ユゴーのレビュー一覧

  • レ・ミゼラブル(三)
    第三部「マリユス」
    新たな主人公、マリユスの一族の話とマリユスの生い立ち、そして、思考の変化を追っていった。最後は、マリユスの父親の恩人であるテナルディと対峙して終わっていく。
    全体的に面白くなかった。思想的な話もイマイチに思えた。
  • レ・ミゼラブル(一)
    第一部「ファンチーヌ」
    ジャン・ヴァルジャンの生い立ちと司祭との出会い。そして、その司祭に感化され改心して登りつめた地方の市長の座。それを、葛藤はあったとはいえ、捨て去る決心をして、濡れ衣を着せられているものの所へ自分の正体とともに救いに行く。司祭の教えだけで、これほどまでに利他的になれるのは、すご...続きを読む
  • レ・ミゼラブル(二)
    第二部「コゼット」
    最初の時代描写のためだとは思うが、ワーテルローの戦いがすごく詳細に書かれており、うっとおしかった。
    大きなつながりがあるわけではないのなら、少しは割愛してほしかった。
    ただ、コゼットを奪還しそれを守るために知恵を振り絞るジャン・ヴァルジャンは格好良かった。また、そのをやってのけた...続きを読む
  • レ・ミゼラブル(五)
    読み終わったいまとなっては、もはや感動しかない。内容のレビューなんてとてもする気にはなれない。
    そもそもこれは本当に小説なのだろうか。小説とはなんなのだろうか。
    この作品は、小説という形を借りた、小説とは違うもっと別の「なにか」のように思えてならない。しかしそれはなんなのだろう、と考えたときに、うま...続きを読む
  • レ・ミゼラブル(四)
    クライマックスへ向けての大きなうねりに飲み込まれた。
    コゼットとマリユスの逢瀬がとても純情で、美しく、幸せに満ちていた。読んでいて幸せな気分になった。

    だけど、それをドン底まで叩き落すのがこの作品。相変わらずのジャック・ナイフ的な二律背反。

    マリユスにも幸せになってほしいし、コゼットも救われてほ...続きを読む
  • レ・ミゼラブル(三)
    うんちくが長くて長くて、辟易としたけれど、やっぱり面白い。マリユスが絶望的な二者択一に迫られるシーンは、本当に手に汗を握った。

    登場人物たちが複雑に絡み合ってきて、いよいよ、という状態で3巻は終了する。役者はそろったのか、これからが本番という感じがするので、感想は後ほどまとめて書くことにする。
  • レ・ミゼラブル(五)
    読み終わりました。
    ここまで良いとは思いませんでした…このような作品に出会えて、幸せです。

    映画は見ていませんが、やはり原作は良いですね。
    誰もが一度は読むべき作品です。

    あー、幸せ!本当に幸せ!
  • レ・ミゼラブル(二)
    第一部「ファンチーヌ」がハラハラドキドキの展開であるとすれば、この第二部「コゼット」は実に粛々と物語が進んでいく。ゆっくりと、沁みるように。

    第二部はいささか話が難しく、読むのにすこし手間取った。フランス革命について、修道院についてと、本題とは別に(知識としてあったほうがよいので書いたのだと思うけ...続きを読む
  • レ・ミゼラブル(一)
    小説を読んでいて、久しぶりに圧倒された。それが今日の作品ではなく、古典文学であるこの作品であるということは、少し残念ではあるけれど、しかし新しい出会いであることには変わりない。

    これがほんの第一部であるということへの驚きと期待。まだこの作品の世界が広がっているという喜び。そしてそれはある種の絶望的...続きを読む
  • レ・ミゼラブル(五)
    やっと最後までたどり着いた。バリケードからジャン・ヴァルジャンがマリユスをつれだすところ、テナルディエと会うところ、ジャヴェールと会うところ、微妙に映画と違う。重症だったマリユスがなんであんな簡単に回復して、あんな元気だったジャン・ヴァルジャンがなんであんなタイミングよく死ぬのかと疑問だったが原作で...続きを読む
  • レ・ミゼラブル(一)
    名作と呼ばれる作品は昔から苦手だったのですが、
    この本を読んで、その偏見がなくなりました!
    5巻すべて読むのに2ヶ月以上かかりましたが、読んでよかったと思います。

