ユゴーのレビュー一覧

  • レ・ミゼラブル(一)

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    人は性善なのか性悪なのか、罪人は更生しうるのかしえないのか、など人間の本質を問う議論は古くからある。

    きっとその答えは「どちらもありえる。」というきわめて凡庸なつまらないものなのだろうと思う。それはそれぞれ事情も環境も異なるからだ。クソつまらない。けどきっと社会なんてそんなものだ。そして社会は不条理でもある。レ・ミゼラブルはそれらを煮詰めたような話だ。

    第1巻は前科者のジャン・バルジャンが司祭との出会いで立ち直り、産業を興して社会貢献するまでに更生するが、正義感あふれるジャベール警部に過去を明かされてしまうまでが描かれる。

    きわめて強い正義感と潔癖症は、裏を返せば不寛容であり赦しを与えな

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    2026年05月03日
  • レ・ミゼラブル(一)

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    ヒュー・ジャックマン主演の映画『レ・ミゼラブル』しか見たことなく、前々から原作を読もう読もうと思っていたが、今年8月にレミゼのミュージカルに行くので、急いで読み始めている。

    案の定、名作の予感。ジャン・ヴァルジャンの回心度合いが素晴らしく、感動する。

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    2025年07月09日
  • レ・ミゼラブル(一)

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    まずは当時、王や貴族が富と権力を独占していたこの時代を理解するとストーリーが分かりやすい。庶民が使うお金と貴族が使うお金の桁が違いすぎて間違いのような気がする程。
    ピケティが金利が社会の成長率を上回ると絶望的な格差が埋まらないと言った社会がまさにこれ。
    庶民の怒りと扇動者とそれでも神を信じて清廉にいきる人。
    全員がまさに社会に振り回される可哀想な人たちです。

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    2025年07月09日
  • レ・ミゼラブル(三)

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    ネタバレ

    あまりに面白すぎて、後半から一気読みだった。ハラハラドキドキ、そしてどこか滑稽で荘厳。人の全てがここに詰まっている。聖書を読んでいるような気分になった。

    これで役者は揃ったような気がする。ここからどうなるか全く想像もつかないが、とても楽しみ。

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    2025年02月09日
  • レ・ミゼラブル(二)

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    ネタバレ

    魂が震えるような感動がある。

    所々難しい部分もあるが、途轍もなく面白い。ジャンバルジャンとフォーシュルバン爺の企てにはハラハラドキドキしたし、コゼットを救い出した時には心が痛快になった。

    荘厳な作品とはまさにこの作品の事を言うのかもしれない。次巻も楽しみ。

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    2025年01月25日
  • レ・ミゼラブル(一)

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    ネタバレ

    面白すぎる。1巻からこの重厚感。当時のフランスの価値観や様子がよく伝わる。

    心が清らかである事が、どれだけ無惨な事かを実感する。いや、なろうとする過程が悲惨なのか。心が綺麗な事は、一種の貧しさなのか。正直者は賞賛されるが、醜さには勝てないように感じた。

    ジャンバルジャンは、良い司祭との出会いで人生を変えた。その過程を読むととても心が痛くなる。それは辛い境遇からくる辛さではなく、自分の邪な心に訴えかけられるような、その心を思わず否定したくなってしまう。常に正しくある事、必要以上に持たない事。どれだけ今の自分が浅ましい人間なのだろうと実感させられた。

    このお話は5巻まである。ゆっくり読んでい

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    2024年12月29日
  • ノートル=ダム・ド・パリ 上

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    フランス文学者の鹿島茂先生が述べますように、この作品は序盤は本当に読んでいて苦しい展開です。

    ユゴーは話の本筋になかなか入ってくれないのです。これは『レ・ミゼラブル』でもそうでした。

    ですが、この苦しい展開を超えると怒涛のごとく物語が進んでいきます。

    中盤以降はもう止まりません。『レ・ミゼラブル』もものすごく面白い作品でしたがこの作品も負けていません。

    強烈な個性を持つキャラクターたちとノートルダム大聖堂を中心にして動いていくストーリー。

    特に終盤のノートルダム大聖堂での戦いはまるでハリウッド映画そのもの。縦横無尽にカメラが動く迫力あるシーンを見ているかのようです。

    この作品はあま

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    2024年08月14日
  • レ・ミゼラブル(三)

