佐原ひかりのレビュー一覧

  • 短編小説新人賞アンソロジー

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    ネタバレ

    知ってる作家さんが2人入ってるからまあ読んでみるか、と思ったら全部そこそこ良かった。何より三浦しをんさんが巻頭文と選評を書いている!
    呂姫の話と水恋花の話が好き。特に後者はサスペンス要素と誰の恋も叶わないところが。
    あと二位の君ってタイトルはずるいですよね。平安時代の話かと思ったじゃん。え、私だけ?

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    2026年08月24日
  • リデルハウスの子どもたち

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    ファンタジー要素がある世界観に入り込むのにちょっとかかったけど、読みすすめていくうちにキャラクターたちの人となりも見えてきて全員愛おしく感じてきた。
    だけどマミアンが断然推し!こういうまっすぐで努力家な子はいい男に成長する!優秀に育ったペジーにずっと支えてもらってほしい〜〜。
    リデルハウスの描写が素敵で行ってみたくなる。

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    2026年08月20日
  • ペーパー・リリイ

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    ネタバレ

    ひと夏のロードムービーのような"エモ"に溢れたお話だった。
    結婚詐欺で騙された女(四十路)と結婚詐欺師の子ども(JK)という組み合わせや性格の違いがまた良くてかわいい。
    キヨエが最後騙す側にいったことに驚いたけど、「貰えるものは貰っておけ」というゆるい考え方は真面目人間にはある意味必要なのかなと思った。
    全然違う人間同士が相容れようとするんじゃなくて、そのまま違いを受け止めつつ適度な距離感で共存するというのは生きていくうえで大切ですね。

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    2026年08月20日
  • ペーパー・リリイ

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    詐欺師に騙された女性と、その詐欺師(叔父)に育てられた高校生の逃走物語!

    全く世代も考え方も真逆な2人が出会うはずないのに、突如として出会う。
    騙されたお金と残りの有り金全部を持って、旅をするのですが、そこで出てくる人物もかなり個性的。

    お互いが当たり前と思っていた事で反発し合いぶつかり合い、そんな中でも、詐欺にあった女性に思い出や、いい事をする事を自分の使命と思い、色々旅の中探したりもするんですが、この時期にぴったりの夏のお話でした。

    この2人の旅の最後はどうなるのかと見届けたくなる間にも波乱万丈あり、でも、わたしは思い立って何処か出かけたりするのが好きなので、こういうのいいなぁと思っ

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    2026年08月20日
  • 鳥と港

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    文通をきっかけに出会った二人。
    『ないならつくればいい』この言葉から始まったお仕事小説。色々な葛藤があり、こんなお仕事小説は
    初めてで面白い作品でした。

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    2026年08月15日
  • ブラザーズ・ブラジャー

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    好きを好きだと理解して貫いて何が悪い。とちぐさに言われている気がして。
    本当の父親と対峙する場面で、春彦が母親と父親の間で苦しく背負ってきた気持ちを初めて吐き出して解放していく場面では泣きそうになった。
    人に合わせていくことも必要スキルな現代社会で偶然見つけたこの本。キラッと光って初めて目に留めみつけたちぐさと春彦。が眩しいばかり。

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    2026年08月09日
  • ペーパー・リリイ

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    はじめは、この2人の関係性やどんな経緯で今に至るのかがわからないまま話が進んでいった。
    でも、少しずつキヨエと杏の関係性や、それぞれのバックボーンが解き明かされていく。
    旅の途中に出会う人たちとの関わりや、その人の背景を知ることによって、2人、特に杏は自身のこれまでと照らし合わせて、高校3年生なりにたくさんのことを学んでいく。
    そして最後、びっくりした(笑)
    なるほどそういう感じですね!と(笑)
    ぜひ、読んでいただきたい。

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    2026年07月24日
  • リデルハウスの子どもたち

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    面白かった。「あしながおじさん」や「トムは真夜中の庭で」や、その他わたしが知らない名作が絶妙にリミックスされている感じ。

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    2026年07月19日
  • ネバーランドの向こう側

