夏目漱石のレビュー一覧
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文語体だが
現代でも多く読まれている夏目漱石の作品と異なり、文語体で書かれている。しかし、やや気取ったような文章が、ユーモアを交えて語ろうとする意図が、自転車に乗るのに苦労する漱石の困惑ぶりをよく表現しているような気がする。現代の時点で読んでみると、決して成功した作品とは思えない。
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何かの寓話かな
梅雨時の部屋に三人の男女が、絵とか関しとかのとりとめのない話をする。何かの寓意があるのかと考えてみるがまるででわからない。文末に漱石自身が「小説ではない。」と突き放し多様の文章で締めくくっている。一旦何なのだろうか?
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不朽の名作を
坊っちゃんという不朽の名作を意図も簡単に書きすぎでは。と、思ってしまう。
ページ数の規制や、依頼に応じて書かなくてはいけないなどの大人の事情があるのだろうが、SNSでタダ読みする分にはまだしも、お金を払ってこれかー。。と思ってしまう内容の薄さ。
ただ、坊っちゃんを読んだことのない人、簡潔にストーリーだけ大まかに知りたいと思う人にはいいのかもしれない。だが、個人的な感想としては、これを読んだ後でいいから、原作に触れて欲しいと願ってしまう。清への想いや、故郷への恥を塗らないようにする江戸っ子性分など、情がある坊っちゃんを描いて欲しかった。