佐原ひかりのレビュー一覧

  • ネバーランドの向こう側

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    悪い子はどこにでもいける、そう言い返せるようになった実日子が頼もしい。初めは大丈夫か…?と思わずにはいられなかったけど、考えてみれば生きてく上で必要な知識とか教養ってどこで学ぶんだろう。普通知ってるでしょって言われたときの恥ずかしさは誰しも感じたことがあるのでは。大人になって、周りに自分の好きな人たちがいるって当たり前のようですごく幸せなことだよなぁと思うようになった。

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    2026年10月10日
  • 夜の海をゆく人よ

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    通り魔から妊婦を庇い亡くなった婚約者、彼の行いは世間から称賛された。しかし、残された者達は未だ受け止められない。"利他"への各々の想いが交錯し、正解のない深みへ。
    中盤からのまさかの展開はハラハラした〜!!死人に口無し、真意はもう確かめられない。

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    2026年10月09日
  • 夜の海をゆく人よ

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    善い行いを迷いなく行うことはできるのか。
    そもそも勧善懲悪はあり得るのか。
    迷い葛藤するむっちゃんと真央。そして答えは出るのか。
    重いけど自分ならむっちゃんか、真央か、松下さんか等考えさせられる。

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    2026年09月30日
  • 夜の海をゆく人よ

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    時代小説は避け気味、本格推理はそろそろ卒業しようかな、翻訳物は読める気がしない……となってくると、こういう小説が、これからの私の読書のメインになっていくのかな、と思う。

    主人公の婚約者は、通り魔から妊婦を庇って亡くなる。知り合ってからずっと、他人のために行動することを求めるような人だった。

    当然、突然亡くなった愛する人を忘れられない主人公の、その後の心境と生活が中心となる小説なのだけれど、やがて彼の生前の、善人というだけでは片づけられない不確かな行動を知ることになる。

    彼の死に取り残された人たちの心情は、誰のものもとても苦しい。

    ただ、作者は私よりよほど優しい。
    残された人たちが、再生していくところまで描き納めている。

    ……でも、私はもう少し揉めてもよかったんじゃないかと思う。

    もっと泣いて、もっと揉めろや、と(笑)。
    なんなら、刺し違えでもいいかも、と思ってしまった。

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    2026年09月29日
  • ペーパー・リリイ

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    わりと楽しく読めました。設定がぶっ飛んでるし、最後の展開はあまり想像してなかったので、お!という意外性も。杏ちゃんの冷めているようでとても優しい性格がリアルで、若いっていいなと思いました。価値観が異なるもの同士、どうやって擦り合わせられるのかなって思う時もあるけど、わからないままそれっぽく生活していくのもしょうがないし、悪いことではないと思えました。

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    2026年09月19日
  • ペーパー・リリイ

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    積読消化
    結婚詐欺師に騙された女と結婚詐欺師の姪という訳ありすぎる女二人の夏の逃避行に、一緒に連れてってもらっているような疾走感が楽しい物語でした。
    いつかふとした瞬間に、あの夏はエモかったなと思ったりするんだろうな
    個人的には好きないいラストでした

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    2026年09月19日
  • ペーパー・リリイ

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    ーもらったら、その分のお返しが必要

    爽快な読み心地!
    結婚詐欺で騙された女×結婚詐欺師の娘の最高の夏旅!?
    1週間限定の旅がはじまる!

    もう設定から面白いのが確定的な夏の本ですね。
    爽快感もありつつ、杏の言う「エモ」も感じつつ、ゴールに向かって突き進む2人が眩しい眩しい。
    最後のオチも私的には爽快!笑

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    2026年09月05日
  • ペーパー・リリイ

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    夏が終わる前に読もうっ! 天真爛漫で自分に正直な杏と、真面目で融通がきかないキヨエの凸凹コンビの逃避行

    ■あらすじ
    結婚詐欺師の家族である高校生の杏と、その詐欺師に騙されたキヨエの物語。結婚を約束した彼の家を訪れたキヨエは、女子高生の杏と暮らしていることを知り、詐欺にあったことを知る。

    その姿をみた杏は、自宅に置いてあった五百万円を手にとり、キヨエと共に家を飛び出すことにした。太陽が照る真夏の日、ふたりはある場所を目指して車を走らせるのだった…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    夏が終わる前に読んでおきたい一冊! 息苦しい生活から飛び出だしい人におすすめですよ~ 本作は純文学よりでして、最近ミステリーばかり読んでたのでちょっと脳を癒したくなりました。

    まず装画を見て下さいよ、めっちゃキュートで爽やかな女子たちに痺れちゃう! もう部屋に飾りたくなっちゃいますね。天真爛漫で自分に正直な杏と、真面目で融通がきかないキヨエの凸凹コンビが旅に出るというストーリー。

