【感想・ネタバレ】レ・ミゼラブル(三)のレビュー

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Posted by ブクログ

第3部はコゼットに恋焦がれるマリユス青年を中心に展開します。読みどころは厳格な祖父の人物描写、19世紀初頭のパリにおける貧窮、マリユスが共和主義に傾倒してゆく様子。
そして何よりも後半に描かれる因縁と手に汗握るサスペンス。本当に面白い小説。やはり最大の挫折ポイントは第1巻の長々と続くビヤンヴニュ司祭の記述。これを乗り越えればすばらしい物語の世界が待っています。読まないのは人生の損です。

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2023年03月06日

Posted by ブクログ

第三巻目のマリウスは、スラスラ読んでしまいました。
映画では、パリに来てからのマリウスが描かれていましたが、本ではパリに来る前からのマリウスが描かれていて面白かったです。
マリウスは、裕福な家庭で育ちましたが、祖父のことが大嫌いでした。マリウスの父は、祖父によって家から追い出され、マリウスは祖父の手で育てられました。
マリウスの父が亡くなってからマリウスは、父について調べました。そして、父に熱い信仰心が芽生えました。
ここまでは、映画では描かれていなかったのでスラスラと読んでしまいました。
パリに来てから、マリウスの生活は苦しく貧しい日々を過ごしていました。そんな中で、マリウスは、コゼットに対して熱い恋心が芽生えて、公園で待ち構えていたり、家までつけて来たりと積極的になっていたのが印象的でした。ジャンバルジャンは、その時ルブラン氏と名前を変えていたのも印象的でした。
三巻目は、ハラハラドキドキの展開でよかったです!

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2014年11月15日

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本当に面白い。はらはらドキドキしてしまう。

マリユスがコゼットを追いかけているのを警官だと勘違いして逃げられる。
「マリユスー!」

隣人がテナルディエ夫妻だった。
「お前らかこの野郎!」

「ジャヴェール警部に会いたいと言えばよろしい」
「あかーん!」

この巻は一番面白かったです。新しく出てきたマリユスが、今までの因縁や伏線を見事にあの一室で回収しながらのアクション。
ジャヴェールが登場してその場を収めるシーンは小説ではなくドラマや漫画のような雰囲気。
ジャンはどうなる事やらと、助けてもらった後のいざこざを心配していたので、逃げてくれてよかったです。窓から逃走。次の巻を買っておいてよかった。

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2013年12月04日

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ネタバレ

第三部「マリユス」
新たな主人公、マリユスの一族の話とマリユスの生い立ち、そして、思考の変化を追っていった。最後は、マリユスの父親の恩人であるテナルディと対峙して終わっていく。
全体的に面白くなかった。思想的な話もイマイチに思えた。

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2013年07月31日

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ネタバレ

うんちくが長くて長くて、辟易としたけれど、やっぱり面白い。マリユスが絶望的な二者択一に迫られるシーンは、本当に手に汗を握った。

登場人物たちが複雑に絡み合ってきて、いよいよ、という状態で3巻は終了する。役者はそろったのか、これからが本番という感じがするので、感想は後ほどまとめて書くことにする。

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2013年04月21日

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第三部「マリユス」。頑固な祖父にさからって、ひとり下宿生活を始めたマリユスは、窮乏の生活の中で、次第に共和主義に傾倒してゆく。その頃、彼が毎日散策に出かける公園で必ず出会う親娘があった。誇り高く純真な青年マリユスは、その未知の少女の清らかなまなざしにとらえられ、可憐な姿に憧れを抱く。娘は、ジャン・ヴァルジャンに養われているコゼットであった。

この巻で重要人物となっていたジョンドレット一家が実はジャン・ヴァルジャン、そしてコゼットにとって因縁の相手であったという事実に驚いた。
だんだん複雑に絡んでくる人間模様と、近づく革命の狼煙に、物語の続きが気になって読むスピードが早くなった。
マリユスとコゼットはどうなるのか。見守っていきたい。

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2010年09月13日

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名作中の名作。ユゴーの代表作の一つ。何人かに訳された中の1つで佐藤朔訳版。訳が古いので文体なども古く、いま読むと読みづらい作品です。ユゴーの作品はストーリーを追うだけではなく、当時の物語の背景などわき道が多く更に読みにくい。しかしユゴーワールドに入り込んだら最後、次を次をとどんどん惹かれ最後まで目が話せなくサイドストーリーなども楽しみになってしまう。フランスに興味が出てくる作品です。

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2009年10月04日

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物語の細かい端々の物事まで描写や説明がすご過ぎて、「で、今何の話だっけ」となる事がままある。けれど、この巻の最後、一気に今までの主役達が集まってきてドキドキの展開に!盛り上がった。

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2016年07月02日

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ネタバレ

レミゼもようやく3巻終わりました。
マリユスのターン。
マリユスは映画だと、ただの愛に生きるピュアな良い子かなあという感じで、良さが全然わかんなかったんですが、こうして半生を読んでみると、わーん、名刺とかつくっちゃって、家出とかしちゃって、バカな子だ・・!と思いつつも、なんだかとてもじわじわきます。

待ち伏せのところ、あれ映画にはなかった・・? すごくよかったなぁ・・。
レミゼは文章とか言い回しも魅力的だけどちゃんとエンターテイメントしているというか、ハラハラドキドキ感が毎回すごいなあと思います。

つぎもたのしみ!

