青木真兵のレビュー一覧

  • 資本主義を半分捨てる

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    『手づくりのアジール』などでご高名な青木真兵さんのこちらの新著を購入して読んでみたのですが、人文知の意義について書かれてあったり、「全体の調和の回復」を志向するのが流動的知性であるといった内容が書かれてあり、医療人文学に繋がる内容のようにも読めて面白いです。「ちょうどよく生きる」ことを医療の面から関わり支えようとするのが、家庭医療なのかもとも思ったり。

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    2026年02月25日
  • 古代文字を解読していたら、研究に取り憑かれた話

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    古代の研究には浪漫がある。というよりは浪漫しか無い。あまり詳しく無い私でも古代文字の研究で飯が食えるとは思えないし、潰しも効かないと想像出来る。
    この本ではそんな苦労も語られるが、発掘や解析の浪漫について魅力的に語られる。知らない話もありよい読書でした。

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    2026年02月22日
  • 武器としての土着思考―僕たちが「資本の原理」から逃れて「移住との格闘」に希望を見出した理由

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    ルチャ・リブロを夫婦で運営している青木さんによる「土着」について論じている本。青木さんの文章は、我々が日々生きていく中で忘れていたことを思い出させてくれるような懐かしい気持ちになります…特に2章の”売り物にならないからと言われても、自分の人生を手づくりしていく。”と、4章の障害者への就労支援について、”就労支援とは、人が社会と折り合いをつけるサポートをする仕事だと思っています。”のところが印象的でした。

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    2024年08月16日
  • 武器としての土着思考―僕たちが「資本の原理」から逃れて「移住との格闘」に希望を見出した理由

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    ネタバレ

    当たり前のことに立ち戻らせてくれる本。

    「世の中は商品で構成されている」ことや「別の原理が働く世界」に蓋をしていることに立ち止まらせてくれる本。自由の幅の広さを示してくれる本でもあると思う。わかりやすく言うと、世界が広がる感じ。

    土着とは、
    第1章
    自分にとっての「ちょうどよい」を見つけ、身につけること。
    資本の原理が支配する世界ではない別の世界に好きな時に移れるようになること。
    自分の感性を「手づくり」すること。
    第2章
    その状況に応じて適した手段を選べること。(都市に住みながら地域社会の中で生活することなど)
    自分にとっての「ちょうどよい」を見つけ、手放さないこと、そのためには手段を選

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    2024年07月20日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    (2022/1/8)
    2020年、まだコロナ第2波くらい、オリンピック延期、という段階で書かれたアンソロジー。

    日本の知性が集結している。多くの方が参加している。

    読み始めたとき、それぞれのお名前の横に簡単な肩書しか書かれておらず、

    もう少し人物紹介すればいいのに、、、と思ったのだが、巻末にまとめて紹介されていた。

    この本は中高生向きなので、それぞれの著者を知らない可能性が高く、人物紹介が長いとかえって予断を持って読み始めてしまうので、避けたのかな、と推察。

    私は彼らの著作を結構読んでいるので、背景を知って読むとより立体的に読めた気がする。

    一つ一つのコラムにコメントをするのは野暮

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    2024年05月21日
  • 撤退論

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    現在のシステムの潮流でのカタストロフィの生じる前の方向転換を撤退論としている。
    コモンの再生と撤退ということで、斎藤幸平が、『資本主義から撤退して里山に行くだけでは不十分。何故ならそのままでは、資本主義が里山を含めた環境を破壊するから。』と言っていたところに納得。彼はだからこそ資本主義は止めなければならないという。当方はまだ、サステナビリティは社会という形での対応が必要と思っている。戦争、技術進化などに対応する上で、経済を止め切ることはできないと思うため。

    撤退とは、単に行くか戻るかの二者択一を意味しない。そのような二者択一を自分に迫っている世界観とは、全く異なる世界観へのパラダイムシフトを

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    2023年05月03日
  • 手づくりのアジール

