ユゴーのレビュー一覧

  • レ・ミゼラブル(一)

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    『ナポレオン三世』の評伝を読んで、興味が沸いたので手にとってみた。岩波少年少女文庫で一度アブリッジされたものを読んだ覚えがある。第一巻は「ファンチーヌ」を収めており、「正しい人」ミリエル司教の生活や、ジャンバルジャンの境遇などが語られ、ファンチーヌがパリ大学の学生であったトロミエスにすてられ、その間にできた子供のコゼットをテナルディエ夫婦にあずけ、失意のまま故郷にかえるという内容が語られている。山場は、巨万の富をえてマドレーヌと名のり、市長となったジャンバルジャンが、自分と間違えて逮捕されたシャンマチウを救うために裁判所へ赴く所の心理描写や、馬車の故障や裁判所の雰囲気などであろう。ファンチーヌがコゼットのために髪を売り、歯を売り、売春婦に没落していく様子はまさにタイトルのごとく「悲惨なる人々」を表現している。この巻は、ジャンバルジャンがファンチーヌとの約束を果たすため、コゼットを母のもとへ連れ帰ろうとするが、刑事ジャヴェールに逮捕される所で終わる。ファンチーヌは死んで共同墓地にすてられる。善人と悪人の書き分けがはっきりしすぎているとの評価があるようだが、ジャヴェールのなかにある「正義」への屈折した感情や、テナルディエ夫婦の悪のなかにある狡猾さなどは、決して一面的な人物描写ではない。善人とされるジャンバルジャンも、自分が逮捕されたら、市政がだめになる、最大幸福を考えれば、自分が逮捕されるのはよくないことだと、逡巡を見せ、そこに神の意図を読み取ろうとする。こちらも決して一面的な描写ではないのである。ここで問題になっているのは、功利主義的正義観と良心の呵責の問題である。マイケル・サンデルの正義論との関係も指摘できるだろう。また、格差社会や孤独死などがクローズアップされている現代にあっても「レミゼラブル」は存在するのであり、意味を失わない小説であろう。

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    2011年01月12日
  • レ・ミゼラブル(二)

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    何故か表紙が違うけど、これでよいのかしら。

    テナルディエが悪者すぎるが、こんな人ならば何があっても生きていけるんだろうなあ、と。

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    2010年01月14日
  • レ・ミゼラブル(二)

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    全5巻。ジャン・バルジャンの善と悪の葛藤の日々。ラストは号泣。司祭様に救われるシーンが一番好き!けどね、全3巻くらいにまとめられると思う。読むのツラかったよ。

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    2009年10月04日
  • レ・ミゼラブル(二)

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    あれ、(1)を選択したつもりやってんけどなあ。。いいストーリーじゃない?やっぱりいい作品っていうのは子供が読んでもいいもんだね。もっとも子供のときはこのやたら哀しいストーリーを読み返すほど私は不幸せではなかったけれども。

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    2009年10月04日
  • ノートル=ダム・ド・パリ 下

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    ネタバレ

    下巻に入ってからは物語が一気に動く感じがあり、かなり読みやすくなった。

    あまりにも悲劇的だった。
    信じていても、純粋な心を持っていても救われるわけではない。
    グロい描写も多少あった。

    登場人物それぞれに様々な愛憎模様があるけれど、登場人物誰ひとり好きになれなかった。
    みんな愛というよりかは独りよがりな執着を拗らせている感じだった。
    会話をしようとしても誰にも通じず、全部一方通行なまま破滅に突き進んだ印象。
    みんな相手を好きになった理由が顔の良さや、第一印象での一目惚れで、誰にも共感できないままおわった。

    特におこもりさんはあまりにも悲劇的すぎて、哀れな女性にここまでの仕打ちを与えた意味とは……となってしまった。

    そして上巻のパリの街並みの説明とかはやっぱり作者が入れたかったから入れただけで、物語上そこまで必要がある部分ではなかったような気がする。

    あまりにも悲劇的であったためこの終わり方はかなり印象には残ったので、この先もなかなか忘れられないとは思う。

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    2026年08月20日
  • ノートル=ダム・ド・パリ 上

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    上巻だけでも470ページほどあるのに、本筋は全然進んでいない印象。

    「パリ鳥瞰」など、いきなりパリの建築や歴史についての解説?蘊蓄?がはじまる章がある。
    これがそこそこ長い。
    そういったことを興味深く読める人はいいのかもしれないけど、純粋に物語だけ追いたい人には蛇足とも感じられるかもしれない。

    エスメラルダやカジモドが出てくると面白くスラスラと読めるが、蘊蓄パートになるとなかなか頭に入ってこず時間がかかってしまった。

    それにしても当時のパリ市民は本当にこんな感じだったんだろうか?
    昔は今と比べて差別や刑も酷かったのは実際そうだとは思うけど、カジモドについては読んでてなかなか辛くなる部分が多かった。

