アレステア・レナルズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
サイラス・コードが船医を務める小型帆船デメテル号は、探検団や船員たちを乗せノルウェー沿岸地域にあると噂される古代の大建築物の捜索へと向かっていた。
そして噂されるフィヨルドの隙間にある道を見つけたことで大建築物へ向かうことに成功するが……。
というお話。
本作はほとんど情報を入れずに読み始めた。何か探検してたら何か見つかっちゃうんでしょ、くらいの雑なイメージで読み始めたが、それが逆に良かった。
少しずつ少しずつ情報が開示される度に「あー、こういう話ね」「そういう要素も入れてんだ」と、なんとなくこんな話なんだろうなって予想して読んでいたのだが、まあそんな予想は当たるはずもなくて、予想の遥か斜め上の展開を迎えていった。
またクライマックスからラストの終わり方までとても良かった。タイトル通りいろいろと反転するんだよな。
基本的に自分はネタバレで物語の面白さは損なわれないって思ってるけれど、本作はなんにも知らずに読んだほうが絶対楽しめるタイプの作品。
そしてこれ多分2度目も面白いんじゃないかと思う。この段階でこれがとか、このキャラクターのこの台詞が、みたいなミステリー的な面白さもあるので。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物は同じで、シチュエーションが違う世界が何度も繰り返される。転生物のジャンルでReゼロかグノーシア等で日本の読者のハードルは高いぞ!という訳で、まあまあ面白かったが星三つ。以下ネタバレ
主人公がAIソフトでヒロインもAIソフトという落ちには納得。AIソフトが夢をみて(夢に逃げて)悩むという設定も現代風。でもAIソフトのサイラス・コードへの感情移入ができない。なぜ夢に逃げる?最後は同じAIのエイダと夢の中で幸せになる?現実では船が壊れるまでの短い時間でも、夢の中では十分に長い時間?
これが現実でおこって、生成AIの進化版が夢に逃げる可能性があるとなると恐ろしい気がする。人類の未来を決めるAIが、判断に迷って夢逃避? -
Posted by ブクログ
ネタバレ現代スペースオペラのアンソロジー。スペースオペラとは言うじょう、波乱万丈ではまったくない。
〇イアス・S・バッケル「禅と宇宙船修理技術」ーロボット宇宙船が宇宙戦に生き残った戦争を起こした冷酷な独裁者の救助命令に逆らえないが。
・ユーン・ハ・リー「課外活動」ー七連合王国もの
〇アーカディ・マーティーン「あなたが王だと思っていたすべての色」ー女王のクローンが女王との決闘に臨み反逆を企てる。
〇アレステア・レナルズ「ベラドンナの夜」20万年周期で銀河を周回し記念イベントを行うが、実は種族は滅びている。哀愁漂う
・T・キングフィッシャー「金属は暗闇の血のごとく」
・チャーリー・ジェーン・アンダーズ「時空の一時的困惑」ーカルト惑星に侵入し盗みを企てる。ハチャメチャ喜劇
〇アリエット・ド・ボダール「包囊」ー母惑星から独立した宇宙ステーション人は母惑星の文化を装うため包囊を身に着ける。ベトナム系フランス女性作家の作品
・セス・ディキンソン「モリガン、光へと落ちる」)
〇ラヴィ・ティドハー「背教者たち」ーユダヤ教の背教者を探るため派遣された裁定者が背教し。
〇ベッキー・チェンバーズ「善き異端者」ーウィルスが寄生し超空間ナビゲート能力を得るが、共生がうまくいかずに。
〇アーニャ・ジョアンナ・デニーロ「クイーンズスロートへの旅路」ーMTFらによる女権帝国に対し男権主義者が反乱を起こし一時は帝国は滅亡しMTF狩が始まるが。
・アン・レッキー「審判」
〇サム・J・ミラー「惑星執着者」ー故郷の惑星へのゲートが閉じてしまい宇宙を放浪する男娼が武器商人と会い故郷の通貨を見つける
・カリン・ティドベック「スキーズブラズニルの最後の旅」 -
Posted by ブクログ
ネタバレSFに慣れていないせいか、よくあるパターンの展開みたいだけどある程度新鮮味をもって読めた。ただ人物同士の会話に感情が感じられず淡々と紙に書いたセリフを読み上げるように話す口調に感情移入できなかった。SFならではなんだと思うけど。
同じ構成だが細部が違うストーリーを何度も繰り返されて、多少は飽きたし頭が混乱した。
あと反転領域とは、大建築物の内部が反転した領域になっているのかと思って読み始めたけど、結局主人公の立場、見方が反転していたということ❓求めていた内容と違ってたかもしれない。大建築物はどんな建物で、誰が作ったのかに興味があったけど、詳しく分からず少し物足りなかった。
*追記*
原作の英語版では、"Eversion"(反転)という題名なんですね。それなら反転しているのはどこかの区域ではなく観点だと言われても納得。
建物の内部が物理法則に従わず反転して不思議な世界になっているのかと思ったのでミスリーディングがあるかも。 -
Posted by ブクログ
AIが普及した近未来にAIと人間の関係を考えさせる16編。海外の作家でケンリュウ以外知らない作家だが、面白かった作品も多い。日本のロボットはお友達SFに比べてダークなものが多かった。
エンドレス サード・Z・フセイン 個別のAIにも経済的な浮き沈みがある設定が楽しい
アイドル ケン・リュウ 自分とそっくりのAIをつくるということを三井住友中島社長は実現してる?
もっと大事なこと サラ・ピンスカ― AIによる殺人? よくある設定だが実際におこると怖い
人形芝居 アレステア・レナルズ 乗組員ほぼ全員死亡した宇宙船でAIが右往左往
翻訳者 アナリー・ニューイッツ AIの言葉を人間にわかるように翻訳する職業?は不滅です
赤字の明暗法 スザンヌ・パーマー ロボットのために貧乏オーナーが活躍するいい話。