ユゴーのレビュー一覧
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邪恋やら暴動やら、そして可憐な乙女の運命。
フランス版時代物、大ロマン小説。
ジプシーゆえに魔女狩りというのか、死刑を宣告されるエスメラルダ。その美しい娘はストーカー的に恋する中年の聖職者に追いかけられ、死刑から救ってくれた醜い背むし男にも純愛をささげられるが、娘は娘でちゃらんぽらん美男に恋焦がれるその行き違いの皮肉さ、どうしようもなさ。
まあまあと、笑って楽しめたはずなんだけど、今は悠長に物語をたどっていく気がしないリアルの世界情勢。従って感想も何がなし滞ってしまってた。
悪夢を見ているようだ、いえ、現実がフィクションを超えてしまった。
人間の文明はどこに向かうのだろうか!
この『ノ -
Posted by ブクログ
全5巻を読み終えての感想。
古典的作品なので、読者それぞれに解釈はあると思うが、この長編は過去に罪を負った人間の救いの話であったように思う。
主人公ジャン・ヴァルジャンは、徒刑囚となってからも罪を重ねるが、聖人と出会い、改心する。それまでの罪を贖うように、彼自身も聖人のように多くの人に善行を施すが、度々襲いかかる試練には知られざる葛藤があり、人間としての弱さがさらけ出される。この葛藤は、ジャン・ヴァルジャンほどでは無いにせよ、多かれ少なかれ読者にもあるはずで、ここに共感のポイントがある。
特に、生きがいとしていたコゼットの恋の相手に対する敵意は、聖人然として振る舞う普段の彼からはほど遠い人間的 -
Posted by ブクログ
ネタバレフランス文学の古典ということで、構えて読んだが、思いの外面白い。フランス史とキリスト教の知識があまりないので、それがあればもっと楽しめそう。
長い刑期を終え、出所したジャン・ヴァルジャン。出所の直後も刑務所上がりとして扱われ、絶望に打ちひしがれた中、司祭の家て盗みをはたらき、再度警察に捕まりそうになる。
しかし、司祭の弁明で、彼の罪は不問とされる。その際に受けた人間的扱いから、彼もキリスト教の愛に目覚め、他者に奉仕するように。その数々の善行から市長にまで昇り詰めるが、過去が追い縋ってきて、再び全てを失うことに。。。というのが、この巻のあらすじ。
犯した罪は許されないのか?というのが、物語の主題 -
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上巻の街並みなどの景観説明が必要だったのかが最後まで分からなかった。
僕には必要ない駄文としか思えない。
それに比べると下巻の物語の展開は凄まじく、面白い。
フロロの鬼気迫る台詞は読む者を圧倒する。
この物語には本当の悪人は出て来ない。
精々、フェビュスの人間性に難が有るが時代背景や自分の恵まれた環境を考えれば仕方ない。
なのに、皆が不幸になる。
エスメラルダの母親の一生はなんだったのか?
カジモトはフロロに育てて貰うより、捨て子のまま死ぬ方が良かったのではないか?
このような酷い仕打ちを受けなければならないのか、遣り切れない嫌な後味が残る。
人を愛する事は罪なのか?己の欲望を叶えようとする事 -
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劇団四季の予習として。
ディズニーでは「勇敢なフィーバスとかっこよくて美しいエスメラルダの愛」「フロロはただの悪者」のように描かれているけど、実際は卑怯でずるがしこい色男のフィーバス、弱くてわがままで他人に依存的、未熟なエスメラルダ。そりゃ16歳だもんな。わかってはいるが、女としては好きになれない。ディズニーのエスメラルダ程強くてすばしっこいわけでもないし。フロロの苦悩も人間らしい。カジモド、エスメラルダのこと「見た目さえ良ければいいのか!」と言ってるがそれはカジモドもフィーバスも同じなんじゃないかと。
ディズニーは大衆・子供向きで、劇団四季はまだ原作に近い。カジモドも、ディズニーは弱い存 -
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ネタバレ全く内容知らずに読んだのだけど…
どうなるんだろう?!と。
大丈夫だよね?って。
レ・ミゼラブルは救いがあったものね…
って読み終わったら、完全に悲劇やん!
誰も助からないという。ハムレット かよ。
冤罪は多かったとのこと、ひどい世の中だ。
エスメラルダ、フェビュス殺しで絞首刑。
フェブュス、司教補佐クロード・フロロに刺されたけど生きていた。それなのにエスメラルダの刑が確定しているし面倒なので放置したクソ野郎。
それなのに、エスメラルダはわかっておらず、最後まで愛していた純粋おバカさん。
おこもりさんは、エスメラルダの母親だった。最後に再会するけど、母親は頭を打って死ぬ。
司教補佐 -
Posted by ブクログ
ユゴー 「 レミゼラブル 1 ファンチーヌ 」表紙絵につられて購入
テーマは
*文明社会の掟と処罰
*キリスト教道徳の実践者(正しいとは)
*ミリエル→ジャンバルジャンへキリスト道徳が承継
正しくあれ
*人々の魂を救う
*学問
1章 正しい人
「迷ったり〜してもいいが、正しい人であれ」
「罪をできるだけ少なくすることが 人間の掟」
「人間は無知という暴君を持っている〜人間は学問によってのみ支配されるべき」
2章 転落→ジャンバルジャン
「文明には恐るべき時がある〜刑罰が破滅を宣告する時」
「キリストの神聖な掟が 我々の文明を支配する〜掟は文明の中まで入ってない〜奴隷制は依然としてあ -
Posted by ブクログ
一巻目のファンチーヌの話は、本当にハラハラしながら読みましたが、二巻目のコゼットの話はゆったりしたかんじで読みやすかったです。
ジャンバルジャンは、再び牢獄に入ってしまい、ファンチーヌとコゼットのことについて約束したことはどうするのかなと思いましたが、ジャンバルジャンは見事に牢獄から抜け出して、コゼットを助けに行ったので良かったです。
牢獄から抜け出したジャンバルジャンですが、ジャベールに追われながらコゼットと逃げるシーンは、ハラハラドキドキしながら読みました。でも、無事に修道院で庭師として働いていたフォーシュルバンに助けてもらい、コゼットと共に修道院で暮らすことになったので安心しました。