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    ネタバレ

    都会に住んでハウツー本を片っ端から読んでこういう本を読むってどうなのよ、でもなんかすごい。この本で紹介されてる本を読もうという気になってきた。
    社会から離れたところに身を置く。他者が自分との違いを確認できる相手である必要はない。自分と比較不能な他者の中に身を置く。生きていることもあれば死んでいることもある。意見を変えてもいい。みんなが考えない社会がいい社会という感覚への違和感。

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    2023年01月14日
  • 撤退論

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    「まえがき」の内田樹の文章の衝撃たるや。
    21世紀末には、総務省の中位推定で、日本の人口は4700万人に。7000万人も減るという。
    そして、この事実を国は知ってはいるが、「このシナリオを国民に対して開示する気がない」にっちもさっちもいかなくなってから、我々に、さて、「日本は沈みつつありますが、生き延びる手立てはもうこれしかありませんと手の内を明かす」だろうと。
    その時には「強者にすべての資源を集中し、弱者は見捨てる」というシナリオは出来上がっている…。

    そうだろうと思う。そうなのだ。たぶんもう出来上がっているのだ。我々庶民はうかうかしてこれからだまされるのだ。

    この「まえがき」と白井聡と

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    2022年06月01日
  • 撤退論

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    涙あり、衝撃あり。15通りのメガネをかけさせてくれる、とても有意義な一冊。
    一人ひとりの論考をじっくり味わいたい、でも面白すぎるし文章の量も程良いのでもう1人読みたい、もしくはこの人の別の著書を早く読みたい、そんな気持ちになった。
    新しい時代がそこまで来ている、そんな予感がしてくる。

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    2022年05月30日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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     内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。
     本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけているのかが,気になる。
     新型コロナによって暴き出された現代社会の矛盾は,コロナ禍が過ぎ去ったとしても,なんらかの修正を迫られるはずだ。会社に行かなくても仕事ができる…と分かったからには,満員電車に乗って会社へ行くこと自体が,すでに「必要なこと」ではなくなってしまった。密を避けることは,過疎地域では当た

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    2022年01月10日
  • 手づくりのアジール

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    ネタバレ

    近代、前近代、ポストモダンて、何かよくわからない。歴史的時代区分なのか、それに伴う思想的区分なのか。
    そういう、人文知の大前提がわかってない状況ながらも、この本で問われている現代資本主義社会への違和感や、そうした巨大なシステムに対してどの様なスタンスで生きることが、より楽しく生きられるのかという思索は非常に心地よく、分かりやすかった。
    自然と人との共存というのを、ずっと私自身のテーマにしていたが、その中で社会のシステムをサステナブルに変えていくことと、そのシステムのオルタナティブにして社会の外側に立つことの意義というのを、この本を読んで改めて具体化することができ、また、著者の言う様に両者を行っ

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    2021年12月02日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    高校3年生の私でも分かりやすい文章が多かった。新型コロナによって振り回される私たちの未来を前向きに考えていこうと思った。まずは正しい知識を得ること。そしてタテ、ヨコ、算数(本書より)の多角的視点から問題をみつめる。これから大学に進学する上で役立ちそうな知恵を得ることができた。

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    2021年02月19日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    色んな立場における識者の手による、今の時代ならではのアンソロジー。内田樹編ってところで、それなりのバイアスがかかっていることは間違いないけど、氏の慧眼に心酔している身としては、その選択には疑念の余地なし。通読した後も、その気持ちに変わりはなかった。いくら博覧強記でも、単著では、その言論にそれなりの限界があるものだと思うけど、その点本作は、根っこの部分でのブレをほとんど感じさせることなく、だけどそれぞれに違った見地からの論旨が展開されていて、感じ入ることしきりだった。

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    2020年12月14日
  • 古代文字を解読していたら、研究に取り憑かれた話

