馬は?
忍者達の抱える思惑とは?
血みどろの争いの決着は?
そして、