佐原ひかりのレビュー一覧

  • ネバーランドの向こう側

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    2025/07/02予約 1
    大人になれば他人との常識的な付き合い方、距離のはかり方はわかってる顔をすることが多いが、知らないこと、わからないことを素直に口に出すのは愛情深く両親に育てられたからだろう。すぐにスマホで答えを調べ間違う事を極端に嫌がるイマドキの子とは違うタイプで、興味をひかれた。
    おばさんも実日子も近隣住民も、好きになれなかったけど話は面白い。

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    2025年07月28日
  • 鳥と港

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    「会社、燃えてないかな」で始まるこの物語、みなとは飛鳥と二人で文通屋さんを始めます。文通屋がビジネスになるかどうかは置いといて、二人の成長の記録がキラリと描かれてました。

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    2025年07月23日
  • ネバーランドの向こう側

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    注目している作家さんの一人、佐原ひかりさん。
    やっぱり好き。

    『人間みたいに生きている』でのヒリヒリ感、『スターゲイザー』のキラキラ感、そして今回は躍動感が堪らない。

    主人公は両親を事故で亡くした30歳の実日子。
    そんな実日子の家に突如乗り込んで来た叔母の順子。

    依存体質の実日子と合理主義な順子。
    水と油の様な二人の生活が上手くいく訳がない。

    一念発起して行動を起こした実日子の頑張りが清々しい。

    成長物語だと言うと陳腐だがユーモア溢れる展開の中に刺さる言葉がたくさんあって心地良かった。

    明日への希望を感じるハートフル小説。

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    2025年07月23日
  • ブラザーズ・ブラジャー

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    ネタバレ

    急に新しい母親ができ、その上、年の近い弟もでき、しかもその弟がブラジャー好きで身につけている始末。まだ性同一障害であるなら受け入れる余地があろうが、そこはノンケ。

    んー、自分だったらこの状況受け入れられるかな?と思うところ、そこは優しい主人公であるちぐさは、理解しようと努める。

    なのにちょっと友達にブラジャー好きの弟を正確に伝えられずに妹と紹介し、怒られる始末。自分(弟)の前ではブラジャー好きを理解したように言ってたくせに、他人の前ではやっぱり隠そうとする的な感じで言われるが、そらそうやろと思うわけです。

    そら嫌やろ隠すやろ、何でも受け入れてやらなきゃいけない世の中についていけなくなって

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    2025年06月27日
  • 鳥と港

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     入社九か月で耐えきれず会社を辞めた文系大学院卒の二十五歳の女の子が、偶然出会ったある人と「文通屋」のお仕事を始めるお話。
     働くことに関する苦しさが積もって、もうこのままでは自分もしくは自分の大事な人が壊れてしまう、という極限までいってしまいそうなとき、自分なら何ができるか。…という問いへの、数多ある答えのうちの、ひとつ。そんな小説だと思った。
     この小説で描かれた答えで、誰もが救われるとは思わない。理想主義的すぎるとか、どうせ恵まれた人だからできることだとか、批判しようと思えばいくらでもできる。だけど、この人が苦しかったということは誰にも否定できない。本人も、そこは否定してはいけない。苦し

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    2025年06月22日
  • ブラザーズ・ブラジャー

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    「ふつう」でないことに寛容的であることが求められがちだけれど、本当は相手の「好き」を受け入れることが大切なのではないか。
    自分の本当に「好き」なものはなかなか他人には話しにくい。
    受け入れてもらえないと傷ついてしまうだろうから。

    再婚をきっかけに姉弟となったちぐさと晴彦は、家族になりきれていなくどこかぎくしゃくとしていたが、晴彦の「ふつう」でない秘密を共有したことで親密になっていく。
    他人というには近すぎて、家族というには遠すぎる曖昧な関係だからこそ、自分の本当の思いを打ち明けやすいのかもしれない。
    中高生特有の精神の不安定を抱えながらも、2人の向き合う誠意と真っ直ぐな気持ちが青春の青々しさ