    下巻も引き続き読みたい。

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    2026年08月05日
  • カラー名作 少年少女世界の文学 ああ無情

    ネタバレ 購入済み

    ジャン・バルジャンは、苦労ばかりの人生だったのではないのか?こんなに、次から次へと、試練ばかり与えられて、ジャン・バルジャンは、最後は、幸せだったのか?読んでいて、胸が苦しくなった。

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    2026年05月27日
  • レ・ミゼラブル(五)

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    余談も多いけど、印象的なシーンも多い。
    主人公は、やや不幸を求めに行ってる気もする。
    カバー外して読んでたけど、新潮文庫の裏面はネタバレしすぎ。

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    2026年02月06日
  • レ・ミゼラブル(五)

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    映画や舞台で興味を持ったので、原作を読もうと思い購読。
    1から5まで読むのに1ヶ月半もかかってしまったので、映画のように2時間半で観れるのはタイパ的にも面白さとしても勝っていると感じた。原作はユゴーの政治的な思想や社会の情景描写、戦争について具体的に書かれているので、それが余計と感じ、読むのに非常に時間がかかった。
    映画との違いも大まかな流れを同じで、数エピソードが違うだけだったので、映画や舞台の方をお勧めしたい。

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    2025年10月20日
  • 死刑囚最後の日

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    レミゼラブルの作者ということで読んでみました。

    こう言った場で感想書くのも初めてなので文才はないと思います苦笑

    ある囚人の死刑執行までの物語。
    古典ならではの独特の表現に?となりながらも言わんとしてることはわかる!

    何より驚かされるのは作者が体験したかのような細かい情景の描写。
    実際に取材したのであろうか?

    特に執行までの生に対する放棄や執着がコロコロと変わる描写は死刑囚の精神的な不安定さを感じる。

    刑場まで溢れんばかりの群衆!群衆!
    当時の民衆にとっては娯楽であったのだろう。
    王政に対する不満の捌け口か?
    そのための公開処刑か?または見せしめか?

    この主人子はどんな名前で何をして死刑となるのかの描写が一切なく、執行までの流れや心情にフォーカスした作品。
    うーん。重い。。。

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    2025年03月25日
  • 死刑囚最後の日

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    ワタクシの第二の故郷フランスを代表する作家ヴィクトル・ユゴーの『死刑囚最後の日』です

    ある死刑囚の死刑執行に至るまでの苦しみを克明に描き、死刑制度廃止を訴えた作品

    ユゴーと言えば皆さんご存知『レ・ミゼラブル』ですが、こちらもやはりジャン・バルジャンと言う盗っ人野郎の贖罪の物語と言えなくもない
    ユゴーは罪人に甘いのー

    馬鹿たれ!そんな単純な話ではないわ!(# ゚Д゚)

    まぁジャン・バルジャンは飢えを凌ぐための犯罪なので、むしろ社会が悪い!がユゴーの主張なんだがそれはとりあえず今置いておきます

    『死刑囚…』な

    うーん

    まぁ、皆さんご存知の通りすでにフランスでは死刑制度は廃止されてるわけだが
    どうなのよ?死刑制度?
    日本にはあるわけだが、どうなのよ?

    うーん

    わいは正直、制度自体はあっていいと思うんよな
    たぶん日本人の多くはそう思っていて、だからこそ制度として残っているわけだが

    ただ、やはりね世界的には超少数な死刑制度を持つ国の国民だからこそ、こういう本なんかを積極的に読んで自分の考えをしっかり持つべきだと思うんよね

    と言いつつふわふわしてますが

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    2024年10月13日
  • ノートル=ダム・ド・パリ 上

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    ディテールすぎる部分は真剣に読むと辛くなるなと思ったので、濃淡をつけながら読むと意外と楽しく読めた。(ユゴー自身、だらだら書いちゃったけどつまり…とサマリーをつけてくれていたのが可愛らしかったw)エスメラルダがグランゴワールを助けるシーンはワンピースばりのドキドキ・臨場感を感じめちゃくちゃ惹き込まれて、そこがあったから上巻は頑張れた。改築に対するお気持ち表明は、いつの時代も同じ議論がされるものだとクスッとしてしまった。

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    2023年01月07日
  • 死刑囚最後の日

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    或る死刑囚の死刑台に登るまでの苦悩、戦慄を描き、死刑制度反対を唱えた作品。解説と訳者あとがきが厚く、時代背景、同時代の識者の考え方がよくわかった。日本ではまだ死刑は続いており、社会的排除や見せしめではなく、被害者の気持ちを慮っての意味合いが近いのであろうが、被害者の復讐の代行という意味であればおこがましい。キリスト教国との風土が異なるのだろうが、死刑制度にメリットは無く反対である。2022.10.8

