佐原ひかりのレビュー一覧
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①私は、文通をしたことはありません。
手紙を書きたいなと思っても、いざ書こうとすると、誰に書こうか迷ってしまう自分に気づきました。
この本を読み終えて、文通を始めることができないか調べてみると、文通ができるシステムというのは、いくつか存在することを知ったので、もう少し調べてみようと思いました。
②仕事との向き合い方について考えさせられました。
確かに、主人公のみなとのように、私も、会社に行くのが辛く、上司から今まで受けた指導がフラッシュバックし、明日が憂鬱だと思うこともあります。
そんな時に、仕事を辞めるというのも1つの選択なんだということを知り、少し、仕事との向き合い方も考えていこう -
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待ってました、スターゲイザー!
メジャーデビューを目指す六人のリトル!
青春だぁ.☆.。.:*・゚
「大地さんって、余命あと何年でしたっけ?」
ん?余命!?
──入所してから十年。
それが、リトルの寿命。
十年以内にデビューできなければ、自動的にリトルは卒業となる。──
あー、そうゆうことね。
思い描く夢、持って生まれた素質や環境など、当たり前だけど六人それぞれ違う。
そんな彼らを見ていてキュンとするのは、ライバルでもある他のリトルの長所や才能、尊敬できるところ等をちゃんと見ていて、認めているってこと。
相手の〝嫌なところ〟ではなくて〝良いところ〟をちゃんと見ているの。
アイ -
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ネタバレ面白かった。
ツイッターで面白いよと言われていたのを見かけて興味を持った気がする。
表紙の青年は作中の誰かなのかと最初は思ったが、特定の誰かではなくアイドルの彼であり、星に憧れる誰かなんだろうな。
どの話も泣いてしまった。良かった。
折り返しで登場人物の説明があり、その視点で話が進んでいくので読みやすかった。
ここに大地さんがいないってことは…と察してしまうが。
「サマーマジック」
透は透視点だと透本人のことがわからないという叙述トリックみがあって面白いし、外から見ると何を考えているかよくわからないキャラを最初の話にしたのが面白い。読者を共犯者にしている。読者は透のことがわかるが他のキャラ -
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〝会社、燃えてないかな〟
こう心の中でつぶやいたのは、春指みなと25歳。
大学院を出て就職したが、あまりにも昭和臭のする会社に出勤するのが苦しくなり、9ヶ月で退職する。
私も数ヶ月で耐えられなくなって辞めた経験があるから、古い記憶が蘇って苦しいなぁ。
その時はいつでも辞められるように、ロッカーには私物を残さず毎日持ち帰っていたっけ。
まぁ、私の過去はいいとしてwww
みなとは〝文通〟という少々レトロな方法で知り合った不登校の高校生・飛鳥くんと〝文通屋〟を仕事として始める。
〝お仕事小説〟〝これからの働き方〟
と紹介文にあったけど…
私には、どこか恥ずかしくて胸の奥がもぞもぞ -
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ネタバレまなもんが名古屋でお勧めしていた&文庫版は三宅香帆さんが解説を書いていたこともあって読みました。
佐原ひかり作品は初めて読みましたが、文章表現がいい塩梅で繊細で優しくて強くて温かく、小説なのに付箋をたくさん貼りながら読みました。
p106
どう謝るべきかなんて、考えたって仕方がない。
そんなもの、結局、逃げ回ったすえに出てくる言葉だ。
保身ゆえの不誠実さを、晴彦の感情をないがしろにしたことを、率直に詫びなければいけない。
許されるとか許されないとか、関係ない。
私は、晴彦のやさしさに釣り合う人間でありたい。
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思春期の時の、ぐるぐる思考は回るけど、どう言語化したらい -
購入済み
いいなあ、私もこの人たちと文通してみたい。手紙を待つ間のワクワク感、懐かしいなあ。今でこそSNSで旧友ともつながる時代だけど昔は相手の住所を聞いて1か月に1度連絡を取ったり、毎日学校で会ってるのに文通したり。今はなかなかそんな機会もないから可愛い便箋を見ても買うのをためらっちゃう。文通、また誰かと始めてみたいと思った。
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ネタバレタイトルや表紙から漫画『約束のネバーランド』を思い浮かべて読み始めたので、そんなに物騒な物語ではなくてホッと一息。
名門校「リデルハウス」になんの因果か入学することになった主人公、そこには自分たち一般生徒以外に「ラヴ」と呼ばれる特別な才能を持った生徒たちもいて……というお話。
自動車が出てきたけど、貴族社会もまだ色濃く残っているようなので、時代設定的には20世紀初頭くらいの感じなのかな?