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    2025年06月15日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    SNSにうっすら蔓延る嘘をテーマにしたアンソロ。お気に入りは、炎上したVtuberの浅倉秋成「かわうそをかぶる」と、本当にホラーが起こるアプリの新名智「霊感インテグレーション」。石田夏穂「タイムシートを吹かせ」はらしさが凄い。これ絶対将来的読み直したい。

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    2025年05月04日
  • 鳥と港

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    「ふつう」に我慢して働くことに限界を感じ、入社1年を迎える前に仕事を辞めた主人公みなと。
    散歩中に見つけた箱の中に手紙を見つけ、箱を通じて飛鳥との文通が始まる。
    ある日箱がある場所で鉢合わせた飛鳥は、みなとの予想に反して男子高校生だった。
    高校に通わない選択をしている飛鳥と交流するなかで、みなとと飛鳥の2人で文通屋を仕事として始める案が動き出す。

    仕事や働き方がテーマの本作だけれど自分には、人間関係で傷ついてしまったときの痛みや傷つけてしまったときの痛みがリアルに描かれていることが一番印象的だった。
    みなとと飛鳥が互いに傷つくことも傷つけることもありながら、自分のなかで消化したり謝ったり、許

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    2025年04月28日
  • スターゲイザー

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    これは、某事務所のファンは読んじゃダメだ。ここ数年の動きと、昨年末からの動きと、現状とに重なる部分が多すぎて素直に作品だけを楽しめない。半年後に読んだらもっとしんどい可能性あるし、昨年末あたりに読んだ人がいたらその時期が一番キツいかもしれない。
    内容は凄く面白かったはずなんだけど、自分のファンとしての体験がかなり邪魔をする。邪魔というか、作品に対してじゃない余計なことに気を取られるというか。
    彼らが現実に居たら私は確実に蓮司推しを名乗りながら透くんのグッズを買い漁ることになると思う。

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    2025年03月26日
  • スターゲイザー

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    アイドルデビューを目指す主に10代6人の成長ストーリー。
    正直全く興味のない世界であり、自分から最も遠い世界だと思いつつも気になり読んでみた。
    栄光と挫折が入り混じった青春物、ありがちなものだけど、芸能界のドロドロしたものもそれほど感じさせず瑞々しく各々の物語が個性にのって展開する。

    愛は不可逆
    戻せるものなんてたいした価値はないんだと思うんだよね
    一番成長したように思えた遙歌、覚悟を示すピアッサーは戻せない価値を感じた。

    スターゲイザー
    時間、環境としがらみ、制限のある中、タイムリミットの迫る若さま。本当に時間は有限だと思い知らされる。
    全く馬鹿親には腹が立ちぱなし。精神の弱さで若者の足

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    2025年03月22日
  • 鳥と港

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    「やってみようか。文通屋さん」
    「ないなら、つくっちゃえばいいんですよ、仕事」

    無職のみなとと不登校の飛鳥。
    タイパ重視の時代、ふたりが始めたのは
    スローで温かなコミュニケーション

    “これから”の働き方の物語
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    温かくて優しい本を読みたくて手に取りました。
    佐原さんはアンソロジーで短編を読んでいて、
    気になっていた作家さんです。

    映画になりそうな一冊だなと思いました。

    みなとの苦しさや悩みも理解できるし、
    飛鳥の学校に対する違和感も。
    そこから文通屋

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    2025年03月14日
  • ブラザーズ・ブラジャー

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    ネタバレ

    初めての作家さん、非常によかった。

    再婚でできた姉弟。なんとなくで仲直りなんて無理な脆い繋がりの家族。

    思春期同士の姉弟がこんなにも心を開けるのだろうか。
    多感で繊細な時期の友情や恋人関係、
    こんなにもお互いが自分を出して、相手を受け入れられるのだろうか。

