柊サナカのレビュー一覧
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ネタバレ第4話 わたしの七人の魔女が1番好きだった
魔女の意味や7人の思いに気づいた時、涙が止まらなかった
亜美さんの母親との関係からか気づけなかった、一方的に離れていったという悲しくて辛い記憶が贈り物と経緯を知って、前向きな気持ちになっていくのがとても良かった( *´꒳`*)
血は繋がっていなくても7人の祖母は本当に亜美さんの事を思っていてくれたんだなと
生前に会ってほしかったという気持ちもあるが、祖母達の思いも理解できる
エピローグも素敵でどうしても届けられなかった贈り物、思いの行先が分かりそれを大切にしているこの天国宅配便は凄くお客さんの事を思ってくれているんだなと感じることができた
それが絶対に届ける、渡すという七星の思いに繋がっている
他のお話も心が温まるお話でした(⌯'ᵕ'⌯)´- -
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天国からの宅配便』『あとはおいしいご飯があれば』などの著者 柊サナカ先生の新刊
『喫茶ガクブチ思い出買取ります』
短編なので、乗り物に乗っているときや待ち時間に読む用に購入したものの、面白くてすぐに読んでしまいました。
舞台は喫茶ガクブチ。
妹の真日留(まひる)と兄の伸也(しんや)の営む喫茶ガクブチは思い出となるものを買い取ったり、もちろん額縁も販売するお店。
1階の部分には喫茶があり、2階が額縁を販売している。
喫茶で妹の淹れてくれる興味深いお茶やバターチョコ饅頭、餅ワッフル、キュラメリゼどら焼きは、どのようなものかと興味をそそられます。
物語りのなかには『あとはおいしいご飯があれば』を思い出す一面も。
ホッと温かい気持ちになる一冊でおすすめです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
子どもの寝かしつけの最後の日、深夜にこっそり口にした大人たちの秘密の夜食。高校時代にたった一日だけお昼を一緒に食べた、風変わりな友達がわけてくれたお出汁。
結婚前にやっと母に感謝を伝えられた日、伝授された炊き込みご飯。夫の昔の恋人を想像しながら一人で啜る、夜のラーメン。なんでもない日常の中で浮かび上がる、色鮮やかなショートストーリー13話+作中に登場する料理の作り方を収録した、心温まるレシピ物語集。
『1人でいようが、誰かといようが、人のことなんて1年経ったら誰もたいして覚えてないんだから、それなら自分で今日を楽しくした方がいいと思う。』
『あきらめちゃだめだ。こんな半端なところで、あきらめちゃだめだ。今まで努力してきたことがみんな無駄になる。何かが決壊しそうになるのを必死で抑える。』(なんのために生きる)
『一生うっすら我慢して過ごすより、1人がいいかなって思えてきたので。結婚して2人でいても、孤独なことってあるんだなあってつくづく思いました。』
【個人的な感想】
短編に出てくる料理がどれも美味しそうで、なおかつ手軽に簡単に作れそうなのがとっても魅力的だった。
また、ショートストーリーだけど内容が濃くて、うるっとくる話もあって読んでいて楽しかった。
どの年代の人が読んでもグッとくる話があると思う。 -
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ネタバレ山手線全駅分+ひとえきの書き下ろし短編集。
長編より短編集の方が読むのに時間がかかるのは、毎度毎度、設定と登場人物を理解しないといけないからかも。
その分、読み応えはすごかった。
面白かった。一気読みは大変だけれど、1日に少しずつの読書にはかなりおすすめ。
僕も「山手線」をテーマにショートショートを書きたくて設定を出していたのだが、こちらが先に出たので断念して、テーマを東京にすることに。
さらに設定などが被らないように、読む必要があった。
ショートミステリー集なので、毎回そこには違った謎と伏線がある。一つ一つの話が、本の中の他の話と被らないように書き分けるのはかなり大変だっただろうな〜。
お気に入りは
江戸川乱歩「押絵と旅する男」から着想を得て書かれた『推し絵と旅する男』(浜松町)。
SNSで誹謗中傷する息子を発見し、それを諌めるためにアカウントを作った母の話『ドロシーちゃん』(駒込)
大きな仕事が決まった女優が、スキャンダル対策として過去のいじめ加害を清算する話『過去の代償』(代々木)
五十代女性と全身タトゥーの女性と出会いを描いた『わたしの桜吹雪』(五反田)
特に『わたしの桜吹雪』は最高だった。
野球で例えるならストレート、スライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップ、ナックルなど、本当に作風が豊かで、30本も似通わないストーリーを紡ぎ上げたのがすごい。 -
Posted by ブクログ
亡くなった人と残された人を贈り物で繋ぐ、あたたかい物語でした。
ある日届けられた宅配便は、心当たりなど何もない『天国宅配便』なる運送会社のものだった。差出人は、既に亡くなってしまった人。依頼人が生前、亡くなってから届けてほしいと依頼した遺品をしかるべき時期に届けるサービスが『天国宅配便』だという。受け取った相手の反応は様々。共に生活していた友人たちに先立たれた老女、祖母と喧嘩別れした女子高生、かくれんぼの得意な幼馴染を見つけられなかった男性、つながりなどなかったはずの高校時代の顧問から謎の手紙が届いた元部活の同級生たち。生前伝えられなかった想いが、届かなかった言葉が、時間を経て宅配便の形で彼ら、彼女らにようやく届く。
今回、このタイトルを選んだのは直前に読んでいた『ラストラン』が思いの外幽霊の強いお話だったので、『天国からの宅配便』ということなら天使か何かのようなキャラクターが死後の世界から何かを宅配便で届けていくような話なのではないか、とタイトルから想像したからでした。それなら幽霊繋がりになるかもしれないからこの話にしようか、と。
第一章を読んで、その予想は外れていたことはすぐにわかりました。それよりももっとずっと、強い想いを感じるお話でした。
宅配便を受け取った時、送った差出人は既に亡くなっている。一方通行になるだけの贈り物のはずなのに、その贈り物はどれも、生前の誰かの想いが強く残って、相手の心に深く潜り込む力がある。そんなことを感じさせる贈り物の数々。そこに至るまでの登場人物の背景を丁寧に書いてくれているため、その贈り物を受け取った人が、その贈り物に何を見てどんなことを感じているのか感情移入がしやすく、何度も泣きそうになりながら読みました。
どのお話もとても素敵で、素晴らしい話だったと思います。特に印象に残っているのは祖母と女子高生のお話と、高校の部活顧問と部活メンバーのお話です。
私がもし、亡くなった大切な誰かから『天国宅配便』を受け取ることができたなら、一体何を思うだろう、と考えると同時に、私がもし亡くなった後に誰かに何かを送ることができるなら、なにを渡したいと思うだろう、とも考えてしまいます。
今この現代に、『天国宅配便』なんてサービスはないだろうし、そもそも死を予期して何かを準備しておく間もなく死んでしまうかもしれない人生です。死んだ後に何かを用意する前に、生きているうちに、後悔のないように何かを伝えられる人でありたいと思います。
とても心温まる、優しい物語でした。