アレステア・レナルズのレビュー一覧

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    いやぁ、きたね、これ。めっちゃおもろい。
    事前情報なしで(+あまり期待せずに)読み進めましたが、いい意味ですごく裏切られました。これ、映画やドラマ、アニメにしたらとても合うんじゃないでしょうか。

    序盤は大航海時代を彷彿とさせる冒険譚。と思いきやの急展開。そこからは物語の方向性を探りながら読み進める感じ。終盤の手前で全貌は明らかになるのですが、どこかどんでん返しがある気がして、結末を迎えるまでは半ば疑心暗鬼のまま。結局は、行儀良く、スマートに幕は閉じるので、杞憂に終わるのですが。。
    序盤〜中盤までの不安と謎が蠢く雰囲気とは打って変わって、全貌が明らかになってからはドラマ性が高く、心揺さぶる熱い

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    2026年07月16日
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    いやー、これは久々にやられましたわ。面白かったです。

    時は19世紀、探検隊を乗せた帆船が北極圏を目指すシーンで幕を開けるこの作品。徹頭徹尾、主人公の目線で描かれていて、主人公と共に冒険を進めるうちに読者の視界も開けていく巧みな構成。
    「あれ、これ、SF・・・?」と訝しみながら読み進めると、あっと驚く展開が待ち受けています。細かく章分けされていて、ざっと並べると

    第1章:ふーん・・・
    第5章:?
    第6章:!?
    第9章:これはまさかの「果しなき流れの果に」パターン・・・!?
    第10章:!?
    第11章:!!
    第15章:・・・(ドキドキ)
    第16章:えぇっ!?
    第17章:戻ったぁ!?
    第19章:こ

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    2026年07月07日
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    ネタバレ

    サイラスが2周目に入った辺りからもう色んな予想が頭の中をぐるぐる駆け巡ってどこに着地するのかと思ったら最後にはこんなに切なくて熱い気持ちで読み終えるとは…

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    2026年06月25日
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    序盤中盤は同じ話が繰り返される構成なので若干間延びするが、テンポと文体が心地いいのでそこまで飽きない
    後半、徐々に全体像が明らかになっていく時の高揚感、ラストシーンの情景、文章の美しさは卓越

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    2026年03月13日
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    ネタバレ

    自分が人間であることを、どうやって証明できるのだろう?

    人間でありたいAIが人間らしさを獲得していく過程と、人が幼少期から他者との関わりの中で、協調性や倫理を身につけていく過程は、本当に決定的に違うのだろうか。
    違いがあるとすれば、それは
    有機物かそうでないか、肉体があるかないか、
    その程度の差なのではないか。
    作中で描かれる、体内に遺骨を抱え、歩くたびにカラカラと音を立てる描写は、その違和感を象徴しているように思えた。

    医師であるサイラスは、最後まで患者の側に居続け、役割を全うする。
    それは一般的に想像される「人間らしい優しさ」や「感情移入」から来る行動とは、少し違う。
    感情に揺らがされ

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    2025年12月21日
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    ★5 ラストの感動は理屈じゃない! 海洋冒険小説と思いきや想像のナナメ上を行く衝撃SF #反転領域

    ■あらすじ
    小型帆船の船医であるサイラスが乗船するデメテル号は、ノルウェーの沿岸部を航行していた。彼は航海に疲労しながらも、船員たちの怪我を治癒していた。さらに彼は趣味で小説を書き、娯楽のない船員たちの海上生活に好評であった。

    船員たちはフィヨルドの裂け目を見つけると、目的地である大建築物を発見。しかし同時にこの情報をもたらした船、エウロパ号も残骸となって発見されてしまう。そんな中、強い波の揺れに襲われたサイラスは…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 評判を聞いてた作品、予想通りおもろか

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    2025年10月25日
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    SFは事前になんの情報もなく読むことにしている(うっかり情報が入る場合もあるけれど)。
    この思弁的ともいえるSFは実に読みごたえがあった。
    読み手は深くこの世界に入り込める。
    ネタばれはしないが、SF好きなら読む価値は満点。

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    2025年10月04日
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    ネタバレ

    わたしがついていけるSFとしてギリギリの高度でしたが、こんなに泣けるとは。
    同じ翻訳者の「マーダーポッド・ダイアリー」を思い出す場面もいくつかあり、逃げずに読んでほんとうに良かった。

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    2025年10月03日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    SFってやっぱ面白い、と思わせてくれる16編と盛りだくさんの短編集。文庫も物価高騰のあおりを受けてこんなに高くなったか・・・と思いつつ買ったが、元は取れたと思う。

    どの作品も味わい深いのだが、意識を持ったAIは物理的につながりさえできれば、ハード(シャーシ)を乗り換えていけるって設定が興味深い。人間が求めてやまない不死不老をAIなら実現できるという夢。
    究極は「罪喰い」の世界で、人間はみな仮想空間(天国)に旅立ち、荒廃した地上にはロボットだけが残る。遺していく記憶を選べるってとこが業だ。

    一方で、製品が成長したり、メンターがいたり、ロボット同士のいじめがあったりって世界の作品もあって、自意

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    2023年06月30日
  • 不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選

