佐原ひかりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
時代小説は避け気味、本格推理はそろそろ卒業しようかな、翻訳物は読める気がしない……となってくると、こういう小説が、これからの私の読書のメインになっていくのかな、と思う。
主人公の婚約者は、通り魔から妊婦を庇って亡くなる。知り合ってからずっと、他人のために行動することを求めるような人だった。
当然、突然亡くなった愛する人を忘れられない主人公の、その後の心境と生活が中心となる小説なのだけれど、やがて彼の生前の、善人というだけでは片づけられない不確かな行動を知ることになる。
彼の死に取り残された人たちの心情は、誰のものもとても苦しい。
ただ、作者は私よりよほど優しい。
残された人たちが、再生していくところまで描き納めている。
……でも、私はもう少し揉めてもよかったんじゃないかと思う。
もっと泣いて、もっと揉めろや、と(笑)。
なんなら、刺し違えでもいいかも、と思ってしまった。
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Posted by ブクログ
夏が終わる前に読もうっ! 天真爛漫で自分に正直な杏と、真面目で融通がきかないキヨエの凸凹コンビの逃避行
■あらすじ
結婚詐欺師の家族である高校生の杏と、その詐欺師に騙されたキヨエの物語。結婚を約束した彼の家を訪れたキヨエは、女子高生の杏と暮らしていることを知り、詐欺にあったことを知る。
その姿をみた杏は、自宅に置いてあった五百万円を手にとり、キヨエと共に家を飛び出すことにした。太陽が照る真夏の日、ふたりはある場所を目指して車を走らせるのだった…
■きっと読みたくなるレビュー
夏が終わる前に読んでおきたい一冊! 息苦しい生活から飛び出だしい人におすすめですよ~ 本作は純文学よりでして、最近ミステリーばかり読んでたのでちょっと脳を癒したくなりました。
まず装画を見て下さいよ、めっちゃキュートで爽やかな女子たちに痺れちゃう! もう部屋に飾りたくなっちゃいますね。天真爛漫で自分に正直な杏と、真面目で融通がきかないキヨエの凸凹コンビが旅に出るというストーリー。
とにかくこのふたりのやり取りがおもろいのなんのって! 見事に価値観や思想がズレてるから会話してるだけでエンタメコンテンツですよ。言い合う場面もマジなのか冗談なのかよくわからんけど、やたら胸に刺さるんだよね。
まずは最初のエピソードを読んでみて下さい、いきなり惹きつけられちゃから。他にもえなっちゃんやヨータなど、変な奴らばっかりで出てきて超刺激的。爆笑の連続でしたね。
またロードノベルとしてのエモさも十分で、マジ海に行きたくなるんよ。ときおり語られる人生の隙間にある不幸のつぶやきがリアルでさ、そういうこともあったよな… と思い出さずにはいられない。そして物語のクライマックスでの二人が大好きですね、映画化してくれませんかね、大きなスクリーンで見たい。
夏休みの旅行、受験、就職活動など、人生において様々なシークエンスがあるけど、当然いったんは終わりがくる。でも人生っていつまでも続くんですよね。この終わったようで終わらない宙ぶらりんなエンディング、ソワソワした気持ち悪さがよく感じ取れました。
■ぜっさん推しポイント
さて本作は色んな「愛情のやり取り」を描いているなーと思いました。
与える、受け取る、身を削る、奪う…
人間関係を昇華していくうえで、様々な感情、時間やお金の受け渡しが行われる。チャーミングで愛らしい二人の横顔をとおして、その本質を感じ取ることができました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレキャラクター性、ストーリー展開どちらも良かった。特別な才能をもった子どもたち、というので某漫画を過ぎったが残酷度は控えめ。学校は通過点として書かれ、卒業生の登場もあったため安心して読むことができた。全体的に友情もの。
「金曜日のゆううつ」「水曜日の誘拐」は天才ならではの悩みや遊びを中心に描写されていたが、描き下ろしである「木曜日は真夜中に」以降の三作はファンタジー強め。急な路線変更に混乱すると思われたが、先の二作でアモニカとラヴの三人を好きになっていたのでスムーズに読み進めることができた。後半の登場になったマミアンとペジーにも役割があり、エレインやリリの協力があったおかげでリデルハウスの謎をつきとめることができた。誰一人として無駄なキャラがいなかったこと、全員を好きになるエピソードに称賛!
疑問としては「木曜日は真夜中に」について。
リリが生き延びたのはミーシクの厳しい矯正のおかげ。よってシェニーが生まれるわけだが、彼女がいなければセオはリデルハウスに来なかっただろう。タマゴニワトリ問題になるが、あの夜、どうして二人が出会ったのかを知りたい。先代の魔法使いの仕業か、本当にただの偶然か⋯⋯。
本作は読み終えたが、子どもたちのこれからは大いに期待! フライデーとの文通、タキの卒業後の人生、ミーシクのヒウーフへの思い、マミアンの自分磨き、ペジーの学校生活、リデルハウスの未来など、もっと読んでみたいと思った。 -
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詐欺師に騙された女性と、その詐欺師(叔父)に育てられた高校生の逃走物語!
全く世代も考え方も真逆な2人が出会うはずないのに、突如として出会う。
騙されたお金と残りの有り金全部を持って、旅をするのですが、そこで出てくる人物もかなり個性的。
お互いが当たり前と思っていた事で反発し合いぶつかり合い、そんな中でも、詐欺にあった女性に思い出や、いい事をする事を自分の使命と思い、色々旅の中探したりもするんですが、この時期にぴったりの夏のお話でした。
この2人の旅の最後はどうなるのかと見届けたくなる間にも波乱万丈あり、でも、わたしは思い立って何処か出かけたりするのが好きなので、こういうのいいなぁと思ったりしました。
全くもってお互いの事が分からない2人なのに、そのまま距離が縮まる事もなく一定の距離を保ってる
のもわたし的にはすごく良くて、それもまた出会いであり、いくつのエモの思い出になりますよね。 -
Posted by ブクログ
言うほど子供部屋おばさんではないなぁ
本物はもっとすごいから
ただ絶え間ない愛を両親から一身に受けてきた子って感じ
まぁでもこれはこれで虐待だよなとも思う
愛で囲うという虐待
社会にでて一人で、または誰かとともに道を歩める大人に育てることが親の役目だと思う
みかこの両親はみかこのことがかわいすぎてずーーーと手元置いてしまった
優しい両親だけど、よくないなぁ
でも叔母さんが乗り込んできたことをきっかけに外の世界の人と絡むことで、みかこという人間が少しずつできあがっていってるのがいいですね
意外に図々しいやんとも思う場面が多々あり、でもそこが結構好きポイントでもあるなぁ
最後に百合さんの
「知らない?”いい子は天国にいける。でも悪い子はどこにでもいける"のよ」
このセリフがなんだかとっても好き
長く生き酸いも甘いも噛み分けた大人がゆえにでてくる言葉なのかな
かっこいいよ百合さん!
好きな文体なので他にも本出されてるなら読んでみたい!