    と、若干現実離れは否めないものの。
    でも、こんなにも人と人とがぶつかり合って
    認め合えたら、いい関係を築けるだろうなとも思った。

    普通よりも、好きを大切にする。

    そりゃそーでしょ!と、思いながらも
    人目や建前を気にして、なかなか実行できない世の中だから
    晴彦の真剣さや、素直さがかっこいい。


    好きだって気持ちを大事にしたい。

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    2025年03月11日
  • スターゲイザー

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    ネタバレ

    デビュー前の男性アイドルたちの話がそれぞれの視点から語られていく。

    本人が語り部の時には無気力系アイドルに感じた透が、他の語り部の時にはかなりの努力家で、かつ効率の良い練習ができてるメンバーだって分かる。

    最後の若さまの話が一番感情揺さぶられた。
    これから体と心がついていけるペースや方向でやっていける事務所になってほしいな。
    緩やかに推してるグループと重なる部分があったし、色んなことを推しがちなオタクとしては推される対象が「できるだけ長く、自分の意思で活動できるようにするために」って考えてくれるのが凄く嬉しい。

    若さまがアイドルの活動が好きだって気づいて、ずっと続けたいと漸く自分のやりた

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    2025年03月06日
  • スターゲイザー

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    章ごとに主人公が変わる、よくある連作短編集ではあるけど、少年アイドルの卵という設定が新鮮。女性作者なのに男子校ノリがうまく描かれていると思う

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    2025年03月05日
  • スターゲイザー

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    ネタバレ

    ラスト……えっ!?
    これは、都合良く考えていいやつですか…?
    自分もデビュー前の男性アイドルを応援していた時期があるので、胸を傷めながら読みました(苦笑)辛いからこそ輝くなんて言葉は、本当は好きじゃない。でも、その辛い経験が彼等を輝かせていくのは間違いない。全員幸せになってくれ。アイドルになってくれて、ありがとう。

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    2025年02月25日
  • ペーパー・リリイ

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    詐欺の被害者と加害者の姪の旅。個性的な人たちに会いながら旅がサクサク進んでいきます。ほぼ一気読み状態で読み終わりました。どんな目に遭ってもどんな立場でも自分の未来は自分で切り拓くしかないって思いました。最後はやられた〜って感じですね。面白かったです。

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    2025年02月22日
  • スターゲイザー

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    初めての作家さん
    最初は良くつかめなくて・・・
    だんだん・・・なるほど
    終わって・・・ほ〜〜〜

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    2025年02月08日
  • スターゲイザー

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    アイドルに推しがいる人たちには刺さる本。我々が消費するエンタメの裏側には、それぞれ出役の人生があることを改めて感じさせられる本。命を燃やして輝いてるからこそ美しい。だからこそ儚くて脆い。

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    2025年01月29日
  • 鳥と港

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    たっぷりと時間をかけて相手を思いしたためた手紙、それをどんな封筒でどんな切手で送ろうかと悩む時間は楽しくてそれに返事が返ってくることの嬉しさは格別なものだ。
    そんな手紙をきっかけに出会い、仕事のパートナーとなった飛鳥とみなと。
    恋愛ではなく友達でもなく家族とも少し違う、軽口を叩きあったり喧嘩もするけれどお互いの行動や言葉に影響を受けあって高め合う存在となっていく。
    なによりお互い大切なパートナーだと思っているのが2人のやりとりからびしびし伝わってきてその尊さに何度もくらった。
    この物語からしか得られない栄養がある。

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    2025年01月19日
  • 鳥と港

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    高校生の飛鳥君と、9ヶ月で仕事をやめたみなとがクラファンを使って文通を仕事にするお話。起業?をしたとき、ちょっと大丈夫なの~って心配しちゃいました。でも、飛鳥君とみなとの親は反対せずに見守ってて。ただただ凄いなっと…
    登場人物達のキャラが本当に良かったです。中でも飛鳥君の父親が一番好きかな。あと、みなとと派遣の下野さんとの会話が印象に残った。下野さん大人だわと思ったし、みなとみたいに最初から社員で入ったら失礼なこと言っちゃうのも普通だと思う。会社には派遣さんも契約社員も社員も時短社員も色々な人が色々な背景を持っていること入社前に知っとくのも大事だと思う。
    やっぱりお手紙良いですね。みなとと飛鳥

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    2025年01月18日