幸田文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めて幸田文さんの作品を読む。
幸田さんはどちらかというと
家庭での事を書くイメージが強かったため、
初めて読むには違う作品を読んだ方が
彼女の個性をつかめたかもしれない。
しかし、齢七十を越えてこの鋭い観察眼。
時には自分では歩けないような場所を、
誰かにおぶってもらいながらも、
幸田さんは、崩れた大地や川を
独自の視線と感受性でえぐり取っていく。
いや、えぐり取っていくは
表現が強過ぎるかもしれない。
幸田さんは、怪我をしてしまった大地の傷痕を、
じっと見つめ、自身の心も痛めながら、
どうしたら治癒出来るのか、
その道の専門化ではないがそのために
自分に何か出来ることはないか、
懸命 -
Posted by ブクログ
読んでいて、心地よくて仕方ない。使われることば、文の調子。。。「はなし」の文というか、話芸を感じさせる、声に出して読みたい気持ちの良さがある。
対象との距離が「冷たい」というほどあるでなしに、しかし程よい突き放し感を覚える。自分自身さえも軽く突き放してみせる。その観察眼からの描写がたまらず、知らぬはずの、だがどこか懐かしくもあるような時代・習俗そのものに興味があるのでなくとも、引き込まれる。たまらない。
観察眼鋭い描写、というのは多くの作家にあれど、恋だの愛だのいわないところが、私が幸田文を好きな理由かもしれない。植木屋のじいさんや近所の浮浪者、そういった市井の人びとへ注がれる眼がいい。「人物 -
Posted by ブクログ
国語のテスト問題で抜粋されていた。
「この文章、好きだ!」と思った。淡々としているけれど、日本語が美しい。
内容もおもしろかった。父であり作家であった幸田露伴との思い出を綴る。
「あとみよそわか」の章、父親から掃除の仕方を習っている場面だったと思う。
たかが掃除ではない。作者も「掃除の稽古」と書いている。
まず手始めに、掃除道具の改良から。そして、掃除の手順に加えて、見目の良いしぐさも要求される。
はたきの音がうるさいと注意され、父が言うことには「物事は何でもいつの間にこの仕事が出来たというように際立たないのがいい。」
そして、ぞうきんがけに至っては、難易度が高いということですぐには教えてもら