佐原ひかりのレビュー一覧
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ネタバレまなもんが名古屋でお勧めしていた&文庫版は三宅香帆さんが解説を書いていたこともあって読みました。
佐原ひかり作品は初めて読みましたが、文章表現がいい塩梅で繊細で優しくて強くて温かく、小説なのに付箋をたくさん貼りながら読みました。
p106
どう謝るべきかなんて、考えたって仕方がない。
そんなもの、結局、逃げ回ったすえに出てくる言葉だ。
保身ゆえの不誠実さを、晴彦の感情をないがしろにしたことを、率直に詫びなければいけない。
許されるとか許されないとか、関係ない。
私は、晴彦のやさしさに釣り合う人間でありたい。
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思春期の時の、ぐるぐる思考は回るけど、どう言語化したらい -
購入済み
いいなあ、私もこの人たちと文通してみたい。手紙を待つ間のワクワク感、懐かしいなあ。今でこそSNSで旧友ともつながる時代だけど昔は相手の住所を聞いて1か月に1度連絡を取ったり、毎日学校で会ってるのに文通したり。今はなかなかそんな機会もないから可愛い便箋を見ても買うのをためらっちゃう。文通、また誰かと始めてみたいと思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレパーフェクトボディと美貌を持つ女子高生の杏と、やや野暮ったさのある所謂おばさんと呼ばれる年齢と見た目のキヨエ。出会ったばかりの二人が夏休みの旅を始めたのには理由がある。杏の保護者である京ちゃんは結婚詐欺師で、キヨエはその被害者なのだ。
読み始めの取っ掛かりがものすごく悪くて、読み進めるのが難しいお話でした。事態を把握でき始めてからは難なく読めましたが、あまり好みのお話ではないかなと思いながら読み進めました。リアリティとファンタジーの境目ぎりぎりリアリティ寄りという印象でなんとか読めました。
映画を見ているような感覚に陥りました。邦画でありがちな、なんか分からんけど急に出てきた登場人物が -
Posted by ブクログ
とにかく言葉が美しい
佐原ひかりさんの作品は「スターゲイザー」に続き2作目
これもまた優しい表現で情景が次々と目に浮かんでくる
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大学院卒の社会人1年生”みなと”
上司のパワハラ、やる意味の分からない仕事、ついに耐えかねて9ヶ月で辞めてしまう
ふとしたことから見知らぬ”あすか”さんと文通を始める
あすかの正体は不登校の男子高校生
そして2人は「鳥と港」という文通ビジネスを始める
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テーマは「働くこととは?」って感じかなあ
好きなことだけで会社員と同じだけの収入や安定を得ることはなかなか大変
社会人経験者と