    だけど、作者が伝えたいことが(それもとても強く伝えたいことが)何かあるのはわかっているのに、それが何なのかがわからない。
    これかな?と...続きを読む
  • レ・ミゼラブル(二)
    一気に読み終えた。
    ジャベールからの逃走劇、修道院からの脱出。手に汗を握る展開。
    修道院についての余談に、ユゴーの思想が強くでていて興味深い。
    ワーテルローの戦いのくだりは、歴史と地理の知識があればもっとおもしろいんやろなぁ。

    「正しい人は眉をしかめることはあるが、決して悪意の微笑は浮かべない。私...続きを読む
  • レ・ミゼラブル(一)
    映画を見る前に再読。
    ものすごくおもしろかった記憶はあるのに、ストーリーを全然覚えていなくて、また新鮮な気持ちでよんだ。
    結局、映画を途中で観てしまったけど、本のほうが濃くておもしろい。
    回りくどいんやけど、いろいろなことがあとでつながっているから読み飛ばせない!
  • レ・ミゼラブル(五)
    ミュージカルのレミゼにはまり、本も5冊まとめ買い。
    ストーリーに全く関係のない歴史的な難しい部分などがかなりあり、飛ばし読みしたところもある。

    でも、色々と考えさせられる本で、これぞ文学!という印象。
    最後は号泣した。

    もう少し歳をとったらもう一度読み直したい。
  • レ・ミゼラブル(一)
    マブーフのじいさんが旗を立てに行くシーンが大好きです。ユゴー先生の修道院についての考察も興味深い。「修道院は結果として極度の自己犠牲を持つ極度の利己主義である」。
    訳も素晴らしい。
  • レ・ミゼラブル(一)
    文庫本で5冊とかなりの長編となっていますが、読む価値はあります。
    ここまで長くなった理由といいますと、読んでいてわかりますが、あいだあいだにこの作品の時代背景となる歴史をつづっているところがいくつもあり、それが物語と全く関係ないせいでかなり飽きがまわってくるのですが、しかしそこを読まずしてこの話の全...続きを読む
  • レ・ミゼラブル(五)
    一大叙事詩だ。人生の全てが詰まっている。いかなる人も、人が裁いてはならないし、否定してもならない。自分の人生を素直に受け入れていくことがどれだけ美しい生き様であるかを、知ることができる。ユゴーの世界観に触れないことは、人生の10年分を損することに等しい、と言っても過言ではないだろう。
  • レ・ミゼラブル(一)
    時代も文化も言語も越える。
    この物語が持つ大きな人間への愛の普遍性とヒューマニズムは
    長い時を軽々と越えて伸ばされた
    ビクトル・ユーゴーの腕に抱きしめられているような感じ。

    児童書では読んでて、ミュージカルの大ファンなので
    筋は全部知っているし
    多分ストーリーのベースとなる一つ一つのイベントは変わ...続きを読む
  • レ・ミゼラブル(五)
    第五部「ジャン・ヴァルジャン」。1832年6月5日、パリの共和主義者は一斉に蜂起し、市街戦を展開する。その中には傷ついたマリユスや、彼を助けるジャンの姿も見られた。やがてコゼットとマリユスは結婚し、ジャンはマリユスに自分の素性を語り、離れて暮らすことになるが、コゼットがいなくなるとジャンは心身ともに...続きを読む
  • レ・ミゼラブル(三)
    第三部「マリユス」。頑固な祖父にさからって、ひとり下宿生活を始めたマリユスは、窮乏の生活の中で、次第に共和主義に傾倒してゆく。その頃、彼が毎日散策に出かける公園で必ず出会う親娘があった。誇り高く純真な青年マリユスは、その未知の少女の清らかなまなざしにとらえられ、可憐な姿に憧れを抱く。娘は、ジャン・ヴ...続きを読む