青木真兵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
・交換価値が本質的な価値とされているが、使用価値を忘れてないか?
・資本主義は経済が回るように、無料や低単価が市場に回るのを避ける傾向にある。マーケティングによって無料の美しさが、周囲の中で低いものとされることが多々ある。これは知っておきたい。
・労働や紙幣は生を生きるための交換を円滑にするものだったが、投機や利潤追求の手段として肥大化しすぎた。→経済は社会から独立してしまった。
・資本主義を内面化してしまうと、誰かに必要とされなければ価値がないと思ってしまいがち
・組織内で評価されて初めて価値が生まれるという考えに陥りやすい現代で、存在の尊厳をあたたかく見守れる力も持ってたいな
・労働力を商 -
Posted by ブクログ
ネタバレ当たり前のことに立ち戻らせてくれる本。
「世の中は商品で構成されている」ことや「別の原理が働く世界」に蓋をしていることに立ち止まらせてくれる本。自由の幅の広さを示してくれる本でもあると思う。わかりやすく言うと、世界が広がる感じ。
土着とは、
第1章
自分にとっての「ちょうどよい」を見つけ、身につけること。
資本の原理が支配する世界ではない別の世界に好きな時に移れるようになること。
自分の感性を「手づくり」すること。
第2章
その状況に応じて適した手段を選べること。(都市に住みながら地域社会の中で生活することなど)
自分にとっての「ちょうどよい」を見つけ、手放さないこと、そのためには手段を選 -
Posted by ブクログ
(2022/1/8)
2020年、まだコロナ第2波くらい、オリンピック延期、という段階で書かれたアンソロジー。
日本の知性が集結している。多くの方が参加している。
読み始めたとき、それぞれのお名前の横に簡単な肩書しか書かれておらず、
もう少し人物紹介すればいいのに、、、と思ったのだが、巻末にまとめて紹介されていた。
この本は中高生向きなので、それぞれの著者を知らない可能性が高く、人物紹介が長いとかえって予断を持って読み始めてしまうので、避けたのかな、と推察。
私は彼らの著作を結構読んでいるので、背景を知って読むとより立体的に読めた気がする。
一つ一つのコラムにコメントをするのは野暮 -
Posted by ブクログ
現在のシステムの潮流でのカタストロフィの生じる前の方向転換を撤退論としている。
コモンの再生と撤退ということで、斎藤幸平が、『資本主義から撤退して里山に行くだけでは不十分。何故ならそのままでは、資本主義が里山を含めた環境を破壊するから。』と言っていたところに納得。彼はだからこそ資本主義は止めなければならないという。当方はまだ、サステナビリティは社会という形での対応が必要と思っている。戦争、技術進化などに対応する上で、経済を止め切ることはできないと思うため。
撤退とは、単に行くか戻るかの二者択一を意味しない。そのような二者択一を自分に迫っている世界観とは、全く異なる世界観へのパラダイムシフトを -
Posted by ブクログ
「まえがき」の内田樹の文章の衝撃たるや。
21世紀末には、総務省の中位推定で、日本の人口は4700万人に。7000万人も減るという。
そして、この事実を国は知ってはいるが、「このシナリオを国民に対して開示する気がない」にっちもさっちもいかなくなってから、我々に、さて、「日本は沈みつつありますが、生き延びる手立てはもうこれしかありませんと手の内を明かす」だろうと。
その時には「強者にすべての資源を集中し、弱者は見捨てる」というシナリオは出来上がっている…。
そうだろうと思う。そうなのだ。たぶんもう出来上がっているのだ。我々庶民はうかうかしてこれからだまされるのだ。
この「まえがき」と白井聡と -
-
Posted by ブクログ
内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。
本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけているのかが,気になる。
新型コロナによって暴き出された現代社会の矛盾は,コロナ禍が過ぎ去ったとしても,なんらかの修正を迫られるはずだ。会社に行かなくても仕事ができる…と分かったからには,満員電車に乗って会社へ行くこと自体が,すでに「必要なこと」ではなくなってしまった。密を避けることは,過疎地域では当た -
Posted by ブクログ
ネタバレ近代、前近代、ポストモダンて、何かよくわからない。歴史的時代区分なのか、それに伴う思想的区分なのか。
そういう、人文知の大前提がわかってない状況ながらも、この本で問われている現代資本主義社会への違和感や、そうした巨大なシステムに対してどの様なスタンスで生きることが、より楽しく生きられるのかという思索は非常に心地よく、分かりやすかった。
自然と人との共存というのを、ずっと私自身のテーマにしていたが、その中で社会のシステムをサステナブルに変えていくことと、そのシステムのオルタナティブにして社会の外側に立つことの意義というのを、この本を読んで改めて具体化することができ、また、著者の言う様に両者を行っ -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!古代文字の研究に携わる3人のエッセイ集。専門の古代文字の簡単な説明、興味を持ったきっかけ、大学時代の話、研究にまつわる話…と一通り語ってくれる。古代文字という謎へ手を伸ばすワクワク感がよく伝わってきて楽しい。
三者三様ではあるけれど、かなり厳しい就職、肉体労働の発掘作業、1日中机に向かえる中国の研究者事情、地中海や中東の現地のこぼれ話など面白くてすぐ読んでしまった。
3人とも才気あふれる印象なのだが、一番年嵩のエジプト考古学者だけは大学教授(ただし専門のヒエログリフの授業はない!)なものの若い二人は一人は中国の大学で日本語を教えており、もう一人は在野の研究者になっており…という感じ -