    とにかくこのふたりのやり取りがおもろいのなんのって! 見事に価値観や思想がズレてるから会話してるだけでエンタメコンテンツですよ。言い合う場面もマジなのか冗談なのかよくわからんけど、やたら胸に刺さるんだよね。

    まずは最初のエピソードを読んでみて下さい、いきなり惹きつけられちゃから。他にもえなっちゃんやヨータなど、変な奴らばっかりで出てきて超刺激的。爆笑の連続でしたね。

    またロードノベルとしてのエモさも十分で、マジ海に行きたくなるんよ。ときおり語られる人生の隙間にある不幸のつぶやきがリアルでさ、そういうこともあったよな… と思い出さずにはいられない。そして物語のクライマックスでの二人が大好きですね、映画化してくれませんかね、大きなスクリーンで見たい。

    夏休みの旅行、受験、就職活動など、人生において様々なシークエンスがあるけど、当然いったんは終わりがくる。でも人生っていつまでも続くんですよね。この終わったようで終わらない宙ぶらりんなエンディング、ソワソワした気持ち悪さがよく感じ取れました。

    ■ぜっさん推しポイント
    さて本作は色んな「愛情のやり取り」を描いているなーと思いました。

    与える、受け取る、身を削る、奪う…

    人間関係を昇華していくうえで、様々な感情、時間やお金の受け渡しが行われる。チャーミングで愛らしい二人の横顔をとおして、その本質を感じ取ることができました。

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    2026年09月05日
  • 短編小説新人賞アンソロジー

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    白川紺子さんの名前があったから購入したアンソロジーではあったけれど、12作品も読めたので満腹感いっぱいです。しかもさすが新人賞を取っただけのことはあると納得できるくらい、どの作品も良かった。
    初めて読んだ作家さんも多く、また読書の幅が広がりそうで楽しみです。

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    2026年09月04日
  • 夜の海をゆく人よ

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    自分を犠牲にしてまで人を救うことも、待っている誰かのために他の人を見捨てることも、どちらが正しいかの答えはない。
    亡くなった人への向き合い方も百万通りあるだろう。
    大切な人を失い、寄り添い合う2人の、何気ないやりとりがたまらなかった。
    悲しいだけ、辛いだけの話でないところが、そのまま救いであり、残された人がこれから生きていくうえでの灯火になると思った。

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    2026年09月03日
  • リデルハウスの子どもたち

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    ネタバレ

    キャラクター性、ストーリー展開どちらも良かった。特別な才能をもった子どもたち、というので某漫画を過ぎったが残酷度は控えめ。学校は通過点として書かれ、卒業生の登場もあったため安心して読むことができた。全体的に友情もの。
    「金曜日のゆううつ」「水曜日の誘拐」は天才ならではの悩みや遊びを中心に描写されていたが、描き下ろしである「木曜日は真夜中に」以降の三作はファンタジー強め。急な路線変更に混乱すると思われたが、先の二作でアモニカとラヴの三人を好きになっていたのでスムーズに読み進めることができた。後半の登場になったマミアンとペジーにも役割があり、エレインやリリの協力があったおかげでリデルハウスの謎をつきとめることができた。誰一人として無駄なキャラがいなかったこと、全員を好きになるエピソードに称賛!
    疑問としては「木曜日は真夜中に」について。
    リリが生き延びたのはミーシクの厳しい矯正のおかげ。よってシェニーが生まれるわけだが、彼女がいなければセオはリデルハウスに来なかっただろう。タマゴニワトリ問題になるが、あの夜、どうして二人が出会ったのかを知りたい。先代の魔法使いの仕業か、本当にただの偶然か⋯⋯。
    本作は読み終えたが、子どもたちのこれからは大いに期待! フライデーとの文通、タキの卒業後の人生、ミーシクのヒウーフへの思い、マミアンの自分磨き、ペジーの学校生活、リデルハウスの未来など、もっと読んでみたいと思った。

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    2026年08月26日
  • 短編小説新人賞アンソロジー

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    ネタバレ

    知ってる作家さんが2人入ってるからまあ読んでみるか、と思ったら全部そこそこ良かった。何より三浦しをんさんが巻頭文と選評を書いている!
    呂姫の話と水恋花の話が好き。特に後者はサスペンス要素と誰の恋も叶わないところが。
    あと二位の君ってタイトルはずるいですよね。平安時代の話かと思ったじゃん。え、私だけ?