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    2022年10月10日
  • レ・ミゼラブル(四)

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    ネタバレ

    コゼットに恋心を抱きながらも声をかけられずにいたマリユスだったが、ファンチーヌの力でコゼットの家を突き止め、コゼットとの愛を育む。
    一方、パリでは革命が起こりつつあり、二人の仲に影を落とす。
    密かにマリユスに恋心を抱くファンチーヌと、ふとしたことからコゼットの恋心に気づくジャンバルジャンの二人が間に入り、マリユスとコゼットはすれ違ってしまう。
    絶望したマリユスが、死を望み、革命に身を投じる。

    ジャンバルジャンの捨てたと思われた欲が、コゼットを通して顕となり、人間の業を考えさせられる。悲劇的とも言える運命の中、各々がどんな行動を取り、結末を迎えるのか、最終巻が気になる。

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    2022年03月11日
  • ノートル=ダム・ド・パリ 上

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    ノートルダム聖堂が火事になった時に、『ノートルダムのせむし男』というタイトルで、子供時代に読んだ記憶があり、原作を読み直したいと思っていました。

    『レ・ミゼラブル』もそうなんですが、ユゴーは知識豊富で物語の合間に、地理的説明や歴史やはては建築学、印刷機の発明など、薀蓄を滔々と述べる部分が、読み進むのにしんどいです。19世紀文学の特徴ですね。

    その19世紀から300年さかのぼった、つまり、15世紀のパリを鳥瞰にしたり、ノートル=ダムの建築学的説明や、当時のパリ市政・人事関係や、また一般民衆の風俗や暮らしの仕組みなど、微に入り細を穿つ記述でありまして、なおややこしく感じるのです。

    そんな合間に「美女と野獣」「富めるものと、どん底の生活者」というような対比を牧歌的に、面白く、もの哀しく流れるように語ってあるのです。

    登場人物は「カジモド」という(身体に障害があって)姿異様なノートルダムの鐘つき男と、美しい「エスメラルダ」というジプシーの乙女に、捨て子だった「カジモド」を拾って育てた司祭補「クロード・フロロ」がからまり、狂言回しに詩人の「ピエール・グランゴワール」が居て、というのが(上)です。

    こういう読み物は、今後​読まれるのかしらんと思いながら読みました。

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    2022年02月25日
  • レ・ミゼラブル(三)

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    ネタバレ

    前巻から場面が変わり、マリユスという青年が主人公となる。
    マリユスは祖父に育てられ、その祖父と父は、政治的な信条の相違から疎遠に。そのため、マリユスも父に愛されていないと感じていたが、ひょんなことから父親の真意を知る。それをきっかけに、マリユスは独り立ちする。
    貧窮の中、なんとか生活を立てた中、彼はコゼットを恋する。ただ、彼の住まいの隣には偶然にもコゼットの養父であった、テルナディエが住んでおり。。。
    最後はサスペンスや冒険活劇を思わせる山場。
    偶然ながら、マリユスの目の前で、ジャンバルジャン、ジャヴェール、テルナディエが邂逅する。
    辛くもジャヴェールから逃げおおせたジャンバルジャンだが、やはり過去が追い縋ってくる。

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    2022年02月13日
  • レ・ミゼラブル(四)

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    字面を追うだけの箇所がまたまたキツかった。
    でも、急展開で結末が楽しみになってきた。
    読破までもう少し!

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    2021年03月14日
  • ノートル=ダム・ド・パリ 上

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    子供の頃からホラー映画の傑作の一つと認識していたが、NHKの「100分で名著」を観て、人間の業や欲望の醜さを、まざまざと見せてくる人間模様が面白そうと思い読み始めた。
    ところが、カジモトやエスメラルダやフロロの話がなかなか始まらない(汗)。
    観光ガイドのようなノートルダム寺院とパリの景観の説明が長すぎるのが辛かった。
    ユゴーの歴史的価値の有る建築物への強い想いは十二分に伝わって来たけどね。

    私のような者には、建築が印刷に駆逐されると言う論理も、いまいち理解出来なかった。なんで??

    ドロドロの醜い人間模様が本格的に語られる下巻に期待したい。

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    2021年02月21日
  • レ・ミゼラブル(二)

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    史実としての戦争や宗教の語りはなかなか理解して読めなかったけど、コゼットが救われていくところは感動した。

    「人間の高潔さの中で最も神聖なもの、他人のための贖罪だ」

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    2021年01月27日
  • レ・ミゼラブル(一)

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    いやー、最初は内容が追いつかなく、めちゃ時間がかかってしまいました。
    後半、だんだん読みやすくなってきた。けども、最後までがんばれるか心配。

    ジャン・ヴァルジャン、結局また逃げちまったのか。

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    2021年01月15日