【感想・ネタバレ】レ・ミゼラブル(四)のレビュー

あらすじ

第四部「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニ通りの叙事詩」。パリはわきたっていた。陰謀がうずまき、共和主義者は“ABC(下層の者)”という秘密結社を作っていた。この混乱の中にあってマリユスは可憐なコゼットとの愛を育てていく。王党派からボナパルチスト、共和派へと立場を変え時の政府に反逆するマリユスは、亡命生活の中で執筆を続ける老大家ユゴーの若き日の姿の投影である。

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ネタバレ

第四部「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニ通りの叙事詩」
やはり、印象的なのは、やっと巡り合うことができたコゼットとマリユスの邂逅シーン。そして、テルディナイの娘なのに(という偏見だが(笑))マリユスのために尽くすエポニーヌの献身さ。この二つであろう。
途中途中の解説や作者の私見は興味深く、勉強になるが、話の腰を折っている気がしてならない。

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2013年08月02日

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ネタバレ

クライマックスへ向けての大きなうねりに飲み込まれた。
コゼットとマリユスの逢瀬がとても純情で、美しく、幸せに満ちていた。読んでいて幸せな気分になった。

だけど、それをドン底まで叩き落すのがこの作品。相変わらずのジャック・ナイフ的な二律背反。

マリユスにも幸せになってほしいし、コゼットも救われてほしい。だけど、ジャン・ヴァルジャンにも加護があるように祈りたい。

物語はいよいよ大詰め。クライマックス。楽しみでしかたがない。

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2013年06月19日

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第四部「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニ通りの叙事詩」。パリは陰謀が渦巻き、共和主義者は「ABC(下層の者)」という秘密結社を作っていた。この混乱の中にあって、マリユスは可憐なコゼットとの愛を育てていく。

ついにコゼットと会い、言葉を交わすことができたマリユス。そのことをずっとジャン・ヴァルジャンは知らなかったが、革命の狼煙がついにあがったパリの中で、ある日ついに彼はコゼットとマリユスの関係を知ってしまう。
父性という愛の中にすべての形の愛情を包含しているジャン・ヴァルジャンのマリユスへの嫉妬やコゼットへの苛立ちは、人間的な感情であると同時に、人間の醜さ、弱さでもある。彼の心の動揺がどんな結果をもたらすのか──。

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2010年09月13日

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名作中の名作。ユゴーの代表作の一つ。何人かに訳された中の1つで佐藤朔訳版。訳が古いので文体なども古く、いま読むと読みづらい作品です。ユゴーの作品はストーリーを追うだけではなく、当時の物語の背景などわき道が多く更に読みにくい。しかしユゴーワールドに入り込んだら最後、次を次をとどんどん惹かれ最後まで目が話せなくサイドストーリーなども楽しみになってしまう。フランスに興味が出てくる作品です。

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2009年10月04日

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ジャン・ヴァルジャンがコゼットを奪われたくないという潜在意識からマリユスを睨みつけるというシーンに同情する。

脱獄後、改心して市長をしていた頃は、聖人そのものだったのに、今のヴァルジャンには、娘の幸せを邪魔したがる邪悪な心が(意図せず)芽生えている。果たしてヴァルジャンが本当の聖人になれるのか、最終巻が見ものである。

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2025年07月22日

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政府に対する反乱が起こっていく町の様子が細かに描かれていて、緊張感が伝わってきた。ガヴローシュけっこう好き。

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2022年01月01日

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【読書その143】最近にはまっている海外文学の古典シリーズ。今のマイブームはユーゴーの「レミゼラブル」です。現在最後の5巻の読書中です。何度も映画になっていますが、かなり省略されているので、本書を読むと、いかにスケールが大きい小説なのかを痛感します。心震える恋愛小説ですが、これまで読んできた恋愛ものの小説に比べて、愛に関する心理描写が非常に繊細で衝撃を受けています。

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2014年05月09日

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半分はストーリーの本筋とは違う内容で、革命の歴史についてだったり、哲学についてだったり、レトリックや隠語についてだったり。適当に飛ばしつつ読んだ。

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2013年02月18日

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ネタバレ

コゼットに恋心を抱きながらも声をかけられずにいたマリユスだったが、ファンチーヌの力でコゼットの家を突き止め、コゼットとの愛を育む。
一方、パリでは革命が起こりつつあり、二人の仲に影を落とす。
密かにマリユスに恋心を抱くファンチーヌと、ふとしたことからコゼットの恋心に気づくジャンバルジャンの二人が間に入り、マリユスとコゼットはすれ違ってしまう。
絶望したマリユスが、死を望み、革命に身を投じる。

ジャンバルジャンの捨てたと思われた欲が、コゼットを通して顕となり、人間の業を考えさせられる。悲劇的とも言える運命の中、各々がどんな行動を取り、結末を迎えるのか、最終巻が気になる。

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2022年03月11日

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字面を追うだけの箇所がまたまたキツかった。
でも、急展開で結末が楽しみになってきた。
読破までもう少し!

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2021年03月14日

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「 レミゼラブル 4 プリュメ通りの牧歌とサン・ドニ通りの叙事詩 」

富を生み出し、富を配分する→同時に解決する
*労働力をうまく使う→公共の力が生じる
*利益をうまく配分する→個人の幸福が生じる
*公共の力+個人の幸福=社会の繁栄

「革命のときは 貧困は原因であり、結果でもある」

社会を食いものにして怠けて暮らすことは 〜どん底に落ちること→怠け者はつらい仕事→正直者になる方がラク

人間の区別は「輝く人」と「暗黒の人」
*「輝く人」を増やして 「暗黒の人」を減らす
*教育は 灯りをつけること
*光は涙の中に生まれる〜輝く人は 暗黒の人に対しても涙を流す

「人間同士の戦争は どれも兄弟同士の戦争〜戦争の性格を決めるのは目的だけ」

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2018年08月03日

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ジャン・バルジャンは暴力沙汰とかの悪人相手の逆境にはめっぽう強いが、女心を読むことや恋愛関係については不得手のようだ。服役していた期間が長いから仕方がないよね。

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2014年06月27日

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ジャン・ヴァルジャンにとって人生の転機が再び巡ってきた巻でした。成長したコゼット、ようやくジャベールの目から離れられたと少し安心していたところに、コゼットの恋と自分の生活を違う意味で脅かす存在に慌てるジャン・ヴァルジャン。それぞれの心情がよく書かれていたと思いました。

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2013年07月27日

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ネタバレ

第四部「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニ通りの叙事詩」。「プリュメ通りの牧歌」には、マリユスとコゼットの毎夜の逢瀬を通して、純愛が書かれている。彼等をひき合わせたのは、テナルディエの娘、エポニーヌである。マリユスがコゼットの家のベンチにおいた手紙には、ユゴーの愛に関する思想がしたためられており、たいへん興味深いものだ。一方、「サン・ドニ通りの叙事詩」では、アンジョルラスら「ABCの会」の会が始めたバリケード戦が書かれている。とくに「象の腹」に住んでいた浮浪児、ガブローシュの役割がきわだつ。マリユスは、ジルノルマンに結婚の許可を得ようとするが果たせず、嫉妬したエポニーヌのため、コゼットの心が離れたと信じて、サン・ドニのバリケードに赴き、そこで死ぬ覚悟をする。エポニーヌはマリユスを銃口からかばって死ぬ。書物と植物を愛したマブーフ老人は貧困から暴動に参加し、落ちたバリケードの赤旗を掲げなおそうして銃弾に死んだ。例によりユゴーの思想長々と続く。「隱語」の研究や社会主義の目的、大革命の意義などである。

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2011年02月23日

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