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    SFの肝である"センス・オブ・ワンダー"を刺激する題材を絶妙にチョイスしてくるアンソロジストがここで選んだのは「銀河帝国」もの。いくつもの長編シリーズ作品が生み出されてきた古くて新しいテーマが、悠久の時を経たドラマではなく短編世界で描き出されているという素晴らしさを味わえる。

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    2022年10月16日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    コミック『アトム・ザ・ビギニング』を読んでいたところで本作を偶然手に取ったのだが、ロボットの擬人化という単純な物語など遥かに超越した16篇の来るべきAI世界にまつわる思索小説としても大変興味深い短編が名編者J・ストラーンによって集められている。J・J・アダムズ編による銀河連邦、パワードスーツものなども読みたくなる。

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    2022年05月28日
  • 不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選

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    扉絵付きな美味しいどこ取りアンソロジー
    が、解説で23編の内16編が厳選というのを見てガッカリ
    何で全部じゃないの?
    版権関係で難しかったりするのかもだけど、
    せめて全編一覧を載せて欲しいよ

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    2021年08月01日
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    挫折した『イヴリン嬢は七回殺される』風の展開にてこずることもなく読み進めた
    終盤の友情・医師としての倫理・患者に寄り添う姿勢が良かった
    ハッピーエンドでは無いはずだが、ツンデレ姐さんとの「その後」の情景が良かった

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    2026年06月12日
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    ネタバレ

    ストーリーは面白いし、エピソードも味わい深い(哲学的な数学的な一連の考察から組み上がっている)。エピローグが「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」みたいで心地よかった。
    一方で、言葉を言葉で置き換える翻訳の限界を感じる。字面は合っているのかもしれないが、伝えたい手触りが変わってしまっていると思う。作者の温もりと文章の不一致がとても気になる。著作のあらが、翻訳すると明快になるというところもあるのだろうが、翻訳ってなんなんだろう。原書で読みたおす能力と根気と時間があればいいのに。やるべき優先順位リストに載せておこう。

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    2026年05月31日
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    ネタバレ

    全然SFっぽくない……と読み初めて100ページでおぉ……となる。同じことの繰り返しかと思ったら、サイラスの小説に沿ってすすみ、はたして終わりはどこに…と気になって一気読みしてしまった。思ってたのと違う着地。
    冗長的でくどいザ・19世子のイギリス人、みたいなサイラスが回を重ねるごとに現代的になってたな、と読み終わって思う。

    私もラモスが無事に帰れることを信じたい。

    残ったエイダと一緒に夢の続きを見ているんだろう。永遠に続いてくれ。

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    2026年05月29日
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    万人向けでは無いものの、ループ系ミステリーが好きな人にはおすすめ
    SFらしい要素もありつつ、最後にはお涙ちょうだいの感動シーンもあり、とても良い作品

    ネタバラシとオチを知ってからの2周目が相当面白く読めそうで、今から再読が楽しみ

    数学的に説明や想像が難しい部分が、本筋の主要な所に絡んでくるのがちょい厳しいか?

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    2026年05月13日
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    謎の建築物がある場所へ船で探検隊が冒険に行くだけの話…なのですが…

    あらすじ読んでも、読み始めても「これSFか?」と、構えながら進めていったらどんどんSF突き進んでいって止まらず「あっ…これ面白いヤツや…」確信。
    小説を読んでるからこそ色々予想してたけどこの展開は予想無理です。帯通りの作品。

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    2026年04月11日
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    4.0 - 細かく書くとネタバレになるが、何度も同じような場面にループすることが伏線になっていて面白かった

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    2026年03月29日
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    ネタバレ

    北極にある古代に製造された謎の巨大建築を探索するために向かう一向。しかし途中にトラブルがあって探検隊は全滅する……。目覚めた主人公は少し先の時代の蒸気船に。同じ一向に同じ展開。ループする謎とは?巨大建築の正体とは?

    冒頭の古代遺跡を目指す海洋冒険SFの読み味は面白かったものの、随所にある不穏さや建築物の正体を予想しながら読んでると唐突なループ突入で唖然としてしまった。当初は帆船を舞台にした海洋冒険SFだったのが、スチームパンクめいた蒸気船、地球空洞説SFのような飛行船、そしてスペースオペラの宇宙船と移り変わっていく。この舞台設定そのものがSF近代史と言っても過言ではなく、馴染み深いものである

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    2026年03月24日
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    ネタバレ

    物語に救いを求める人間くさいAIの話

    ループものだけど、ループごとに少しずつ設定が変わる。でも、物語の根幹をなす構造は同じらしいっていうのが、読み進めるうちに少しずつ分かってくるのが面白い。構造を読み取ることに自然と誘導されるのがいい。

    ところどころ印象残るフレーズが後々の伏線になる
    「いつも雷が鳴っている・・・・・・」
    「船はささやき声がみせる夢」

    主人公は宇宙船に搭載されたAI。ループは危機的状況に陥ったAIが現実逃避で作った夢だった。本来の目的を思い出したAIは自分を犠牲にして人間を救う。最後は切なくもいい終わり方。人間に近づけて作られたAIは物語に救いを求める。
    結局大建築物がな

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    2026年03月09日