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    ネタバレ

    面白かった!古代文字の研究に携わる3人のエッセイ集。専門の古代文字の簡単な説明、興味を持ったきっかけ、大学時代の話、研究にまつわる話…と一通り語ってくれる。古代文字という謎へ手を伸ばすワクワク感がよく伝わってきて楽しい。
    三者三様ではあるけれど、かなり厳しい就職、肉体労働の発掘作業、1日中机に向かえる中国の研究者事情、地中海や中東の現地のこぼれ話など面白くてすぐ読んでしまった。
    3人とも才気あふれる印象なのだが、一番年嵩のエジプト考古学者だけは大学教授(ただし専門のヒエログリフの授業はない!)なものの若い二人は一人は中国の大学で日本語を教えており、もう一人は在野の研究者になっており…という感じ

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    2026年03月06日
  • 資本主義を半分捨てる

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    読みやすく、面白かったです。(挿絵も可愛い。)
    本書を読んだ上で、評価をつけてよいものかは悩ましいが、自己ニーズに基づく余剰のお裾分けということで。 

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    2026年02月23日
  • 撤退論

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    2026.2.7
    投票を前に、内田樹編『撤退論』を読み直しています。改めて白井聡さんの章は強烈で、4年前と変わらず…より酷くなっているのかもと感じました。"無知な者は選挙に来るな"という主張を見るにつけ、なればこそ"無知の知(不知の自覚)"という言葉を心に留めていなければと思います。

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    2026年02月07日
  • 古代文字を解読していたら、研究に取り憑かれた話

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    言語に取り憑かれた三人の話。
    大学の教授ばかりかと思えば、最後は自称思想家のかただった。
    皆さん、あまり、解明されていない古代に興味を持ち、研究されている方ばかりです。
    苦しいこともあったのだろうけど、満足のいく、研究をされていると感じました。
    歴史に興味がなくとも、語学を学ぶ人にとっても、勉強になると思う。

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    2026年02月03日
  • 古代文字を解読していたら、研究に取り憑かれた話

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    古代文字に魅せられた3人の研究者のエッセイ集。読みやすいしとても面白い。

    ①比較言語学者(1994年生まれ)
    ②古代エジプト学者(1968年生まれ)
    ③フェニキア学者(1983年生まれ)
    …のお三方で、年齢も学歴もバラバラ。だが、三人ともきちんと地に足が着いており、浮世離れした“研究バカ”にはなっていない。だから安心して読めるし、感心する提言も多い。一芸を極めようと努力した結果、世の中が俯瞰的に見られる人物に昇華した…ってことがわかる。(先日読んだカモシカ研究者とはまるで逆)

    内容はエッセイなので、本人の専門分野の核心的な難しい話などはほぼ無い。むしろ、『如何にして研究者になったか』という

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    2026年01月27日
  • 武器としての土着思考―僕たちが「資本の原理」から逃れて「移住との格闘」に希望を見出した理由

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    働くために生きているのか?国のための国民なのか?国力でしかないのか?データがそんなに大事?多く稼いだほうが幸せなの?といった、いやそうじゃないでしょ!といいたくなることが常日頃から感じていたことを、この息苦しさを言語化してくれる本と出会いました。「土着思考」という言葉を見て、田舎に移り住んで自給自足の生活をすることがいいのかな?とタイトルだけで思っていたのが大間違いでした。青木夫妻にとっては移住経験が気づきのきっかけになったに過ぎなくて、我々一人ひとりがこの社会へ疑問を持ち、この社会のシステムに飲まれるんじゃなくて、自分にとっての幸せとは何かを自分の頭で考えて、ひとつの価値観に捉われないような

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    2025年02月08日
  • 武器としての土着思考―僕たちが「資本の原理」から逃れて「移住との格闘」に希望を見出した理由

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    ネタバレ

    23 物質的な豊かさ 商品を選ぶこと
    28 手づくりには時間がかかる
    152 一つの原理だけに追い込まれない

    途中、ちょっと思想強めだなと思う部分もありつつ、つくるということを説いている点は、『手づくりのアジール』と同様共感した。

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    2024年11月11日