木下勝寿のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これまで読んだこの手のノウハウ本の中では最も理路整然としていて納得のいく内容であった。著者の経験から得た知見を地頭と言うキーワードを上手く用いて整理し、ノウハウ本に仕立てたと言ったところか。敢えて気になる点を挙げるならば、最終目的が幸せになること、としていること。幸せって割と曖昧ではないかと。
本書は、この本の装丁の意図は何だろうと考えさせられる。目立たせて目につかせる、気にならせる。しかし、それが逆に内容の良さに反してる気がする。地頭スイッチというキーワードもポップな感じに寄りすぎてる? と言うものの自分もジャケに惹かれて本書を手にした口です。
本の装丁って、良い意味で作る側の自己満足的なもの、内容をよく表そうとしたもの、人目につかせる販売戦略的なもの。色々あるのでしょうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上司から課のファンダメンタルを鍛える案を考えてという命を受けて購入してみた本。木下さんの本は自ら経験し考え抜いた結論をわかりやすく伝えており、大変読みやすくまた続きが気になり飽きずに興味深く読むことができる。その1つの理由はチームXを作るポイントの一つである、自社の共通言語化や教育という意味合いでも書かれているからなのだと合点した。ストーリーとしても面白く、また最後の章にはこのような5つの企業病と5つの実践ポイントがまとめられており、是非実践に活かしたいと思えるポイントがいくつかあった。これらを自社としてどう根付かせるかはまさにチーム作りの要諦である。
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Posted by ブクログ
「地頭」とは生まれつきの才能ではなく、スイッチを入れられるかどうかの差だと気づかされた。
知頭(知識を引き出す思考)で処理できる仕事も多いが、初めてのこと・答えのない問題に立ち向かうには地頭を使うしかない。言われたことだけをやる受動的な姿勢から、自分で答えを作る能動的な姿勢への転換。かつての自分がまさに知頭モードだったので刺さった。
本書の核は「モゲジョ(目的・現状・条件)」で考えること。特に現状の洗い出しに細かい切り口があるのが実践的だった。ゴールから逆算するだけでなく、現状を多角的に捉えることで打ち手が変わる。
面白いのは、この考え方が「良い戦略、悪い戦略」や「具体と抽象」とも一本の線でつながること。結局どの本も、抽象(目的)と具体(手段)を行き来しながら、最も効果の高い一手を選ぶという同じ本質を語っている。全く違う本が同じことを言っている——それこそが普遍的な真理なのだと感動した。
手段に固執する必要はない。目的に立ち返れば、別の手段はいくらでも見えてくる。日々の仕事でそのまま使える思考法だと感じた。 -
Posted by ブクログ
実践し結果を出している経営者の言葉だけに説得力と浸透力を感じた。
会社の規模や勢いが表れる売上高に目が行きがちだがそれだけでは飯は食えない。
どれだけ価値を与えることができたか。利益、特に営業利益にその会社の存在価値がある。
本書では「無収入寿命」と言うワードで分かりやすくストレートにキャッシュ・フロー経営を説く。
5段階利益管理で利益構造を明確にしリソースをどこに割くべきかを導く。
本書から早速実践したい事は、
・現在の無収入寿命を知り目標設定
すべての土台となる目線
・管理会計で5段階利益管理を行う
自社の勘定科目をコンバート
強みと弱みを知る
EC事業の戦略が散りばめられているが利益構造を明らかにする手法はどの業種でも応用できそう。
サンクコストを大事にする余りリソースのかけどころを誤っていないか、投資回収はいつになるのか。
やるべき事に対するノウハウを惜しげもなくオープンにしていただき、今すぐやってみたいと思うしやるべき。
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Posted by ブクログ
ネタバレ木下最近うまくいったのが売れている理由を文章にして書くという方法です。例えば
YOLUが店頭に並んでいる写真を見せて、「これ売れてます。なぜ?」といった質問をすると、大体の人が「夜間美容というコンセプトが受けたから」とか「しっとりという言葉が響いたから」とか箇条書きのように言ってきますが、これを全部口語体で書かせるんです。
伊藤あ~~なるほどですね!
