アレステア・レナルズのレビュー一覧

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    序盤中盤は同じ話が繰り返される構成なので若干間延びするが、テンポと文体が心地いいのでそこまで飽きない
    後半、徐々に全体像が明らかになっていく時の高揚感、ラストシーンの情景、文章の美しさは卓越

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    2026年03月13日
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    ネタバレ

    自分が人間であることを、どうやって証明できるのだろう?

    人間でありたいAIが人間らしさを獲得していく過程と、人が幼少期から他者との関わりの中で、協調性や倫理を身につけていく過程は、本当に決定的に違うのだろうか。
    違いがあるとすれば、それは
    有機物かそうでないか、肉体があるかないか、
    その程度の差なのではないか。
    作中で描かれる、体内に遺骨を抱え、歩くたびにカラカラと音を立てる描写は、その違和感を象徴しているように思えた。

    医師であるサイラスは、最後まで患者の側に居続け、役割を全うする。
    それは一般的に想像される「人間らしい優しさ」や「感情移入」から来る行動とは、少し違う。
    感情に揺らがされ

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    2025年12月21日
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    ★5 ラストの感動は理屈じゃない! 海洋冒険小説と思いきや想像のナナメ上を行く衝撃SF #反転領域

    ■あらすじ
    小型帆船の船医であるサイラスが乗船するデメテル号は、ノルウェーの沿岸部を航行していた。彼は航海に疲労しながらも、船員たちの怪我を治癒していた。さらに彼は趣味で小説を書き、娯楽のない船員たちの海上生活に好評であった。

    船員たちはフィヨルドの裂け目を見つけると、目的地である大建築物を発見。しかし同時にこの情報をもたらした船、エウロパ号も残骸となって発見されてしまう。そんな中、強い波の揺れに襲われたサイラスは…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 評判を聞いてた作品、予想通りおもろか

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    2025年10月25日
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    SFは事前になんの情報もなく読むことにしている(うっかり情報が入る場合もあるけれど)。
    この思弁的ともいえるSFは実に読みごたえがあった。
    読み手は深くこの世界に入り込める。
    ネタばれはしないが、SF好きなら読む価値は満点。

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    2025年10月04日
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    ネタバレ

    わたしがついていけるSFとしてギリギリの高度でしたが、こんなに泣けるとは。
    同じ翻訳者の「マーダーポッド・ダイアリー」を思い出す場面もいくつかあり、逃げずに読んでほんとうに良かった。

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    2025年10月03日
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    いやあ、面白かった!
    読後しばらくは世界観が頭から離れず、ぼうっとしてしまいました。
    まったくもって、SF作家の発想力ってやつはどうなってるんだか…

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    2025年09月15日
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    ネタバレ

    イギリスの作家、アレステア・レナルズの単発SF作品。結構なベテラン作家らしく、過去にはシリーズものが邦訳されていたらしい。

    19世紀、太古の大建築物を調査するため、ノルウェー近海を進む調査隊。船医であるサイラス・コードは、小説を書きながら一行に帯同するが…

    これはネタバレ厳禁。正直、何も見ずに読んだ方が良い。とんでもないところに連れて行ってくれる作品。
    もちろん、SFレーベルから出版されているので、そういった要素を身構えて読むと思う。ところがこの作品は極上の冒険小説。素晴らしい。
    登場人物も少なく、また非常に読みやすい。あっという間に読めると思う。爽やかなラストで読後感も良い。おすすめ。

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    2025年08月25日
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    ネタバレ

    これはネタバレ厳禁です。
    気になるなぁーと思ったら何も見ずに買って読んで欲しい。
    自分はネタバレを食らったので他の人はまっさらな状態で楽しんでほしいです!!あのサイトむかつく!(笑)
    気になる人はすぐ読もう!





    展開とか仕掛けだけの話じゃなくて、主人公含めた登場人物たちのやり取りがいいです。
    この小説の構造上同じ登場人物たちとのやり取りが後半に生きてくる話が大好物なので、終盤あれもこれもって畳み掛けてくる感じが幸せすぎました。

    死ぬごとに違う場所、乗り物なのに目的地や登場人物は同じってノベルゲーではよくありますよね。違うルートを辿って行ってトゥルーエンドに行く。ひぐらしのなく頃にとか

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    2025年08月19日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    SFってやっぱ面白い、と思わせてくれる16編と盛りだくさんの短編集。文庫も物価高騰のあおりを受けてこんなに高くなったか・・・と思いつつ買ったが、元は取れたと思う。

    どの作品も味わい深いのだが、意識を持ったAIは物理的につながりさえできれば、ハード(シャーシ)を乗り換えていけるって設定が興味深い。人間が求めてやまない不死不老をAIなら実現できるという夢。
    究極は「罪喰い」の世界で、人間はみな仮想空間(天国)に旅立ち、荒廃した地上にはロボットだけが残る。遺していく記憶を選べるってとこが業だ。

    一方で、製品が成長したり、メンターがいたり、ロボット同士のいじめがあったりって世界の作品もあって、自意

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    2023年06月30日
  • 不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選

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    SFの肝である"センス・オブ・ワンダー"を刺激する題材を絶妙にチョイスしてくるアンソロジストがここで選んだのは「銀河帝国」もの。いくつもの長編シリーズ作品が生み出されてきた古くて新しいテーマが、悠久の時を経たドラマではなく短編世界で描き出されているという素晴らしさを味わえる。

