あらすじ
東京・谷中で三代続く今宮写真機店には、魔鏡に消えたカメラを探す男、スパイカメラを求める女性など、クセのある客ばかりが訪れる。認知症の老人が遺した写真や、何度も壊れてしまうカメラの謎など次々に舞い込む問題を、三代目店主の今宮とアルバイトの来夏が鮮やかに解決していく。ニコンF2、ライカM3、ハンザキヤノン……魅力的なクラシックカメラの名機とともに贈るシリーズ第二弾!
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Posted by ブクログ
主人公の来夏と今宮さんの距離がゆっくり近付き、ほんわかします。最後の方で今宮さんの意外な過去と、来夏と今宮さんは知らずにすでに出逢っていた事が素敵でした。
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1巻同様ホンワカした雰囲気の中にも推理がありとても楽しかったです。
最後の8章ではそれまでの全てを否定するような流れがあり「こんな事を書くか!?」と柊先生の神経を疑いましたが完全な勘違いでした。そして最後の来夏ちゃんの小学生の頃の思い出・・・。とても素敵に締めくくられていて感動です。
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?カメラ売りの野良少女
?鏡に消えたライカM3オリーブ
?三月十四日、遺された光
?その客は三度現れる
?わたしはスパイ
?君の笑顔を撮りたくて
?ゆっくりと歯車は動き出す
?ハンザキヤノンと彼女の涙
スパイカメラなどいろんなカメラが登場するのも面白くどれもあったかい気持ちになれる連作短編で楽しかった。三ヶ月間休暇明けでアルバイト復帰した来夏さんと今宮店長さんの距離感も緩やかに近づき、さて、第三弾はどのような展開になるのだろう。楽しみです。
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シリーズ2作目を当然の様に読む。
感覚的には前作とひとつなぎ。物語はゆっくりと、しかし怒濤
の展開(^^;)に。
今回もかなりニヤっとする名器モチーフのエピソード多々。
ニコンF2チタン、ライカM3、プララウベルマキナ67、コンタ
ックスIIaみたいな、“ザ・レトロカメラ”的なチョイスに加え、
スパイ用カメラのミノックスやマジレトロなハンザキヤノンま
で加えてくるあたり、実にマニア心をくすぐる。
そしてメインストーリーにはならないものの、僕自身も使って
いるローライ35やプラモデルカメラが登場。正直心が躍った。
前作でマニア以外の反応を気にした僕だが、ここまで読むと逆
の感情が芽生えてきた。もしかしたら、この作品を読むことで
フィルムカメラに興味を持つ層が増えるんじゃないか? そんな
気がしてきた。
なぜなら、各カメラから紡ぎ出される“ミステリー”が普通に
キラキラしているし、ゆっくりと着実に進むラブストーリー
展開も若年層が絶大に支持しそう。つまり「読み物」として非
常に優秀。ドラマにしてもいいかもしれない。
コレ、シリーズ略称を付けるとしたらなんなんだろうね?
今後絶対に必要になると思う。誰かが良い呼称を考えてくれる
といいな・・・。とにかくこの3日間、このシリーズのおかげで
本当に幸せでした。ありがとう!
願わくば、次作ではぜひOLYMPUS PEN-Fを採り上げて欲しい。
そんなエピソードが読めたら、きっと胸がいっぱいになると思
うので。
Posted by ブクログ
8章仕立てで各章が程よい長さに収まっていて読みやすい。
登場人物の描き方がうまくて、ほんとうに居るような感覚になる。
面倒な客と来夏のやり取りにしっかりと意味が隠されていたり、今宮の過去や来夏との関係が徐々に親密になっていくなどシリーズの2作目として次作に期待をさせてくれた。
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主人公二人の恋の行方も気になり…恋愛小説ではないので、まったりとした二人の関係が続くのですが、それもまた…(はぁと)
今巻も一気読みしてしまいました!最後の方で、んんんん⁈ という所がありましたが、最後の最後で、んんんんん!(笑)だったのでよかったです
次巻が楽しみ!
