佐原ひかりのレビュー一覧

  • ブラザーズ・ブラジャー

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    ネタバレ

    まなもんが名古屋でお勧めしていた&文庫版は三宅香帆さんが解説を書いていたこともあって読みました。

    佐原ひかり作品は初めて読みましたが、文章表現がいい塩梅で繊細で優しくて強くて温かく、小説なのに付箋をたくさん貼りながら読みました。

    p106
    どう謝るべきかなんて、考えたって仕方がない。
    そんなもの、結局、逃げ回ったすえに出てくる言葉だ。
    保身ゆえの不誠実さを、晴彦の感情をないがしろにしたことを、率直に詫びなければいけない。
    許されるとか許されないとか、関係ない。
    私は、晴彦のやさしさに釣り合う人間でありたい。
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    思春期の時の、ぐるぐる思考は回るけど、どう言語化したらい

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    2024年11月27日
  • ペーパー・リリイ

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    ハッピーエンドじゃないんだけど
    前に進めそうなエンド。
    特殊な環境の主人公の心のキビがしっかりと描かれていて
    きよえもようたもちなっちゃんも
    それぞれ人生に悩んでる。
    不自由してない人は少ないんだろうな

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    2024年11月24日
  • 鳥と港

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    文通。
    私自身、手書きの文字で気持ちを伝える『手紙』が好きだったから、この本にとても惹かれました。
    小さな幸せ、わくわくが詰まっていました。
    それぞれの手紙でのやり取り部分がとても素敵で、久しぶりに私も誰かに手紙を書きたくなりました。

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    2024年11月11日
  • ブラザーズ・ブラジャー

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    ー私はたぶん、願いすぎていた。自分にも、他人にも。
    傷つけないから、傷つけないで、と祈っていた。 (p.118)

    書店で何気なく手に取った本。とても面白くて、一気に読んでしまった。

    父・"悟くん"の再婚で新しい母・"瞳子さん"と弟となった晴彦と暮らすことになった主人公のちぐさ。
    親しい友人もいて、恋人もいて、周りの人と上手くやっているいわゆる"普通"の女子高生のちぐさは、ある日晴彦が女性向けのブラを着けているところを目にする。晴彦を受け入れようとしつつも、

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    2024年11月08日
  • ブラザーズ・ブラジャー

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    佐原ひかりさんに言葉選びが好きだ。「溜まっていた思いを出し切った後、奥底に一つ、残っていたものを見つけた。」登場人物の思いが、色鮮やかに伝わる。
    そして、言いたいことは言う。仲良くしたいなら、傷ついたなら、好きだと思ったなら。
    自分の想いをはっきりと伝えることが怖い。自分と相手の関係が変わってしまうんじゃないかと怖くなる。それでも伝えるべきだ。伝えないと相手は気づかない。自分が、何を考えているのか。もしかしたら、相手も気にしているのかもしれない。
    自分の想いを伝えよう。

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    2024年10月24日
  • 鳥と港

    QM

    購入済み

    いいなあ、私もこの人たちと文通してみたい。手紙を待つ間のワクワク感、懐かしいなあ。今でこそSNSで旧友ともつながる時代だけど昔は相手の住所を聞いて1か月に1度連絡を取ったり、毎日学校で会ってるのに文通したり。今はなかなかそんな機会もないから可愛い便箋を見ても買うのをためらっちゃう。文通、また誰かと始めてみたいと思った。

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    2024年09月23日
  • ペーパー・リリイ

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    結婚詐欺師の娘(姪)と、その結婚詐欺師に騙された女が一緒に旅する話。

    その展開自体面白いのに、最後の数ページでさらにとんでん返しというか、前提が変わる展開もあって最後まで目が離せない。

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    2024年03月02日
  • ペーパー・リリイ

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    こんな楽しい小説読めるなら人生もそう悪くない、と思ったりした。結婚詐欺師の子供とそいつが騙した女が谷間の百合を見に旅をする話。

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    2023年11月08日
  • ネバーランドの向こう側

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    最後まで楽しく読めた
    主人公ののほほんとした感じが好きかも
    新田さんとサイトーくんとの関係もとてもよかった

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    2025年12月21日
  • ペーパー・リリイ

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    ネタバレ

    パーフェクトボディと美貌を持つ女子高生の杏と、やや野暮ったさのある所謂おばさんと呼ばれる年齢と見た目のキヨエ。出会ったばかりの二人が夏休みの旅を始めたのには理由がある。杏の保護者である京ちゃんは結婚詐欺師で、キヨエはその被害者なのだ。




    読み始めの取っ掛かりがものすごく悪くて、読み進めるのが難しいお話でした。事態を把握でき始めてからは難なく読めましたが、あまり好みのお話ではないかなと思いながら読み進めました。リアリティとファンタジーの境目ぎりぎりリアリティ寄りという印象でなんとか読めました。
    映画を見ているような感覚に陥りました。邦画でありがちな、なんか分からんけど急に出てきた登場人物が

