あらすじ
東京・谷中で三代続く今宮写真機店には、魔鏡に消えたカメラを探す男、スパイカメラを求める女性など、クセのある客ばかりが訪れる。認知症の老人が遺した写真や、何度も壊れてしまうカメラの謎など次々に舞い込む問題を、三代目店主の今宮とアルバイトの来夏が鮮やかに解決していく。ニコンF2、ライカM3、ハンザキヤノン……魅力的なクラシックカメラの名機とともに贈るシリーズ第二弾!
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Posted by ブクログ
私の頭の中で出来上がっている今宮写真機店のイメージと、そこにいる今宮さんと来夏さん。イメージはもちろん書影が元になっているが、本当に心地良さそうな空間で、谷中の雰囲気、写真店というドキドキ感を含めてとても好きです。さまざまなお客さんがやってきて、今宮さんは謎解きのようなことをしていくのだけれど、気遣いがあって、丁寧で、ネガティブな感情をさらっと洗い流してくれます。来夏さんも優しく、気遣い屋さんです。谷中銀座近辺でふたり分のデザートを買って出勤するところも好きです。今回は、「生と死」がテーマだなと感じて、怖かったり、悲しかったりするところもあったけど、家族と関わる中での悩みや苦しみが出てきたら、今宮写真機店に私の心を持って行こうって思いました。そしたら、きっと、視野が広がって自分も相手も責めずに済む気がします。前作を読んでから時間が経ってしまいましたが、今宮さんと来夏さんを見守る気持ちで、読むのも良さそうです。
こんな人におすすめ
ライトなミステリーが好き。
谷中の雰囲気が好き。
職人系のお仕事小説が好き。
前作を読んでから3ヶ月くらい経った。
こういう人は、また時期が来たら
テンポ感を求める。
恋愛要素はいらない。
ドロドロしたストーリーが読みたい。
ひどい失恋して、女性(男性)不信だ。
Posted by ブクログ
・前作の最後から薄々感じてはいたが、自分は主役の女性が好きになれない。
・前の旦那をいつまでも引きずっているなら、今宮に気を持たせない。
・今宮に気を持たせるなら、前の旦那のことを気にするそぶりを出さないでほしい。
・主役の女性にはなんかイライラするんですよね。
・クラシックカメラ好きなので、カメラの話は勉強にもなるし、各話は読みやすいし面白い。
Posted by ブクログ
向かいの団子屋さんからご近所さんが様子を窺ってたり、おばあちゃんがお節介焼いたり、そこはかとなく昭和の香りを感じた。寅さんみたいな。
谷中ってどんなところだろうとググって、テレビで見たことがある谷中銀座のところかーとわかって納得。
静かな雰囲気を想像してたけど案外賑やかそうだ。
樹脂粘土でカメラのキーホルダーを手作りするなんて器用だなと思ったが、本物を部品から組み立て直せちゃうくらいなら、お手の物だよね。
来ちゃんはすぐわかったけど、狭山さんには気がつかなかった。
「同じ。わたしと」で違和感は感じたのになー。
読み返したら冒頭で来夏が写真のこと話してた。
2年前に読んだ前作の内容もずいぶん忘れているので、3作目を読む前に読み返してみよう。