佐原ひかりのレビュー一覧

  • 鳥と港

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    職場に不満があり体調不良を起こし一年未満でやめたみなと

    ある日公園の草むらの中で見つけた郵便ポスト

    その中に入っていた一通の手紙に返信を出し始まった文通

    文通相手は高校生の男の子 飛鳥

    2人でクラウドハンディングから始めた文通屋

    仕事や生きることお金

    仕事にしたからこそ発生するお金の大変さ

    ぶつかり合いながらも言葉を交わしやり続けて行く文通屋

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    2025年04月03日
  • 鳥と港

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    ネタバレ

    本の雑誌が選ぶ2024年度ベストテンにランクインされていたので読んでみました。全体的に軽い台詞が多く、さらっと読めます。
    私も若い頃は手紙のやりとりをしていたけれど、自分が何を書いたか忘れてしまうし、だんだんネタがなくなってくるし、可愛い便箋を使っているのに字を間違えるとああっと思うし…。パソコンを家でも使うようになったら、全く書かなくなりした。

    学校に行かない男子高校生と会社を辞めた大学院卒の女性が始めた文通屋。こんなビジネスが実際には成り立つのか疑問ですが、今、手紙を書かくなった時代に誰かから直筆の手紙がもらえたら、いいなあ、と思います。
    そして、ゲンさんの手紙を待っていた気持ちとゲンさ

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    2025年03月10日
  • 鳥と港

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    会社のトイレの中で声を殺して泣いた新入社員の、みなと。どうしてもトイレから出られなくなって会社を辞めた。もうここまで苦しくなっているのなら、辞めるべきですよね。
    でも、みんなが我慢していることが我慢できないこと、みんなが上手く立ち回れていることを自分ができないことで自分を責め続けてしまう。さらに、お昼休みも1人になれず、拘束されている状態ではトイレにこもりたくもなるよ(/ _ ; )
    みなとの気持ち分かります。だけど本当は分かっているのは表面だけで、真の辛さは分かっていないのだろうな。本人にしか分かりえない辛さなんだろうな。
    そんな時に草むらで偶然見つけたポストの中に入っていた手紙を読んで、み

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    2025年03月06日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ◎かわうそをかぶる / 浅倉秋成
    いわゆる隠キャオタクがVtuberとして有名になり、リア充を蔑む自分と、恋人がいない現状に苦しむ自分との相反する感情に苦しむ話。
    どんなに有名で満たされてても欠けたピースはあるし、それをアイデンティティとしてたらその狭間で苦しむよなあ…
    イサナはどうなったの?誰か考察求む。

    ◎まぶしさと悪意 / 大前粟生 (アオ)
    架空のSNSで人気になった女子高生と教師について。
    うーん、何エンドになるんだろう。

    ◎霊感インテグレーション / 新名智
    心霊系アプリの不具合を調査する奇妙な運命の主人公について。
    ホラーとも違う世にも奇妙な話のような世界観。後味はよい。

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    2025年01月23日
  • 鳥と港

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    無職のみなとと不登校の飛鳥が文通の仕事を始める話。文通を仕事にする新しさに惹かれ、2人の関係や仕事への向き合い方がどうなっていくのか、もどかしくなりながら見守る。これからも変わりながらぶつかりながら仕事をすると思うけど、それを乗り越えてほしいと思う。

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    2024年12月27日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    Vtuber、動画投稿、SNS、アプリなど今どきお題満載。
    タイムシートを吹かせ、が面白かった。PCを使えない古稀越えレジェンド上司の相手をする代わりに残業代のデータを細工し、毎月食費だけを、上乗せして怒りを収める女性。
    上司ほどではなくても、パソコンをうまく使いこなせるわけではない私は、とっくに時代遅れ。
    なので他の作品は十分に理解できず流し読みも。

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    2024年12月01日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    CL 2024.11.13-2024.11.14
    若手作家によるアンソロジー。
    嘘があふれた世界=SNSにあふれるネット社会、ということなのかな。
    SNSを肯定的には捉えていない作品が多かった中で「あなたに見合う神さまを」が爽やかでよかった。

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    2024年11月14日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネット社会がテーマのアンソロジー。
    浅倉秋成さんの「かわうそをかぶる」はVtuberの動画をよく見るので、裏側がこんな感じなのかなーとリアルに感じた。
    佐原ひかりさんの「あなたに見合う神さまを」も好き。

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    2024年11月09日
  • 鳥と港

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     鳥と港…この表紙にも惹かれていました。結構いろんな読書家さんが読んでいるので、私も読んでみようかなぁ~って思いましたよ。この作品が文通のお話だってことはわかっていたので、「ツバキ文具店」のような感じかな?って勝手に想像してましたが、違いましたね(汗)。