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    2026年08月24日
  • リデルハウスの子どもたち

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    ファンタジー要素がある世界観に入り込むのにちょっとかかったけど、読みすすめていくうちにキャラクターたちの人となりも見えてきて全員愛おしく感じてきた。
    だけどマミアンが断然推し!こういうまっすぐで努力家な子はいい男に成長する!優秀に育ったペジーにずっと支えてもらってほしい〜〜。
    リデルハウスの描写が素敵で行ってみたくなる。

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    2026年08月20日
  • ペーパー・リリイ

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    ネタバレ

    ひと夏のロードムービーのような"エモ"に溢れたお話だった。
    結婚詐欺で騙された女(四十路)と結婚詐欺師の子ども(JK)という組み合わせや性格の違いがまた良くてかわいい。
    キヨエが最後騙す側にいったことに驚いたけど、「貰えるものは貰っておけ」というゆるい考え方は真面目人間にはある意味必要なのかなと思った。
    全然違う人間同士が相容れようとするんじゃなくて、そのまま違いを受け止めつつ適度な距離感で共存するというのは生きていくうえで大切ですね。

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    2026年08月20日
  • ペーパー・リリイ

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    詐欺師に騙された女性と、その詐欺師(叔父)に育てられた高校生の逃走物語!

    全く世代も考え方も真逆な2人が出会うはずないのに、突如として出会う。
    騙されたお金と残りの有り金全部を持って、旅をするのですが、そこで出てくる人物もかなり個性的。

    お互いが当たり前と思っていた事で反発し合いぶつかり合い、そんな中でも、詐欺にあった女性に思い出や、いい事をする事を自分の使命と思い、色々旅の中探したりもするんですが、この時期にぴったりの夏のお話でした。

    この2人の旅の最後はどうなるのかと見届けたくなる間にも波乱万丈あり、でも、わたしは思い立って何処か出かけたりするのが好きなので、こういうのいいなぁと思ったりしました。

    全くもってお互いの事が分からない2人なのに、そのまま距離が縮まる事もなく一定の距離を保ってる
    のもわたし的にはすごく良くて、それもまた出会いであり、いくつのエモの思い出になりますよね。

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    2026年08月20日
  • 鳥と港

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    文通をきっかけに出会った二人。
    『ないならつくればいい』この言葉から始まったお仕事小説。色々な葛藤があり、こんなお仕事小説は
    初めてで面白い作品でした。

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    2026年08月15日
  • ブラザーズ・ブラジャー

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    好きを好きだと理解して貫いて何が悪い。とちぐさに言われている気がして。
    本当の父親と対峙する場面で、春彦が母親と父親の間で苦しく背負ってきた気持ちを初めて吐き出して解放していく場面では泣きそうになった。
    人に合わせていくことも必要スキルな現代社会で偶然見つけたこの本。キラッと光って初めて目に留めみつけたちぐさと春彦。が眩しいばかり。

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    2026年08月09日
  • ペーパー・リリイ

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    はじめは、この2人の関係性やどんな経緯で今に至るのかがわからないまま話が進んでいった。
    でも、少しずつキヨエと杏の関係性や、それぞれのバックボーンが解き明かされていく。
    旅の途中に出会う人たちとの関わりや、その人の背景を知ることによって、2人、特に杏は自身のこれまでと照らし合わせて、高校3年生なりにたくさんのことを学んでいく。
    そして最後、びっくりした(笑)
    なるほどそういう感じですね!と(笑)
    ぜひ、読んでいただきたい。

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    2026年07月24日
  • リデルハウスの子どもたち

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    面白かった。「あしながおじさん」や「トムは真夜中の庭で」や、その他わたしが知らない名作が絶妙にリミックスされている感じ。

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    2026年07月19日
  • ネバーランドの向こう側

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    言うほど子供部屋おばさんではないなぁ
    本物はもっとすごいから
    ただ絶え間ない愛を両親から一身に受けてきた子って感じ

    まぁでもこれはこれで虐待だよなとも思う
    愛で囲うという虐待
    社会にでて一人で、または誰かとともに道を歩める大人に育てることが親の役目だと思う
    みかこの両親はみかこのことがかわいすぎてずーーーと手元置いてしまった
    優しい両親だけど、よくないなぁ

    でも叔母さんが乗り込んできたことをきっかけに外の世界の人と絡むことで、みかこという人間が少しずつできあがっていってるのがいいですね
    意外に図々しいやんとも思う場面が多々あり、でもそこが結構好きポイントでもあるなぁ

    最後に百合さんの
    「知らない?”いい子は天国にいける。でも悪い子はどこにでもいける"のよ」

    このセリフがなんだかとっても好き
    長く生き酸いも甘いも噛み分けた大人がゆえにでてくる言葉なのかな
    かっこいいよ百合さん!

    好きな文体なので他にも本出されてるなら読んでみたい!

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    2026年07月13日