Posted by ブクログ
私の頭の中で出来上がっている今宮写真機店のイメージと、そこにいる今宮さんと来夏さん。イメージはもちろん書影が元になっているが、本当に心地良さそうな空間で、谷中の雰囲気、写真店というドキドキ感を含めてとても好きです。さまざまなお客さんがやってきて、今宮さんは謎解きのようなことをしていくのだけれど、気遣いがあって、丁寧で、ネガティブな感情をさらっと洗い流してくれます。来夏さんも優しく、気遣い屋さんです。谷中銀座近辺でふたり分のデザートを買って出勤するところも好きです。今回は、「生と死」がテーマだなと感じて、怖かったり、悲しかったりするところもあったけど、家族と関わる中での悩みや苦しみが出てきたら、今宮写真機店に私の心を持って行こうって思いました。そしたら、きっと、視野が広がって自分も相手も責めずに済む気がします。前作を読んでから時間が経ってしまいましたが、今宮さんと来夏さんを見守る気持ちで、読むのも良さそうです。
こんな人におすすめ
ライトなミステリーが好き。
谷中の雰囲気が好き。
職人系のお仕事小説が好き。
前作を読んでから3ヶ月くらい経った。
こういう人は、また時期が来たら
テンポ感を求める。
恋愛要素はいらない。
ドロドロしたストーリーが読みたい。
ひどい失恋して、女性(男性)不信だ。
Posted by ブクログ
前作同様、やさしさに包まれた作品に仕上がっていると思います。ラストではまたも(こちらも前作同様)読者のミスリードを誘うストーリーが用意されていてさすがに焦りましたが…。
今回は各章の間にショートストーリーが挟まれており(ここの登場人物も重要なのですが)小気味よいテンポで読み進めることができます。
前作から通して読んでみて、なんとなくこれはビブリア古書堂のカメラ屋さん版といえる作品であるなと感じました(作者がそのような意図をもっていたかどうかはわかりませんが。もちろんよい意味での評価です)。
刊行からだいぶ時間が経過しているわけですが、続編はもうないのですかね? まだまだ二人の物語のつづきを読みたい、そんな気分にさせてくれる一冊でした。カメラ博物館もちょっぴり行ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
フィルム式カメラの素晴らしさと、カメラの知識を絡めたコージーミステリーの第2弾。
売れ筋を狙って似たようなコンセプトの作品が乱立している中で、レトロカメラという小道具やストーリー展開もかなり良いと思う。
駆け込みのようにラストに感動秘話を差し込んだ意図はよくわかりませんが。。。
Posted by ブクログ
・前作の最後から薄々感じてはいたが、自分は主役の女性が好きになれない。
・前の旦那をいつまでも引きずっているなら、今宮に気を持たせない。
・今宮に気を持たせるなら、前の旦那のことを気にするそぶりを出さないでほしい。
・主役の女性にはなんかイライラするんですよね。
・クラシックカメラ好きなので、カメラの話は勉強にもなるし、各話は読みやすいし面白い。
Posted by ブクログ
【収録作品】カメラ売りの野良少女/来夏と不機嫌な来客1/鏡に消えたライカM3オリーブ/来夏と不機嫌な来客2/三月十四日、遺された光/来夏と不機嫌な来客3/その客は三度現れる/来夏と不機嫌な来客4/わたしはスパイ/来夏と不機嫌な来客5/君の笑顔を撮りたくて/来夏と不機嫌な来客6/ゆっくりと歯車は動き出す/ハンザキャノンと彼女の涙
Posted by ブクログ
前作の感想文で「予言」した通り、とっとと購入(^ ^;
相変わらず「ここがいい」と指摘できないが、
読んでて不思議な心地よさがある(^ ^
ただ、本作は前作ほど「練れてない」印象。
読みながら「もしやこうかな」と予想した部分が、
すべてその通りに進行していくという...
身もふたもない言い方をすれば「先が読める」(^ ^;
全くの私の妄想ですが...
大して期待されてなかった前作が思いの外売れたので、
慌てて続編を書け、と言われて急いで書いた、
というような印象を受けてしまって(^ ^;
その分星一つ減らして、4つとさせていただきました。
Posted by ブクログ
向かいの団子屋さんからご近所さんが様子を窺ってたり、おばあちゃんがお節介焼いたり、そこはかとなく昭和の香りを感じた。寅さんみたいな。
谷中ってどんなところだろうとググって、テレビで見たことがある谷中銀座のところかーとわかって納得。
静かな雰囲気を想像してたけど案外賑やかそうだ。
樹脂粘土でカメラのキーホルダーを手作りするなんて器用だなと思ったが、本物を部品から組み立て直せちゃうくらいなら、お手の物だよね。
来ちゃんはすぐわかったけど、狭山さんには気がつかなかった。
「同じ。わたしと」で違和感は感じたのになー。
読み返したら冒頭で来夏が写真のこと話してた。
2年前に読んだ前作の内容もずいぶん忘れているので、3作目を読む前に読み返してみよう。
Posted by ブクログ
主人公二人の距離の近づき方と謎解きや出会いが、自然で優しい気持ちになる。クラシックカメラの魅力と蘊蓄にハマっている。次回作で完結らしいので、味わって読みたい。
Posted by ブクログ
「谷中レトロカメラ店の謎日和」シリーズ第二弾。
今回も読み進める度にカメラの蘊蓄が出てきます。今宮さんの恋愛不器用さとは対照的で、恋の僅かな進展も微笑ましいです。次作も楽しみです。