木下 店頭に並んでいる設定なので、「僕は歩いてきました。商品に貼られているぴょこっと飛び出ているシールに目が止まりました。ここに夜間美寄って書いてありました。その下に目を移すとアットコスメロコミランキング1位”と書いてあって・・・・・・」という感じで文章を書いていく。いわゆる自分のセルフィンサイトのカスタマージャーニー(自身が自らの行動や思考を深く掘り下げ、製品やサービスとの関わり方を理解しようとするプロセス)を言語化するということですね。これを繰り返していくと、感覚が身についてきます。
伊藤 それをメンバーの方々とやって効果が出ているんですね。
木下もちろんうまくいく人といかない人がいます。私の経験上、左脳タイプ(理論
派)の人はこれでうまくいくけど、右脳タイプ(感覚派)はうまくいかない。左脳タイプの人は物事を見て箇条書きで考えてしまいがちなので、これを文章にすると「人間の心ってこう動いているよな」っていう実感と共に身についていくんですね。右脳タイブの人はこれがなんで売れているかを元々の感性で見抜けるので、全部書き出してしまうと逆に優先順位がつかなくなってわからなくなってしまうんです。
伊藤なるほど。右脳タイプはそうなってしまうんですね。
経営者の立場としては「頑張りさえすれば成果が出やすい状態をいかに作るか」がポイントになってくると考えています。その仕組みを作っていれば、人は頑張るし成果も出る。
野口 それ以外のコミュニケーションは必要ないということですね。
木下いえ、優先順位の問題で、マネジメントは大きく分けると仕事の管理と人の育成で、多くの管理職は人の管理ばかりをやりたがるんですよ。でも大事なのは仕事の管理の方で、これをやり尽くした上で人に働きかけるべきです。だから私から言わせてもらえば、「頑張りさえすれば成果が出る仕組み」を作る前に人に頑張りを求めてしまう管理職は手を抜いていると言わざるを得ない。この仕組み作りを必死にやっているとなかなか一人ひとりへのアプローチの時間は捻出しづらいということはあります。
いわゆる大企業は、「頑張りさえすれば成果が出る仕組み」が構築できているから大企業なんですね。そこに社員として入り、管理職になった人の場合は、すでに仕組みはできているので人の育成をすればいい。でもベンチャーやスタートアップのような成長企業の場合は、「頑張りさえすれば成果が出る仕組み」作りをまず先にやらないといけなくて、それができないまま人に働きかけてしまうと、「頑張ったところで成果が出ない環境で頑張ってもなぁ・・・・」と思われてしまうんです。
木下と思っていますが、私たちもいっぱい失敗しているんですよ。絶対売れると思いながら滑り倒したっていうのもたくさんあって。で、やっぱり、発売前の段階でお客さんにアンケートをして確認するというのを徹底的にやっていますね。
尾崎そのアンケートってどうやってやられているんですか?
木下 まず商品の企画の段階でコンセプトを固めて、単純なチラシみたいなものを作るんですね。本当に手書きに近いレベルで効果効能や価格情報を載せて、一般の人にネット上でアンケートを取るんです。こんな商品があったらほしいですか?と聞いて、ほしいと思った人に「この商品が0円ですけど買いますか」とアンケートで聞いていく。そこでよくあるのが「ほしいです」って言う人に「この値段ですけど買いますか」って聞くと「買いません」となるケースです。ニーズがあるから売れるわけではなく、価格受容性という壁があるので、ほしいと思った人の中で実際に買いたいと思った人がどれぐらいいるかを見極めることが大切です。
尾崎なるほど。
木下 ただ一方で、もしそういうアンケートを自分が取られたら、商品を頑張って作っているんだろうというアンケート実施者への思いが働いて、最後の項目に「買うor 買わない」という選択肢があって、選択に迷ったらとりあえず「買う」に丸をつけてしまうでしょ?
尾崎ああ、たしかにそうですね。
木下ということは、そこの言憑性はかなり低いんです。なのでパーセンテージの数字で判断するんじゃなくて、うちのアンケートでは買いたいと思った理由を自由記述で書いてもらいます。その自由記述を読んでいきながら、この人は本当に買うかどうかを全部見極めるんです。
尾﨑それって自由記述を見ればほぼ確実に買ってもらえるだろうなっていうのがわかってくるんですか?
木下なんとなくなんですけど、わかってきます。大きな括りとして、買いたいと思った理由を「自分理由」と「商品理由」に分けるんですね。「自分理由」は私は何々だからこの商品がほしいという自分起点、「商品理由」は、この商品はこうこうこうだから
ほしいという商品起点になっていて、本当に買うかどうかの信憑性があるのは「自分理由」なんですよ。
尾﨑 ああ〜たしかに!
木下「この商品は他のものよりここが優れているからほしい」というのは、実際には比較検討されても選ばれなかったりするんですけど、「私はこれに悩んでいて、その悩みにぴったりの商品だからほしい」と思った人は買ってくれる。そこだけを抜き出していって全体のパーセンテージがどれくらいかを見るんです。
尾﨑面白い!なるほど。
木下それでいくと比較的当たりやすい。
木下もうすでに発売してるんですけど発売していないかのようにして、こんな商品を考えてるんですけどってアンケートを取るんですね。そしたら売れている商品と売れてない商品に数字の差が出てくるんですよ。そこでパーセンテージがこうだった場合は売れる可能性が高いとなる。
尾﨑すごい。めちゃくちゃ学びです。うちの場合はアンケートを取るって言っても、自分事化させるような回答が得られるアンケートの取り方はしていなくて、フィードバックを細かく落とし込むような自由記述とかってあんまりやってなかったので取り入れたいです。
木下ぜひやってください。我々もそれをやってみて、たぶんいけるんだろうなと思いながら商品を作っています。本当にテストをいっぱいするんですよ。売れている商品と売れてない商品でアンケートを取ってみたら、アンケートの結果は全く同じだったとかっていうのもいっぱいあって、その積み重ねから自由記述という設問をアンケートに入れることにたどり着きました。
尾﨑いくつか同じようなパーセンテージの高い商品があったとしたら全部出してみるんですか?
木下何種類か出してみますね。
尾崎やっぱりそうなんですね。そこからABテストなどの検証をしてCPOの安いものから投資していくんですか?
木下そうです。それで今度は「商品ができました!」って色々広告も出してPDCA
回しながらやっていくんですけど、売れる商品はいきなり売れるし、売れない商品はどれだけ頑張ってもなかなか売れないというのがわかってきて、今はいきなり売れる商品とどれだけ頑張っても売れない商品の違いが何なのかっていうのをデータを取りながらやっています。これをずっとやっていくと、いつか百発百中になるんじゃないかと肩じてやっている感じですね。
尾﨑すごい。見習います。時間をかけても訴求の仕方を変えても、売れないものは売れないのはなんでなんですかね。