ユゴーのレビュー一覧
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(上下巻)アニメやミュージカルにもなった「ノートルダムの鐘」の原作。舞台は1482年のパリ。醜い鐘番のカジモド、ジプシーの踊り子エスメラルダ、司教補佐のクロード・フロロ等の宿命に翻弄される人生が描かれる。なかなか本筋に入らず、建築や歴史、風習などの蘊蓄が続き挫折しそうにもなった。共感度0%のクロード...続きを読むPosted by ブクログ
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最終巻は1832年暴動の強烈な描写で幕を開ける。マリウスを救出するジャンの命をかけた行動、見事としか言いようがない伏線回収を経て物語は静かに終わる。重厚な歴史文学、教養文学かつ壮大な娯楽小説の本書は読書の楽しみを与えてくれた。必読!Posted by ブクログ
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第3部はコゼットに恋焦がれるマリユス青年を中心に展開します。読みどころは厳格な祖父の人物描写、19世紀初頭のパリにおける貧窮、マリユスが共和主義に傾倒してゆく様子。
そして何よりも後半に描かれる因縁と手に汗握るサスペンス。本当に面白い小説。やはり最大の挫折ポイントは第1巻の長々と続くビヤンヴニュ司祭...続きを読むPosted by ブクログ -
2巻も素直に面白く読めました。
2巻の読みどころは、コゼットを取り戻すに来たジャン・ギャルバンと強欲な養父母とのやり取り、手に汗握るパリ市内の追跡劇、ジャンを命の恩人と慕う修道院の庭番の活躍など。
冒頭のワーテルロー戦の詳細な記述、終盤のユゴーによる修道院の功罪論は少々退屈でした。2巻の挫折ポイント...続きを読むPosted by ブクログ -
この歳で初読。世の中に、こんな面白い小説があるとは思いませんでした。
冒頭に登場するビヤンヴニュ司教の偉大さと人間としての面白さ、主人公ジャン・ヴァルジャンの数奇な運命と高潔さ。全5巻の1巻目で物語は目が回るような展開を見せます。舞台は19世紀初頭。フランス社会と民衆の生活も詳細に描写され、当時の大...続きを読むPosted by ブクログ -
【ジャン・バルジャンが聖人に生まれ変わっていく長い旅の始まり】
物語全体を通して、ジャン・バルジャンが聖人に近づいていく課程が描かれています。1巻では、以下の内容が綴られています。
・物語全体を通してバルジャンの目標となるミリエル司教のエピソード
・憎しみを持ったバルジャンが「正直者」として生ま...続きを読むPosted by ブクログ -
悲惨な結末を迎えた革命、多くの仲間の死。しかし、愛するコゼットをなんとしても守り抜くためにも、マリユスだけは救い出さねばならない...再びバルジャンのスリリングな逃避行が読み応え十分でした。
ジャベールの方はというと、悪人は変わることができないという考え(信念)が揺らぎ、自分が信じていた者が根底か...続きを読むPosted by ブクログ -
一貫して作者がこの物語を通して伝えたい思想というものが感じられて、とても深い感動を覚えた。物語に挿入されるフランスの様々な情勢についての話もとても詳細に書かれていて、本当にすごい本を読んだと思う。Posted by ブクログ
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醜いが純粋に人を愛するカジモド。聖職者でありながら肉欲に狂わされるフロロー。一途で美貌を持つも卑しい身分のジプシー。地位も美貌も兼ね備えているのに女癖が悪いファビュス…誰一人として欠点のない人物は現れない。そして、望むものを得られた者も誰もいない。それだからこそ、極限状態の人間の感情が生々しく伝わっ...続きを読むPosted by ブクログ
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ノートルダムの鐘で知られる原作。
アニメとは話が異なるらしい。
今まで、読んだことも映画やアニメで見たこともないので、完全に初めて。
読みやすい。
ヴィクトル・ユーゴーは、『レ・ミゼラブル』の小説を読んだり映画で観たことがあるだけで、本書は2作目。
