あらすじ
「死刑囚! いつもひとりでこの想念に耐え、それが消えないせいでいつも凍え、その重みにいつも打ちひしがれている!」刻々と迫るギロチン刑の時。独房での日々から断頭台に上がる直前まで、主人公は自らの胸の内を赤裸々に告白する。死刑制度廃止を訴え、若い情熱で書きあげたユゴー27歳の作品。主題の重み、技法の革新性、社会的影響の点で刮目すべき作品であり、ユゴーの代表作のひとつと見なされる画期的小説。
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Posted by ブクログ
平野啓一郎氏の「死刑について」にて取り上げられていた本。読んだ後ずっしりと気持ちが重くなる感覚。日本では存続している死刑制度だが、その存在について改めて考えさせられる一冊だった。
またこの作品をユゴーが20代のうちに書いたといのには驚いた(出版時26歳だという)。本当に死刑囚の手記を元に書いたのかと思うほどに責苦に溢れた主人公の心情を細かく表現し、読んでいると心が苦しむ場面も多くあった。
死刑囚も一人の人間であり人権がある。これとどう向き合っていくのか、自分なりに考えたい。
Posted by ブクログ
レミゼラブルの作者ということで読んでみました。
こう言った場で感想書くのも初めてなので文才はないと思います苦笑
ある囚人の死刑執行までの物語。
古典ならではの独特の表現に?となりながらも言わんとしてることはわかる!
何より驚かされるのは作者が体験したかのような細かい情景の描写。
実際に取材したのであろうか?
特に執行までの生に対する放棄や執着がコロコロと変わる描写は死刑囚の精神的な不安定さを感じる。
刑場まで溢れんばかりの群衆!群衆!
当時の民衆にとっては娯楽であったのだろう。
王政に対する不満の捌け口か?
そのための公開処刑か?または見せしめか?
この主人子はどんな名前で何をして死刑となるのかの描写が一切なく、執行までの流れや心情にフォーカスした作品。
うーん。重い。。。
Posted by ブクログ
ワタクシの第二の故郷フランスを代表する作家ヴィクトル・ユゴーの『死刑囚最後の日』です
ある死刑囚の死刑執行に至るまでの苦しみを克明に描き、死刑制度廃止を訴えた作品
ユゴーと言えば皆さんご存知『レ・ミゼラブル』ですが、こちらもやはりジャン・バルジャンと言う盗っ人野郎の贖罪の物語と言えなくもない
ユゴーは罪人に甘いのー
馬鹿たれ!そんな単純な話ではないわ!(# ゚Д゚)
まぁジャン・バルジャンは飢えを凌ぐための犯罪なので、むしろ社会が悪い!がユゴーの主張なんだがそれはとりあえず今置いておきます
『死刑囚…』な
うーん
まぁ、皆さんご存知の通りすでにフランスでは死刑制度は廃止されてるわけだが
どうなのよ?死刑制度?
日本にはあるわけだが、どうなのよ?
うーん
わいは正直、制度自体はあっていいと思うんよな
たぶん日本人の多くはそう思っていて、だからこそ制度として残っているわけだが
ただ、やはりね世界的には超少数な死刑制度を持つ国の国民だからこそ、こういう本なんかを積極的に読んで自分の考えをしっかり持つべきだと思うんよね
と言いつつふわふわしてますが