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2013年07月17日

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ネタバレ

前巻から場面が変わり、マリユスという青年が主人公となる。
マリユスは祖父に育てられ、その祖父と父は、政治的な信条の相違から疎遠に。そのため、マリユスも父に愛されていないと感じていたが、ひょんなことから父親の真意を知る。それをきっかけに、マリユスは独り立ちする。
貧窮の中、なんとか生活を立てた中、彼はコゼットを恋する。ただ、彼の住まいの隣には偶然にもコゼットの養父であった、テルナディエが住んでおり。。。
最後はサスペンスや冒険活劇を思わせる山場。
偶然ながら、マリユスの目の前で、ジャンバルジャン、ジャヴェール、テルナディエが邂逅する。
辛くもジャヴェールから逃げおおせたジャンバルジャンだが、やはり過去が追い縋ってくる。

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2022年02月13日

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ユゴー 「 レミゼラブル 3 マリユス 」マリウスは浮浪児、ジョントレッドは腹黒い貧乏人 として対照的に描いている。その差は 心の中の虚無、地獄、暗黒にある

1章 パリの微粒子的研究
*パリは野次馬にはじまり 浮浪児に終わる〜王政は野次馬の中にあり、無政府は浮浪児の中にある
*浮浪児は心に賢者を秘めているので、パリを愛し 孤独を愛する
*浮浪児は 不幸だからこそ楽しく暮らす者である
*「大胆に」は 「光あれ」に等しい〜人類の前進のため〜豪胆は 人間の最も偉大な光となる

マリウス=ブルジョア→ナポレオン崇拝=共和制

7章 地獄
*人間のあらゆる社会には 奈落(=地獄)がある〜社会の地面は あるときは善のため、あるときは悪のために 掘られる
*全ての地下通路の下に、進歩とユートピアの下に、最後の地下壕がある〜闇の墓穴、地獄である
*地獄では 無私無欲は消え失せる。悪魔が姿をあらわす
*心の中には虚無がある〜無知と貧困により生まれた虚無〜苦しさから罪に走る

「社会の唯一の危険は、暗黒である」
人間は平等である。全ての人間は 同じ粘土から作られている〜人間の煉り粉に無知が混じると黒く(悪に)なる

「これらの怨霊を消滅させるには〜光が必要〜社会の下層を照らすべきである」

8章 腹黒い貧乏人=生活に困って慈善家の情けにつけこむ

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2018年08月04日

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久々に3巻に進む。
なんというのかキャラクターや時代背景を物語の中で
印象付けるのではなく、説明で語る?ので
説明が長い!ドラマが進行するのは
リズミカルで目が離せない

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2014年07月03日

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ネタバレ

悪党どもが捕まるところや、登場人物の偶然の出会い方は、笑っちゃうくらい単純なんだけど、先が気になって最後の方は一気に読んでしまった。ピンチを難なく切り抜けるジャン・バルジャンが男前過ぎる。

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2014年05月27日

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いよいよマリユス登場で主役が勢ぞろいしました。これからが革命に向けても加速していくんでしょうね。それにしても、悪党は人の顔をよく覚えているものですねぇ。

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2013年03月25日

Posted by ブクログ

第三部「マリユス」。例によって、ユゴーのパリ描写が多い。最初はパリの浮浪児の描写、そして学生たちがつくった共和組織、ABCの会の様子を描写している。マリユス・ポンメルシーは、テナルディエがワーテルローで偶然救ったポンメルシー大佐の息子である。王党派ブルジョアの祖父に育てられるが、やがて父の偉大さを知るようになり、ボナパルティストとなる。そして、弁護士となったマリユスは、謎の白髪の老人ルブラン氏を知り、その娘に恋するようになる。クライマックスは、ジョンドラッドがルブラン(実はジャンバルジャン)を待ち伏せし、娘(コゼット)を人質に脅迫しようとし、それが失敗すると、ルブラン氏を殺害しようとする場面である。マリユスはジェヴェールに相談し、決定的な場面で発砲するように打ち合わせをしていたが、ジョンドラッドがテナルディエであるとの告白をきき、父の遺言(テナルディエを救え)と自らの恋の間に迷う。結局、マリユスが逡巡している間にジャヴェールが踏み込んでテナルディエとその協力者パトロン・ミネットを逮捕するところで終わる。犯罪社会の描写を通して、悪の考察もあり、自然界では鳩に作られた者が鷹になることはないが、人の世ではそれが起こるという言葉には深い意味があるだろう。

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2011年02月23日

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