【感想・ネタバレ】さざなみの日記のレビュー

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Posted by ブクログ

母と娘だが女と女。
刻々と変化するものの中にこそ幸せや憐み、美しさを見出すことができる。

幸田文とか、その作中の人って口数が少ないから好きだ。その分、奥の方で考えている量と質がすごい。表面にその中身がチョロッとしか出てこないから、一言一言がすごく効いてくる。

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2014年07月03日

Posted by ブクログ

昨夜は、『さざなみの日記』を読みながら寝落ちした。まあ「落ちる」というよりは「ふんわり着地」したかのような寝つきだったのだけれど。あれが、幸田文の文章のなせる技なのだろう。急かされることのない文章で、それはそれでありがたい。文庫本も十数冊入手済みで、死ぬまで「寝落ち本」を任せられる量だと思う。著者である幸田文は既に鬼籍に入っている人であり、その人の文章に手を引かれて緩慢に死んで行くのだ。「行く」のだから後ろ向きな気持ちは全くなく、焦る道行きでもないので穏やかだ。

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2018年05月27日

Posted by ブクログ

 つましいながらもささやかなゆとりのある、母子ふたりの家庭の情景。
 そんな暮らしのなかにも、表題どおり「さざなみ」のような出来事が降りかかるわけですが、自身の自伝のような他の作品に比べると、角がとれて胸の痛む事件はほとんどありません。
 淡々と、賢く堅実。道を踏み外さない日々がいいです。

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2011年02月07日

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