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Posted by ブクログ
第四部「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニ通りの叙事詩」
やはり、印象的なのは、やっと巡り合うことができたコゼットとマリユスの邂逅シーン。そして、テルディナイの娘なのに(という偏見だが(笑))マリユスのために尽くすエポニーヌの献身さ。この二つであろう。
途中途中の解説や作者の私見は興味深く、勉強になるが、話の腰を折っている気がしてならない。
Posted by ブクログ
クライマックスへ向けての大きなうねりに飲み込まれた。
コゼットとマリユスの逢瀬がとても純情で、美しく、幸せに満ちていた。読んでいて幸せな気分になった。
だけど、それをドン底まで叩き落すのがこの作品。相変わらずのジャック・ナイフ的な二律背反。
マリユスにも幸せになってほしいし、コゼットも救われてほしい。だけど、ジャン・ヴァルジャンにも加護があるように祈りたい。
物語はいよいよ大詰め。クライマックス。楽しみでしかたがない。
Posted by ブクログ
コゼットに恋心を抱きながらも声をかけられずにいたマリユスだったが、ファンチーヌの力でコゼットの家を突き止め、コゼットとの愛を育む。
一方、パリでは革命が起こりつつあり、二人の仲に影を落とす。
密かにマリユスに恋心を抱くファンチーヌと、ふとしたことからコゼットの恋心に気づくジャンバルジャンの二人が間に入り、マリユスとコゼットはすれ違ってしまう。
絶望したマリユスが、死を望み、革命に身を投じる。
ジャンバルジャンの捨てたと思われた欲が、コゼットを通して顕となり、人間の業を考えさせられる。悲劇的とも言える運命の中、各々がどんな行動を取り、結末を迎えるのか、最終巻が気になる。