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    この巻では青年マリユスの生い立ちや彼の人柄がほぼ丸々1冊をかけて描かれることになります。 第3巻の最後にはテナルディエ一家とジャン・ヴァルジャン、そしてジャヴェールとの手に汗握る対決のシーンがあります。ここも見逃せません。 壁の穴からその顛末をのぞくマリユスの目を通して私たち読者もそのシーンを目撃することになります。 このシーンも本当に素晴らしいです。驚くべき臨場感! こんなシーンを言葉のみで表現するユゴーの力にはただただ脱帽するしかありません。

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    2024年08月14日
  • ノートル=ダム・ド・パリ 下

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    (上下巻)アニメやミュージカルにもなった「ノートルダムの鐘」の原作。舞台は1482年のパリ。醜い鐘番のカジモド、ジプシーの踊り子エスメラルダ、司教補佐のクロード・フロロ等の宿命に翻弄される人生が描かれる。なかなか本筋に入らず、建築や歴史、風習などの蘊蓄が続き挫折しそうにもなった。共感度0%のクロード・フロロですが、エスメラルダに対する狂気的な愛憎、聖職者としての苦悩には引きつけられその表現には背筋がゾッとした。下巻の後半部分はホラー小説を読んでいるような気分になった。

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    2024年03月12日
  • レ・ミゼラブル(まんがで読破)

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    漫画から読み始めたこの物語ですが、最初の数ページを読んだだけで涙が溢れました。
    登場人物であるミリエル司教の慈悲深さ、まっすぐに人を信じる心、暖かい強さがすごく心に響きました。
    漫画を読み始めて、こんなに数ページで涙を流すことなど、今まであっただろうかと思うくらいに印象深いものでした。

    ジャン・バルジャンの心の葛藤と成長がわかりやすく描かれていました。
    ジャン・バルジャンを執念深く追い回す刑事であるジャベールの存在。
    ジャベールの最後の言葉である"人を愛することこそが真実なのだと"と言い川に身を投げてしまいますが、これもまたこのジャベールの可哀想だが死ぬ前に聖人になれたの

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    2023年09月18日
  • レ・ミゼラブル(三)

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    第3部はコゼットに恋焦がれるマリユス青年を中心に展開します。読みどころは厳格な祖父の人物描写、19世紀初頭のパリにおける貧窮、マリユスが共和主義に傾倒してゆく様子。
    そして何よりも後半に描かれる因縁と手に汗握るサスペンス。本当に面白い小説。やはり最大の挫折ポイントは第1巻の長々と続くビヤンヴニュ司祭の記述。これを乗り越えればすばらしい物語の世界が待っています。読まないのは人生の損です。

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    2023年03月06日
  • レ・ミゼラブル(二)

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    2巻も素直に面白く読めました。
    2巻の読みどころは、コゼットを取り戻すに来たジャン・ギャルバンと強欲な養父母とのやり取り、手に汗握るパリ市内の追跡劇、ジャンを命の恩人と慕う修道院の庭番の活躍など。
    冒頭のワーテルロー戦の詳細な記述、終盤のユゴーによる修道院の功罪論は少々退屈でした。2巻の挫折ポイントと思いますが、物語を深く鑑賞する為に必要な記述と思います。

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    2022年11月26日
  • レ・ミゼラブル(一)

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    この歳で初読。世の中に、こんな面白い小説があるとは思いませんでした。
    冒頭に登場するビヤンヴニュ司教の偉大さと人間としての面白さ、主人公ジャン・ヴァルジャンの数奇な運命と高潔さ。全5巻の1巻目で物語は目が回るような展開を見せます。舞台は19世紀初頭。フランス社会と民衆の生活も詳細に描写され、当時の大衆が奪うように読み耽ったというのも理解できます。佐藤朔さんの翻訳もわかりやすく、まさに勘を置く能わずの名作。2巻以降も楽しみです。

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    2022年11月03日
  • レ・ミゼラブル(一)

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    ネタバレ

    【ジャン・バルジャンが聖人に生まれ変わっていく長い旅の始まり】
     物語全体を通して、ジャン・バルジャンが聖人に近づいていく課程が描かれています。1巻では、以下の内容が綴られています。

    ・物語全体を通してバルジャンの目標となるミリエル司教のエピソード
    ・憎しみを持ったバルジャンが「正直者」として生まれ変わる
    ・「正体を明かすべきか否か」正直さとは何か問われる大きな試練