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    言うほど子供部屋おばさんではないなぁ
    本物はもっとすごいから
    ただ絶え間ない愛を両親から一身に受けてきた子って感じ

    まぁでもこれはこれで虐待だよなとも思う
    愛で囲うという虐待
    社会にでて一人で、または誰かとともに道を歩める大人に育てることが親の役目だと思う
    みかこの両親はみかこのことがかわいすぎてずーーーと手元置いてしまった
    優しい両親だけど、よくないなぁ

    でも叔母さんが乗り込んできたことをきっかけに外の世界の人と絡むことで、みかこという人間が少しずつできあがっていってるのがいいですね
    意外に図々しいやんとも思う場面が多々あり、でもそこが結構好きポイントでもあるなぁ

    最後に百合さんの
    「

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    2026年07月13日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    現実って感じで好きなテーマのアンソロジー

    すき↓
    かわうそをかぶる
    ヤリモク

    どっちも短編としての完成度が高かった
    ・vtuberの人格に乗っ取られて(望んでるから乗っ取られるとは違うか?)、現実の人格が憎らしくなってくるのはバーチャル世界が常になるとそうなるのかな…
    ・ヤリモクは言葉遊びのタイトルに、短い中に伏線を張って、救われない起承転結が見事


    次点で↓
    まぶしさと悪意
    霊感インテグレーション

    snsの功罪って感じのまぶしさと悪意
    インターネットと心霊、都市解で学んだ好きな組み合わせの霊感インテグレーション

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    2026年07月13日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    杉井光さんと浅倉秋成さんの作品を読んだ。
    透き通った世界の短編ということで、数十ページに現代的なトリックを仕込ませた新しいミステリーがとても面白かった。すぐに気づく深町さんも良き。
    浅倉さんのvtuberをネタにした作品。孤独な叫び声を上げながら生きている姿は、何となく命に嫌われているの歌を思い出した。自分には苦しさが気持ちがいいという感覚は分からないが、彼女にとってそれは唯一の生を感じている感情なのだろうか。

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    2026年06月25日
  • リデルハウスの子どもたち

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    ネタバレ

     久しぶりにファンタジー小説を読みました。途中からただのファンタジー小説ではないな、と思い、ディストピア小説を読んでいるような印象でした。
     「リデルハウス」といういろいろ制限された全寮制学校の中で生徒たちが「自由」について考えていくという話で、また「リデルハウス」そのもののあり方についてうまく書かれていました。
     制限を受ける見返りの「ギフト」の使い方について自分でも考えさせられました。一度しか使えないという「ギフト」について、敢えて使わないという選択肢もあって、ストーリー上難しい設定でした。
     一般生徒のクラスと「ラヴ」という、特別な才能を持つ生徒だけのクラスがあって最初は無意識の差別意識

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    2026年06月05日
  • ペーパー・リリイ

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    17歳。女子高生の杏。
    杏の叔父に結婚詐欺に遭ったキヨエ。

    現金500万円とともに始まった一週間限定旅。

    異色の青春ロードムービー。

    世代の差。性の差。立場の差。
    いろいろな合間を駆け抜けるまさにロードムービー。

    佐原さんの作品には明らかなフィクション要素が登場することが多いけれど、今回は特に展開にそれが顕著で、そのあたりが読む人を選びそうな気がした。

    そこに気を取られず一気読みできれば、まさに17歳の揺らぎの真ん中を突っ切れる小説。

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    2026年06月05日
  • スターゲイザー

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    アイドルデビューを目指す男の子たちの群像劇。推される側も確かに人間で、いろいろなことがあって、もがいているんだなあと当たり前のことを追体験したような感じ。私の推しもきっと星を手に握りしめて頑張ってるんだろうな。

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    2026年06月03日
  • 短編小説新人賞アンソロジー

