佐原ひかりのレビュー一覧
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ネタバレ初めて自分と同じような人間に出会えた気がする。
自分も食べることが好きではなくて、できれば食べずに生きていきたい。
食べることを幸せだと思ったこともない。
人との仲を保つために食事の場を用意することにも抵抗があって、ずっと「なぜ人との関わりを維持するために食べもののある場所を用意するのだろう」と思っていた。
でもお腹は空く。食べるしかない。そんな身体が嫌だ。かといって拒食症などの病気ではない。
ただの生きづらい身体。
唯の気持ちは半分わかる。
まったく一緒ではないけど、食べたくない気持ちは一緒。食べられないわけではないけど、食べたくない。
初めて「食べられるから幸せ」「食べられない人は不 -
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アイドル事務所「ユニバース」に所属するデビュー前の「リトル」たちのお話。
まんま、旧ジャニ!ジュニア!!ふぅ!!!最近timeleszのオタクをやってるので、こういうアイドル目指す子達の話にめっぽう弱い。
私は透と若さまのことがすごく好きになったんだけど、みんな個性あふれる、それぞれのアイドル像であったりファンに対する感情とかを持ち合わせていてそりゃアイドルといっても一人の人間なんだから考え方や感じ方、なにもかもが違うよなぁと思ったり。
タイプロを見て、アイドルのプロ意識の高さに恐れ慄いたんだけど(顔面国宝の佐藤勝利くんが、候補生たちのダンスを見て、ぬるいんだよな、俺はここまでいく、と全力で肩 -
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どうも、向こう側と言ったら「スピードの向こう側」世代のひまわりめろんです
まぼろしの6速ルシファーズハンマーですね
お正月にバイクで初日の出を見に行った帰りに、まぼろしの6速に入っちゃってあぜ道から乾いた田んぼに飛んだことあります
いやほんとに6速あったんだって!
はい、佐原ひかりさんの話します
うん、これ好き
登場人物が好き、だいぶ好き
主人公の本田さんは30年間ずっといい子で生きてきたんやけど、ひょんな出会いから、いい子をやめようともがきはじめます
ジタバタすることでいろんな出会いを引き寄せて…というお話
本田さんの変人ぶりがとっても微笑ましいのよ
そして変人ぶりでは負けてない椎名 -
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めっちゃ良かったーー!!
アイドルという仕事の楽しさ・苦しさや、青春の全てを捧げさせる仕組みへの疑問も考えさせられた。
アイドルやスポーツなど10-20代でパフォーマンスのピークを迎えるジャンルで成果を出すためには若い時に全部捧げざるを得ない。20代で引退した時、そこから新しい人生を始められる仕組みが社会に必要だと思った。(スポーツの実業団で入社→引退後はビジネスでキャリアを築くなど)
社会全体で転職者が増え雇用が流動的になっているので、若い時に好きなことにチャレンジ→その後は別のキャリアへチェンジできる環境がこれから整っていくといいなと思った。 -
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ネタバレとても面白くて、一気読みしてしまいました!
中でもわたしは加地くんが1番気になる存在でした。
淡々とでも丁寧にお仕事をこなしていく様が、
たぶん売れているアイドルってこんな人なんだろうな…と思ったからです。
その上で、全てを捧げる必要はあるのか?という考えができる。盲目的にデビューを目指しているわけではない視野の広さがすごいです。
アイドルになった上で、長続きしている人は加地くんみたいな方なのでしょう…。
個人的には嵐の大野さんあたりがこんな方なのではないかと思いました。
お話の最中で、自分でメンバーを集めてグループを作ってみるという機会が与えられた彼ら。
自分を引き立ててくれる存在、でもな -
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デビュー前のアイドル 通称リトルたち6人の物語
誰もが某アイドル事務所のJrをきっと思い浮かべるであろう
透、持田、遙歌、葵、蓮司、若さま
それぞれの物語で性格や背景をうまく描写してあって、最後につながっていく
キラキラしたキレイな部分じゃなく、環境に悩み苦しみそれを隠してハードなアイドル生活を送る
誰かひとりが魅力的というより、最後は箱推しになってしまった!
入所10年でデビューできなければ卒業という事務所のルール(その昔聞いた定年説)
リトルという立場でそれぞれグループ活動してはいるものの、解体して新たなグループを組む話(これも最近話題)
要所要所で旧J事務所を彷彿とさせるので、著者 -
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①私は、文通をしたことはありません。
手紙を書きたいなと思っても、いざ書こうとすると、誰に書こうか迷ってしまう自分に気づきました。
この本を読み終えて、文通を始めることができないか調べてみると、文通ができるシステムというのは、いくつか存在することを知ったので、もう少し調べてみようと思いました。
②仕事との向き合い方について考えさせられました。
確かに、主人公のみなとのように、私も、会社に行くのが辛く、上司から今まで受けた指導がフラッシュバックし、明日が憂鬱だと思うこともあります。
そんな時に、仕事を辞めるというのも1つの選択なんだということを知り、少し、仕事との向き合い方も考えていこう -
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待ってました、スターゲイザー!
メジャーデビューを目指す六人のリトル!
青春だぁ.☆.。.:*・゚
「大地さんって、余命あと何年でしたっけ?」
ん?余命!?
──入所してから十年。
それが、リトルの寿命。
十年以内にデビューできなければ、自動的にリトルは卒業となる。──
あー、そうゆうことね。
思い描く夢、持って生まれた素質や環境など、当たり前だけど六人それぞれ違う。
そんな彼らを見ていてキュンとするのは、ライバルでもある他のリトルの長所や才能、尊敬できるところ等をちゃんと見ていて、認めているってこと。
相手の〝嫌なところ〟ではなくて〝良いところ〟をちゃんと見ているの。
アイ -
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ネタバレ面白かった。
ツイッターで面白いよと言われていたのを見かけて興味を持った気がする。
表紙の青年は作中の誰かなのかと最初は思ったが、特定の誰かではなくアイドルの彼であり、星に憧れる誰かなんだろうな。
どの話も泣いてしまった。良かった。
折り返しで登場人物の説明があり、その視点で話が進んでいくので読みやすかった。
ここに大地さんがいないってことは…と察してしまうが。
「サマーマジック」
透は透視点だと透本人のことがわからないという叙述トリックみがあって面白いし、外から見ると何を考えているかよくわからないキャラを最初の話にしたのが面白い。読者を共犯者にしている。読者は透のことがわかるが他のキャラ -
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〝会社、燃えてないかな〟
こう心の中でつぶやいたのは、春指みなと25歳。
大学院を出て就職したが、あまりにも昭和臭のする会社に出勤するのが苦しくなり、9ヶ月で退職する。
私も数ヶ月で耐えられなくなって辞めた経験があるから、古い記憶が蘇って苦しいなぁ。
その時はいつでも辞められるように、ロッカーには私物を残さず毎日持ち帰っていたっけ。
まぁ、私の過去はいいとしてwww
みなとは〝文通〟という少々レトロな方法で知り合った不登校の高校生・飛鳥くんと〝文通屋〟を仕事として始める。
〝お仕事小説〟〝これからの働き方〟
と紹介文にあったけど…
私には、どこか恥ずかしくて胸の奥がもぞもぞ