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    2022年10月16日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    コミック『アトム・ザ・ビギニング』を読んでいたところで本作を偶然手に取ったのだが、ロボットの擬人化という単純な物語など遥かに超越した16篇の来るべきAI世界にまつわる思索小説としても大変興味深い短編が名編者J・ストラーンによって集められている。J・J・アダムズ編による銀河連邦、パワードスーツものなども読みたくなる。

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    2022年05月28日
  • 不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選

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    扉絵付きな美味しいどこ取りアンソロジー
    が、解説で23編の内16編が厳選というのを見てガッカリ
    何で全部じゃないの?
    版権関係で難しかったりするのかもだけど、
    せめて全編一覧を載せて欲しいよ

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    2021年08月01日
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    あらすじ読んでも、読み始めても「これSFか?」と、構えながら進めていったらどんどんSF突き進んでいって止まらず「あっ…これ面白いヤツや…」確信。
    小説を読んでるからこそ色々予想してたけどこの展開は予想無理です。帯通りの作品。

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    2026年04月11日
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    4.0 - 細かく書くとネタバレになるが、何度も同じような場面にループすることが伏線になっていて面白かった

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    2026年03月29日
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    ネタバレ

    北極にある古代に製造された謎の巨大建築を探索するために向かう一向。しかし途中にトラブルがあって探検隊は全滅する……。目覚めた主人公は少し先の時代の蒸気船に。同じ一向に同じ展開。ループする謎とは?巨大建築の正体とは?

    冒頭の古代遺跡を目指す海洋冒険SFの読み味は面白かったものの、随所にある不穏さや建築物の正体を予想しながら読んでると唐突なループ突入で唖然としてしまった。当初は帆船を舞台にした海洋冒険SFだったのが、スチームパンクめいた蒸気船、地球空洞説SFのような飛行船、そしてスペースオペラの宇宙船と移り変わっていく。この舞台設定そのものがSF近代史と言っても過言ではなく、馴染み深いものである

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    2026年03月24日
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    ネタバレ

    物語に救いを求める人間くさいAIの話

    ループものだけど、ループごとに少しずつ設定が変わる。でも、物語の根幹をなす構造は同じらしいっていうのが、読み進めるうちに少しずつ分かってくるのが面白い。構造を読み取ることに自然と誘導されるのがいい。

    ところどころ印象残るフレーズが後々の伏線になる
    「いつも雷が鳴っている・・・・・・」
    「船はささやき声がみせる夢」

    主人公は宇宙船に搭載されたAI。ループは危機的状況に陥ったAIが現実逃避で作った夢だった。本来の目的を思い出したAIは自分を犠牲にして人間を救う。最後は切なくもいい終わり方。人間に近づけて作られたAIは物語に救いを求める。
    結局大建築物がな

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    2026年03月09日
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    ネタバレ

    Led ZeppelinのDazed and Confused(幻惑されて)を聴いているような感覚になる。
    文章に幻惑されるというのは、変な表現だが、物語の途中まで「?」の連続である。
    語り手の医師サイラス=コードはAIサイラスのコード、つまりはプログラムであり、AIが作った物語に読者もだまされる。SFファンではないので、初めて読むタイプのSF小説だった。400頁の240頁まで来て、やっとSFらしい宇宙船が登場し、308頁から徐々にAIである種明かしが分かる。
    それでも、尚、人間らしい葛藤に悩まされるサイラス。
    そして、ラスト。夢のようなプリマスの情景は、夢なのか現実なのか、最後まで物語に幻惑

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    2026年02月25日
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    ネタバレ

    まず表紙と表題に惹かれた。
    しかも19世紀、小型帆船、フィヨルド、大建築物、、


    ・サイラスがラモスたちが無事に帰還できたかを知る術はなくてただ信じるしかないという部分。直前までデュパンを死なせる選択肢をとったことを非人道的と非難されるくだりがあってからのこれ。じんわりくる。
    ・デュパンを看取る。サイラス、システムとしてではなくあくまで外科医としての意思を持った人として、寄り添う姿。
    ・サイラスとエイダが、残された時間を永久化して、2人の楽園で過ごすような展開。良き。

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    2026年02月10日
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    ネタバレ

    ループものから電気羊の夢をみるAIものへ。鮮やかにやられる展開。ラストは切なくも救われる気分で終わり良かった

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    2026年01月10日
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    サイラス・コードが船医を務める小型帆船デメテル号は、探検団や船員たちを乗せノルウェー沿岸地域にあると噂される古代の大建築物の捜索へと向かっていた。
    そして噂されるフィヨルドの隙間にある道を見つけたことで大建築物へ向かうことに成功するが……。
    というお話。

    本作はほとんど情報を入れずに読み始めた。何か探検してたら何か見つかっちゃうんでしょ、くらいの雑なイメージで読み始めたが、それが逆に良かった。
    少しずつ少しずつ情報が開示される度に「あー、こういう話ね」「そういう要素も入れてんだ」と、なんとなくこんな話なんだろうなって予想して読んでいたのだが、まあそんな予想は当たるはずもなくて、予想の遥か斜め

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    2025年10月21日