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    ネタバレ

    まず冊子に挟まってた栞が可愛かった(笑)
    知っている作家さんは半分もいなかったのですが、オレンジ文庫さん何気に好きなので購入して読んでみました。

    最初は題材もよく分からないので、ピンと来ないまま何編か読んでいましたが、「サカナ日和」を読んで私の好みな感じだったのと、そこからもう一度振り返って読んでみたらみんな素敵な作品じゃないか!と改めて思えて、そこからは一気に読めました。もちろん好みの問題なので、しっくりくるものもあれば、そうでないものもあり。個人的には「傾城の美女呂姫」「水恋花」「ままならないきみに」「二位の君」が良かったです!水恋花は私好みの嫌ぁーな終わり方だったし、ままならないきみに

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    2026年05月29日
  • 鳥と港

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    ネタバレ

    1つの文通から「文通屋さん」を始める、挫折と再生のお話。期待感で胸が押し潰されそうになること、言わないだけで辛いことはそれぞれにあること。「人と繋がる」という生きていく上で必要なことがどれだけ大変かよくわかる。
    「ことばはなまもの。大切にしすぎると、腐らせてしまうことだってある。」
    普段人と話すとき、頭で色々考えた結果本意ではないことを口走ってしまい悩むことがよくあるから、賞味期限を守って程よくおしゃべりできたら楽しいのかもしれないと思った。

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    2026年05月27日
  • リデルハウスの子どもたち

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    〝身寄りのないアモニカを救ったのは、フライデーと名乗る篤志家だった。
    全寮制の名門校リデルハウスへ編入させてくれ、卒業までの学費や生活費もフライデーが全て持つという。
    援助の条件は、毎週金曜日にフライデー宛に手紙を書くこと〟


    まるで「あしながおじさん」みたいだな
    と思ったけど…

    いやいや
    ファンタジーでありながらミステリー?
    学園青春もの?
    何やらワクワクする展開 ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭*




    この学校には「ラヴ」と呼ばれる特別な才能を持つ生徒たちがいる。
    このラヴたちがすっごく魅力的なんだ。

    私が好きなのは
    第二章【水曜日の誘拐】
    特別な声を持つタキくんの話


    私、タキが好きすぎ

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    2026年05月11日
  • 鳥と港

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    ネタバレ

    飛鳥くん(というか森本家)がとてもよかったけど、みなとに基本全く感情移入できず。
    働いて1年経たずに辞めた20代なかば、の解像度が高すぎるのか。「雇用されること」全体をうっすらバカにしてる感じがあった。環境の悪さもあったと思うけど、他の人がどんなふうに働いてるかは1年目でもわかるでしょ…。
    そして、こんな会社があるからてっきり住んでるところも田舎の悪いところが詰まってるのかと思いきや、住んでる街は好きでいい人ばっかり!みたいな感じで違和感。そういう会社がある地域で、そうはならんやろ…。
    まあ、お父さんが部長で妻専業主婦、奨学金なしで国立の大学院まで、って家柄がそうさせてるのかもしれない。(実家

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    2026年05月06日
  • リデルハウスの子どもたち

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    最初の印象と読後は随分印象変わった。序盤で短編集を読んでるつもりが終幕にかけて、これは短編集じゃなかった、ってことに引き戻されて、気がつけばどんどん文字を追いかけてしまいました。わくわくしたなぁ。探検隊もめっちゃよかったなぁ。完全に装丁に惹かれてお迎えした本でしたが読んでよかった。

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    2026年04月25日
  • リデルハウスの子どもたち

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    黄金に輝く麦畑の真ん中に、特別な寄宿学校がある。その学校にはさらに謎めいた特別なクラスがあり、特別な才能を持つ子どもたち「ラヴ」が集う。特別な子たちしか集まれないお茶会、在籍中一度だけ使えるギフトという権利…この設定、恩田陸の理瀬シリーズ「麦の海に沈む果実たち」すぎん?!恩田陸ラバーとしては、手に取らずにはいられない本だった。

    さて、読んでみて実際はどうだったかというと、オムニバス形式の短編集である本作は読み口軽く、「麦の海〜」とはトーンはかなり違うものの、むしろそのファンタジー寄りのストーリーと、たくさん仕込まれているギミックはなかなか楽しめた。主要なキャラクターたちや設定が面白いだけにも

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    2026年04月05日