どちらも余談が長いが、建築と印刷の解説はしつ...続きを読むPosted by ブクログ -
ユゴーらしく、比喩や時代背景の説明が多くなかなか物語が進まなかったが後半に来てコロコロと物語が動きだし興味を引き付けられる。Posted by ブクログ
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ああ無情(レミゼラブル)は面白かったからノートルダムもディズニーでアニメ化されてるし面白いんじゃないかなって思ってたんですが。
なんと1章まるまるパリの建物や情景を描くのに使っていて驚きました。印刷技術の発達についても。
下巻を読み始めてから思いますが、様々な有名建築を描いてくれることで(知ってる...続きを読むPosted by ブクログ -
第三巻目のマリウスは、スラスラ読んでしまいました。
映画では、パリに来てからのマリウスが描かれていましたが、本ではパリに来る前からのマリウスが描かれていて面白かったです。
マリウスは、裕福な家庭で育ちましたが、祖父のことが大嫌いでした。マリウスの父は、祖父によって家から追い出され、マリウスは祖父の手...続きを読むPosted by ブクログ -
2012年にやった映画を見て、すごく感動して本をすぐに買いました。
映画のレミゼラブルよりも、一人一人の登場人物について詳しく書かれていて、すぐに読んでしまいました。
本では、当時のフランスのことも説明がしてあり、時代背景がわかって良かったです。
一巻目は、ファンチーヌについて書かれていました。映...続きを読むPosted by ブクログ -
自分の魂まで清められるような物語。
途中別の本を読むための中断を挟み、結構時間がかかり
ようやく読み終わったが、ヒトコト「読んでよかった」
正しく生きる人になるために、
自分にとって大切な人のために生きるために
自分の持てるすべてを出し切って。
最初は「よくコレを映画にしたり舞台にしたりしたいと
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ようやく五冊読破。物語を追いかけるのはおそらくもう4、5回目ほどになりますが、それでも要所要所涙がこぼれてきました。作者の思想、哲学からパリの歴史、思潮に文化、いろいろなことに触れつつも、ジャン・バルジャンの人生をたどってゆくかんじでした。罪は善行で償われることはないのか、わたしからしてみればもうい...続きを読むPosted by ブクログ
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本当に面白い。はらはらドキドキしてしまう。
マリユスがコゼットを追いかけているのを警官だと勘違いして逃げられる。
「マリユスー!」
隣人がテナルディエ夫妻だった。
「お前らかこの野郎!」
「ジャヴェール警部に会いたいと言えばよろしい」
「あかーん!」
この巻は一番面白かったです。新しく出てき...続きを読むPosted by ブクログ -
父がいつか読みたい本と言っていたので、気になって購入。
比較的早く読み終えてしまい、早く続きが見たい。
ドキドキハラハラして、ジャン、マドレーヌに感情移入してしまう。
彼は確かにパンを盗んだ。たったそれだけのことでここまで善行や幸せを許されないのは何とも悲しい話です。
これからどうなるのか、あと三冊...続きを読むPosted by ブクログ -
第五部「ジャン・ヴァルジャン」
暴動のさなか、コゼットのためにマリユスを助けに行くジャン・ヴァルジャン。自分のためでなく、また、自分の血のつながった娘ではないにもかかわらず、コゼットのために動くジャン・ヴァルジャンは格好良かった。また、コゼットとマリユスが結婚した後、身を引こうとするジャン・ヴァルジ...続きを読むPosted by ブクログ -
第四部「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニ通りの叙事詩」
やはり、印象的なのは、やっと巡り合うことができたコゼットとマリユスの邂逅シーン。そして、テルディナイの娘なのに(という偏見だが(笑))マリユスのために尽くすエポニーヌの献身さ。この二つであろう。
途中途中の解説や作者の私見は興味深く、勉強になるが...続きを読むPosted by ブクログ