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    2025年12月05日
  • スターゲイザー

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    やり切るってことは、自分を刻んでいくことではなくて、自分を自分で抱きしめていくことなんだと思う。そう思わせてくれる、風の通りの良いお話。

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    2025年12月02日
  • 鳥と港

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    心が折れても、きっと大丈夫。
    言葉が、その音と響きが、人と人を繋げ、支えてくれる。性別、年齢、境遇、さまざまな思いを胸に、働く<生きていくに重心がある本。

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    2025年12月02日
  • リデルハウスの子どもたち

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    5人の特別な才能を持つ子ども達を集めたクラスがある学校を舞台にした短編集。各話に繋がりがある。
    前半の2つのお話を読んで少女漫画のようだなと思ったが、構成がしっかりしていて男の私でも楽しめた。
    特殊クラスの各キャラクターに1話ずつ焦点をあてていて、読むごとに好きなキャラクターが増えていくし、後半の話になるほど動くキャラクターが増えて賑やかになる。児童文学を読んでいた小学生の頃を思い出し、懐かしくなった。

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    2025年12月01日
  • 鳥と港

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    とにかく言葉が美しい

    佐原ひかりさんの作品は「スターゲイザー」に続き2作目
    これもまた優しい表現で情景が次々と目に浮かんでくる

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    大学院卒の‪社会人1年生”‬‪みなと”‬
    上司のパワハラ、やる意味の分からない仕事、ついに耐えかねて9ヶ月で辞めてしまう

    ふとしたことから見知らぬ‪”‬‪あすか”‬さんと文通を始める
    あすかの正体は不登校の男子高校生

    そして2人は「鳥と港」という文通ビジネスを始める
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    テーマは「働くこととは?」って感じかなあ
    好きなことだけで会社員と同じだけの収入や安定を得ることはなかなか大変
    社会人経験者と

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    2025年11月27日
  • ネバーランドの向こう側

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    初読み作家さん。
    1人で何もできない子ども部屋おばさんが、両親の突然の死を機に一人暮らしを始め、少しずつ自立し人との輪を広げていく。

    『ご自分でしてください。大人なんだから、いきたいところには自分でいって。そんなのわかってる。わかったけど、わかんないから。なにもかも難しすぎる。ぶっ倒れそう。どうすればいいっていうんだろう』

    実日子の心の叫び(ぐずり)に共感。

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    2025年11月24日
  • スターゲイザー

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    アイドルを題材にしている本が読みたくて、背表紙のタイトルでアイドルの話だろうと思って手に取った。私のすきなアイドルに重なる部分も、この子達らしい部分もあって夢中になって読んだ。はじめは登場人物が多く混乱したが、それぞれの関係性が素敵で徐々に世界観に入り込んでいった。もし現実にいたら、私は葵くん担だろうと思います!

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    2025年11月05日
  • ネバーランドの向こう側

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    表紙カバーイラストの感じやストーリーの読み始めでは全く予想出来なかったけど、読み終えて温かい気持ちになれた作品だったと思いました。主人公の実日子は正直なところ心許ないって感じのキャラクターだけど、ストーリーが進むにつれて人との関わり方や考え方とか振る舞いが変わって来て最後は応援していなぁ〜って気持ちにさせてくれる変わっている部分はたくさんあるけどある意味では魅力的かも…?って思える存在でした。(^_^)

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    2025年10月22日
  • ネバーランドの向こう側

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    ネタバレ

    実日子は間違いなく「こども部屋おばさん」なんだけど、すれたところがなく、でもかなりズレているところはあって、臆病なところと大胆なところがチグハグで、にくめない。
    ご両親はとても素敵な人だったようだけど、子育てって難しいもんだなぁと思ったり。ネバーランドの向こう側ってタイトル、ぴったり。

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    2025年10月12日
  • 鳥と港

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    「ないなら、つくっちゃえばいいんですよ、仕事」

    仕事に悩んでる私にとって、刺さりまくるお話。

    文通屋さんをはじめる二人の葛藤や、アイデアがポンポン出てくるコンビネーションを見てて、微笑ましかった。

    友達2人から勧められたから、読めてよかった。

    好きなことで生きるって難しいけど。憧れる。

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    2025年10月11日
  • 人間みたいに生きている

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    文庫版の令丈ヒロ子さんの解説も含めてとても読み応えのある作品でした。
    「食事」や「食べ物」に関する作品は「幸せ」や「心の健やかさ」に繋がっていくものが多くて苦手だったのですが、この作品は「食事」という行為に悩まされる人達の心情に共感出来る部分もありました。

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    2025年10月02日