佐原ひかりのレビュー一覧

  • 人間みたいに生きている

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    ネタバレ

    最初の方は、泉さんは達観していて掴みどころのない人で、全てを理解してくれる大人だと思っていたけどそれも主人公が「理解者である」と思い込んでいたから。
    そうやって、相手に自分の理想を押し付けて、そこから外れたらそんなの貴方じゃない、ってなる気持ち、私も高校生の頃思っていたなぁ、、
    人間ってなんだろう、どこまで条件が揃ったら人間なのかな?誰しも、周囲には理解されないようなことがあるよね。
    唯だけじゃなくて、泉さんも自分をさらけ出して改めて互いに向き合うことが出来てよかった。

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    2025年11月29日
  • リデルハウスの子どもたち

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    本当に本当に待っていました。スピンで連載されていたものの中で1番好きで、休載になってしまって本当に悲しかったから、こうして本になってくれたのが嬉しい。すぐ読んだ。

    第1章「金曜日のゆううつ」のこれから何が始まるんだろうというワクワク感と、世界設定がもうたまらなくて大好き。
    すべて読み終わった今でも、結局ここの導入部分が1番好きかもしれない。
    (「月曜日のページ・ボーイ」のラストと悩む)

    佐原さんの書く文章のリーダビリティの高さもあいまって、児童文学や少女小説を読んでいるかのよう。実際意識して書かれていると思う。「ラヴ」「ギフト」なんかの名称や、登場人物の名前なんかもたまらなく刺さるものがあ

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    2025年11月23日
  • リデルハウスの子どもたち

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    ネタバレ

    スピン誌での連載も読んでいたので完結を見届けることができてよかったです。

    すでに読んだはずの『金曜日のゆううつ』と『水曜日の誘拐』で、ああギーディーこういう子だったわとかタキのツンデレ好きだわと感じたことを思い出し、書き下ろしの『木曜日は真夜中に』でこれは佐原さんの最高傑作ではと感嘆し、とほほなマミアンの『月曜日のページ・ボーイ』で優秀な弟を持つ長男な自分と重ね合わせたりして、最後の『日曜日の魔法使い』でああ読んでよかったーとなりました。

    ギーディーとアモニカが話していた「どちらも捨てずに、どちらも取る。その方がうんと素敵だし自由だ」が決断を迫られたラヴたちの方向を決めるのもたまらなくいい

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    2025年11月21日
  • 鳥と港

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    ここ最近読んだ本で1番面白かった!
    手紙がキーとなって話が進んでいくだけあって言葉が綺麗。ストーリーとしては出来すぎのような展開やお金持ちの小説家の父、数字に強く頼りになる幼なじみが出てきたりと現実味はないかもしれませんが、その分物語としてのテンポの良さとハラハラさがあって私はこういう話が大好き。
    主人公の弱さが途中、随分と出てしまったのでもう少しかっこいいところも見たかったな。でも一人称視点だからそう見えるだけで相方の男の子とか幼なじみとかから見たら凄く魅力的に描かれるんだと思う。

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    2025年11月20日
  • スターゲイザー

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    アイドルの卵「リトル」を描いた物語。
    登場人物が多いのに、ごちゃごちゃしてないで関係性がきちんと分かりやすかったのが良かった。全体的に読みやすかったし、個人的にはもっちーと三笘プロの章が好きだったなぁ
    アイドルの話が好きな人に特にオススメしたい
    私の推しは真田くんです!!

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    2025年11月14日
  • 鳥と港

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    内容を何も知らずに読み始めて、文通が好きでポスクロが好きな自分にこの話が刺さらないはずがなかった。
    確かに都合が良すぎたり、出てくる人がみんないい人だったり、こんなに甘くはないかもしれないな…と思うことはあるけど、
    優しい世界があってもよいじゃんという見方で読み進めたら、いろんなことに感謝したくなる作品だった。
    手紙や葉書も、もっとひとつひとつ大切に書いていきたいなと思った。

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    2025年11月14日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    7つの短編集

    新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。

    わかってるようでちゃんと理解していなかった
    「推し活」「VTuber」についての理解が深まりました

    どの作品も味わい深くオススメできるものばかりですが個人的には
    『あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)』が一番心に刺さりました

    人を支配するもの、人の幸福を妨げるものはおしなべて暴力よ

    と語る権藤さんのカッコよさと、少しづつ勇気をもって言葉の暴力に立ち向かう主人公。。

    初めて著者・佐原ひかりさんを本作品で知りましたが他作品も追いかけてみます

    あと石田夏穂さん作品はほぼ全部読んでいますが短編向きなのかも、とも感じ

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    2025年11月10日
  • ネバーランドの向こう側

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    佐原ひかり先生の作品であり、最寄りの書店で注文し購入。
    けっこう堪える当直明けに一気読み。解決しないことも山ほどあるはずだが、なぜか全部解決しそうな気になる。
    人との距離感だけでもお腹いっぱいですが、
    救出シーンのボリュームを増やして欲しかった。

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    2025年10月31日
  • スターゲイザー

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    まるで漫画でも読んでいるみたいに軽やかに読めた。
    芸能界のアイドルの話だけど、ドロドロしたものとは無縁、けれどそこまでキラキラしていない。
    それぞれの登場人物が自分のことをある程度客観視していて、足りない部分を自覚しているから、他のメンバーの良いところが目に入る、でも本人はそれをわかっていない…。
    お互いの足りないところを補って、パズルみたいにしっくりくるグループに出来上がっていく過程を見ている感じでした。
    爽やかで読後感も◎でした。