    【理想人としてのミリエル司教】
     冒頭のミリエル司教のエピソードが秀逸でした。ミリエル司教はこの物語で最大の聖人であり、理想的な人物として描かれています。物語全体を通して、ジャン・バルジャンは多くの苦しみ、葛藤を味わい、成長し

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    2022年10月16日
  • ノートル=ダム・ド・パリ 下

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    ネタバレ

    醜いが純粋に人を愛するカジモド。聖職者でありながら肉欲に狂わされるフロロー。一途で美貌を持つも卑しい身分のジプシー。地位も美貌も兼ね備えているのに女癖が悪いファビュス…誰一人として欠点のない人物は現れない。そして、望むものを得られた者も誰もいない。それだからこそ、極限状態の人間の感情が生々しく伝わってきて、怒涛の人間ドラマに圧倒され、下巻は一気に読んでしまった。
    上巻の建物や街の描写にくじけてしまった人も、どうか、下巻までたどり着いて欲しい。これほどまで時間を忘れてページをめくる手が止まらなかった本に出会えてとても幸せだ。

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    2019年12月10日
  • ノートル=ダム・ド・パリ 上

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    ネタバレ

    ノートルダムの鐘で知られる原作。
    アニメとは話が異なるらしい。
    今まで、読んだことも映画やアニメで見たこともないので、完全に初めて。

    読みやすい。

    ヴィクトル・ユーゴーは、『レ・ミゼラブル』の小説を読んだり映画で観たことがあるだけで、本書は2作目。

    どちらも余談が長いが、建築と印刷の解説はしつこく同じことが繰り返して言っているけど、なかなか面白かった。

    昔は建築で主張を残したが、今は印刷になった!…というようなことを長々とあれやこれやと書いている。

    カジモドの鞭打ち刑は悲惨。

    海外ドラマの『アウトランダー』でジェイミーが鞭打ちされるシーンを思い出した。
    このドラマの鞭打ちは、かなり

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    2019年07月20日
  • ノートル=ダム・ド・パリ 上

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    ネタバレ

    ユゴーらしく、比喩や時代背景の説明が多くなかなか物語が進まなかったが後半に来てコロコロと物語が動きだし興味を引き付けられる。

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    2017年03月26日
  • ノートル=ダム・ド・パリ 上

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    ああ無情(レミゼラブル)は面白かったからノートルダムもディズニーでアニメ化されてるし面白いんじゃないかなって思ってたんですが。

    なんと1章まるまるパリの建物や情景を描くのに使っていて驚きました。印刷技術の発達についても。
    下巻を読み始めてから思いますが、様々な有名建築を描いてくれることで(知ってるのがノートルダムぐらいだった)ノートルダムの時代のパリを想像しつつ話を読み進められますね。あくまで私の想像は京都で、ノートルダム=京都タワー的な感じですが。

    あと、今までは石に刻むことが1番情報を残していたが、印刷出来るようになってからもっと手軽に残るようになった。そして色々な表現が自由になり新た

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    2016年12月10日
  • レ・ミゼラブル(三)

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    第三巻目のマリウスは、スラスラ読んでしまいました。
    映画では、パリに来てからのマリウスが描かれていましたが、本ではパリに来る前からのマリウスが描かれていて面白かったです。
    マリウスは、裕福な家庭で育ちましたが、祖父のことが大嫌いでした。マリウスの父は、祖父によって家から追い出され、マリウスは祖父の手で育てられました。
    マリウスの父が亡くなってからマリウスは、父について調べました。そして、父に熱い信仰心が芽生えました。
    ここまでは、映画では描かれていなかったのでスラスラと読んでしまいました。
    パリに来てから、マリウスの生活は苦しく貧しい日々を過ごしていました。そんな中で、マリウスは、コゼットに対

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    2014年11月15日
  • レ・ミゼラブル(一)

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    2012年にやった映画を見て、すごく感動して本をすぐに買いました。
    映画のレミゼラブルよりも、一人一人の登場人物について詳しく書かれていて、すぐに読んでしまいました。
    本では、当時のフランスのことも説明がしてあり、時代背景がわかって良かったです。

    一巻目は、ファンチーヌについて書かれていました。映画では、売春婦になったファンチーヌだけが出てきましたが、本では売春婦になる前のファンチーヌの姿も描かれていました。哀れなファンチーヌの姿が映画よりもはるかにリアルに描かれていたので、びっくりしました。
    ジャンバルジャンは、囚人として19年間牢獄に入っていて、精神的に不安定な状態だったのをミリエル司教

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    2014年10月27日