基本的に一話完結で、5人の「ラヴ」それぞれに焦点を当てた物語が展開されていく。そのなかで、「ラヴ」はなんのための存在するのか、学校で時々起こる不思議な出来事の正体は。といった謎が散りばめられ、最終話でそれら -
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マナーはいらない を読んでいるうちに気になってしまったので購入。
今をときめくあの作家さんの投稿作が読めます。
多分デビュー前の作品だと思うけど、読んだことのある作家さんは「ぽいわー」と、感じる何かがあった。(阿部暁子さん、白川紺子さん)言語化できないけど。
また、読んだことは無いけれど、本屋大賞をとられてるし名前だけは知っていた宮島未奈さんの作品も、キャラクターがめっちゃ好き。河原泉さんの漫画に出てきそう。シュッとしてなくて気持ちポンコツ風味なところとか(褒めてます) 今度長編も読んでみたいと思った。
さすがにディープなSFや歴史小説はなかったけれど、色んな切り口があって面白かった。
「こ -
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ネタバレ集英社オレンジ文庫「短編小説新人賞アンソロジー」は、単なる新人作家の寄せ集めではなく、物語が生まれる瞬間の熱量そのものを封じ込めた一冊だと感じた。短編という制約の中で、それぞれの作品は無駄な装飾を削ぎ落とし、感情や主題の核へと一直線に踏み込んでくる。その潔さが、読み手の想像力を強く刺激する。
収録作には粗さも確かに残っている。しかしそれは欠点というより、書きたい衝動が理性より先に走った痕跡のように映る。登場人物の感情がときに不器用で、ときに過剰なほどまっすぐなのは、新人賞作品ならではの真剣さゆえだろう。その必死さが、むしろ物語に嘘のない重みを与えている。
また、短編という形式が際立たせるの -
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生雪見だいふく…うまぁあいい!!なんじゃこの柔らかさは!!…じゃ無かった。
『スターゲイザー』が良すぎて次の新作は絶対に読もうと決めていた佐原さん。
過去作も今から辿って行こうと思いますがとりあえずこちらから。
前作もそうだったのですが、本作も登場人物の数だけそれぞれの物語があり、丁寧に紡がれて行きます。
それぞれが繋がって行き最後に、収束する仕掛け。
連作短編と言えば青山さんなのですが、青山さんともまた少し違った構成です。
例えて言うならばドラクエの逆のようなものです。(FFでも良いけど)
揃っているパーティーそれぞれの物語が展開していき、より絆が深いパーティーとなるのです。これが気持ち良 -
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30歳の実日子はある日突然両親が交通事故で亡くなり、叔母と同居することになる。世間知らずの実日子は、合理主義者で押しの強い叔母とはソリが合わず、一人暮らしをすることになる。お見合い相手の椎名さんや新しく知り合った大学生のサイトー君や声優の新田さんやゲームセンターで知り合った小5の郁など知り合いが増えていくうちに、叔母さんに「子供部屋おばさん」と言われた実日子がだんだんたくましくなっていく。実日子の周りが悪意のない良い人ばかりで本当に幸運だと思う。初めは自己決定もできずにはっきりしない実日子に呆れたが、話が進むにつれて痛快でスッキリした気分になっていった。
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人気作家さんたちの原点となった作品。どの短編も個性的で、とても楽しめた。
短編を書くのってとても難しいのだろうなと、読んでいるだけの私も思う。限られたページの中で、物語を作る。この本の短編はそれぞれ、全く違う良さを持っている。書き方はそれぞれもちろん違うし、少し変わった設定があったり、どこか自分と似たような境遇が描かれていたりする。
作家さんの数だけその色があって、短い物語に込められた熱意や感情がとても伝わってきた。
今までよく読んでいた作家さんはもちろん、この本で初めて出会った作家さんがこの後、どのような本を書いているのだろうと気になり、読んでみたくなった。