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    2025年10月27日
  • スターゲイザー

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    読んだ人はほぼ全員あの男性アイドル事務所のジュニアを頭に思い浮かべると思う。私は男性アイドルには疎いのでリアル寄り、ではなくて物語として楽しんだし、面白かった。
    青春の部活のようで、それとは全く違う、仕事としての重み、ファンがいるということ。思春期の男の子たちがアイドルの卵として全てを犠牲にして、また悪意に晒されながらも突き進んでいくのは応援させられるし夢中になる。
    登場人物たちも、流石アイドル。全員魅力的で私も彼らの応援を思わずしてしまう。読み終わった後には彼らのこの先も見てみたいと思わされた。

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    2025年10月27日
  • スターゲイザー

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    嫉妬、不安、焦り…葛藤がたくさん描かれていて、それでもキラキラ輝いている小説。彼らのことをずっとずっと応援したくなる。

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    2025年10月17日
  • 人間みたいに生きている

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    【人間】に擬態して生きてる部分、誰しもあるのではないかな。
    心に刺さる言葉に付箋をしてたら、付箋だらけになった。この作家さんの本、もっと読みたい。

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    2025年10月16日
  • ネバーランドの向こう側

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    思いがけず面白かった!
    文化センター勤務の30歳の実日子は両親の愛情をたっぷり受けながら実家生活を送っている箱入り娘。でも突然両親が事故死してしまう。
    家事を何ひとつできず世間知らずな実日子にはじめはイライラしてしまった。
    こんな何もできない30歳いる…?いや、ありえるな。
    でも、両親からたくさんの愛情を受けたからこその実日子の素直さやある意味たくましい様子はだんだん応援したくなってくる。
    読後きもちいい作品でした。

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    2025年10月13日
  • スターゲイザー

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    アイドルのことはよくわからないけれど、青春群像劇として面白く読めた。
    もしこのグループが存在したら、加地くんを推すだろう。

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    2025年10月01日
  • スターゲイザー

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    アイドル好きな人には読んで欲しい1冊。
    綺麗だけじゃなく裏の顔や心情なども見れて楽しく読めました!
    ぜひ続編をお待ちしております(*^^*)

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    2025年09月23日
  • 人間みたいに生きている

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    三橋唯/女性/子ども/扶養/食べられない
    泉遥真/男性/おとな/自立/食べられない

    全く違う人と人でもひとつ共通点があればつながることができる。
    とても近しい人と人でもひとつ違えばまったく分かり合えない。
    共通点だと思っていたものが実は全く別物のことがある。
    違っていると思っていたものが実は分かり合えることがある。

    分かることは同じということではない。
    同じだということは分かることではない。

    当たり前のことではあるけれど、忘れがちなこと。

    それにしても、唐揚げから食欲を奪う文章の力よ。

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    2025年09月12日
  • 人間みたいに生きている

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    ネタバレ

    初めて自分と同じような人間に出会えた気がする。
    自分も食べることが好きではなくて、できれば食べずに生きていきたい。
    食べることを幸せだと思ったこともない。
    人との仲を保つために食事の場を用意することにも抵抗があって、ずっと「なぜ人との関わりを維持するために食べもののある場所を用意するのだろう」と思っていた。

    でもお腹は空く。食べるしかない。そんな身体が嫌だ。かといって拒食症などの病気ではない。
    ただの生きづらい身体。

    唯の気持ちは半分わかる。
    まったく一緒ではないけど、食べたくない気持ちは一緒。食べられないわけではないけど、食べたくない。

    初めて「食べられるから幸せ」「食べられない人は不

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    2025年09月11日
  • スターゲイザー

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    アイドル事務所「ユニバース」に所属するデビュー前の「リトル」たちのお話。
    まんま、旧ジャニ!ジュニア!!ふぅ!!!最近timeleszのオタクをやってるので、こういうアイドル目指す子達の話にめっぽう弱い。
    私は透と若さまのことがすごく好きになったんだけど、みんな個性あふれる、それぞれのアイドル像であったりファンに対する感情とかを持ち合わせていてそりゃアイドルといっても一人の人間なんだから考え方や感じ方、なにもかもが違うよなぁと思ったり。
    タイプロを見て、アイドルのプロ意識の高さに恐れ慄いたんだけど(顔面国宝の佐藤勝利くんが、候補生たちのダンスを見て、ぬるいんだよな、俺はここまでいく、と全力で肩

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    2025年08月16日
  • ペーパー・リリイ

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    作者名で購入。
    セリフ以外もものすごいテンポの良さですすみます。
    慎重な私には信じられない行動も次から次に。

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    2025年08月04日
  • ネバーランドの向こう側

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    どうも、向こう側と言ったら「スピードの向こう側」世代のひまわりめろんです
    まぼろしの6速ルシファーズハンマーですね
    お正月にバイクで初日の出を見に行った帰りに、まぼろしの6速に入っちゃってあぜ道から乾いた田んぼに飛んだことあります
    いやほんとに6速あったんだって!

    はい、佐原ひかりさんの話します

    うん、これ好き
    登場人物が好き、だいぶ好き

    主人公の本田さんは30年間ずっといい子で生きてきたんやけど、ひょんな出会いから、いい子をやめようともがきはじめます
    ジタバタすることでいろんな出会いを引き寄せて…というお話

    本田さんの変人ぶりがとっても微笑ましいのよ
    そして変人ぶりでは負けてない椎名

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    2025年08月02日