     主人公は、大学院卒業後新卒で入社した会社が続かず、9か月で辞めた春指みなと。その後の就活もすすまず、一人訪れた公園の草むらで見つけた郵便箱、中には手紙が入っていた…。その手紙を書いたのは、高校2年生の森本飛鳥、高校生と言っても不登校で、作家の森本実の息子だった。郵便箱を介しての文通を経て、ふたりは面識を持ち、文通を仕事にできないかを共に考

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    2024年11月06日
  • 鳥と港

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    会社を逃げるように辞めた女性と不登校の高校生が手紙を通じて出会い、一緒に文通屋を始める。文通屋の話はありきたりかなと思ったけど、なかなか良かった。二人それぞれの心の葛藤がもどかしくて、「うー!」となったり。
    でも、本作でいちばん印象的だったのは、言葉選びがおしゃれなこと!主人公の女性が大学院卒の設定だからなのかな?「春は海から来る」とか、センスの良さが光る。
    物事の喩え方が素敵だったねー。主人公の移り変わる気持ちを、軽快に、作者独自の表現であらわしていて、彼女の想いがスッと入ってくる感覚だった。私も、あんな風に書けたらなぁ。

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    2024年10月29日
  • 鳥と港

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    ないがしろにしないし、されない。
    仕事に何を求めるかは人それぞれだ。でも、私にとって時間を使うということは自分を使うということで、やっぱり、好きという気持ちややりがいを優先して働きたい。

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    2024年10月27日
  • ペーパー・リリイ

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    娯楽小説にしてはメッセージ性が強すぎるし、かといって、何か一貫した思いが込められているかといえば、それも私にはよくわからなかった…。
    とにかく、シュワッとした、ラムネみたいなお話でした。

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    2024年08月25日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    浅倉秋成 かわうそをかぶる
    大前粟生 まぶしさと悪意
    新名 智 霊感インテグレーション
    結城真一郎 ヤリモク
    佐原ひかり あなたに見合う神さまを
    石田夏穂 タイムシートを吹かせて
    杉井 光 君がため春の野に


    インターネットやSNSが当たり前の時代に、
    画面の向こう側で営まれる様々な種類の嘘。

    ゾッとする話や優しい気持ちになる話、
    価値観に首を傾げたくなる話など。

    あちら界隈の虚像と嘘が織り合わされた物語。

    個人的には、杉井光『君がため春の野に』
    読後感が好みでした。

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    2024年08月24日
  • ペーパー・リリイ

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    ネタバレ

    『ブラザーズ・ブラジャー』でちぐさが読んでいたお話だ!と思って読んでみたが、こちらではサイダーは飲んでいなくて、蜜造パイナポーを食べていた。「生きてるね」みたいなセリフもなかった。蜜造パイナポーもおいしそうだったけど、あえてのこの違いはなんなのだろう。
    谷間の百合の村には母と叔父と昔住んでいたことがある、と気づいても、それ以上の展開がなくて、もうちょっと掘り下げて欲しかったような。
    ロードムービー的な展開って、どんどん流れていってしまってあまり乗れないことが多いかも。



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    2024年08月04日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    若々しいアンソロジーだった。「霊感インテグレーション」は連作短編の一つのような設定だったけどどうなんだろう。気になる。

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    2024年07月30日
  • ペーパー・リリイ

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    自分が巣立つ(親元から自立)する時に、きっとこんな物語を辿っていただろうな、、と感じる作品。
    17歳の杏、自分が何者なのか? をこの冒険の中で受止め、やがて人との関わり方を学んでいく。 そんな物語。

    最後は、「えっ! こんな展開?」と古い映画の「スティング」みたいな感じ。
    (ロバート・レッドフォードと、ポール・ニューマンの作品)

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    2024年07月25日
  • ペーパー・リリイ

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    結婚詐欺師に騙されたキヨエと、詐欺師の娘が共謀して旅にでる。
    ハプニングだらけのひと夏の思い出は、思いがけない旅の終わりを迎える。

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    2024年07月17日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    7人の作家さんのアンソロジー。
    どれも読みやすくて楽しめました。
    個人的には浅倉さんの作品が面白かったです。

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    2024年05月27日
  • ペーパー・リリイ

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    2024.5.2
    結婚詐欺師の娘とその人に騙された女性が旅するという面白い設定。
    軽いテンポですぐ読めた。
    最後の数ページで、そういうことだったの?!ってなった!

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    2024年05月02日
  • ペーパー・リリイ

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    ありえない組み合わせと、ありえないハプニング続きの逃避行だけど、軽快でテンポが良くサクッと読めた。登場人物のキャラも濃く、えなっちゃんは夏木マリさん‼︎
    最後にオチがあって、読後はスカッと爽やか。
    面白かったんだけど、個人的には「ブラザーズ・ブラジャー」みたいな感情を揺さぶられる系の方が好み。

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    2024年04月18日