柊サナカのレビュー一覧
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ミステリの様々な「あるある」をモチーフにしたユーモラスなショートショート集です。ミステリ好きなら食いついてしまう要素がいっぱい。実に楽しい一冊でした。
お気に入りは「雪山山荘・難読殺人事件」。雪の山荘で連続殺人を繰り広げようとする主人公がぶつかった難問は「漢字が読めない」。うっわー、たしかにそれだけきっちり計画を立てたのに、なんてこったい、って気分になります。そしてなんだかラストがいい感じになっちゃうのも良し。
「殺人同窓会」も素敵な話になっている気がしますが。いや、この先どうなるかはまだ分からないのか……?
一番やられた、と思ったのは「星月夜のお茶会」。途中の展開までは読めたのですが、まさか -
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柊サナカさんの本は「谷中レトロカメラ店の謎日和1、2」、「お銀ちゃんの明治舶来たべもの帖 」を読みましたが、今回もカメラが登場しています。(とにかくカメラにお詳しい!)何も温もりある作風で、ユーモアや人情味があってほっこりします。
この「人生写真館の軌跡」は連作ミステリーということですが、先にご紹介した2作とはちょっと違った切ない内容のファンタジーになっています。
亡くなった方をお迎えし、走馬燈に使う写真を選ぶ現世と黄泉との境にある写真館。古事記の黄泉比良坂(よもつひらさか)より名前をとった平坂が案内役となり、お茶をお出ししたりしながら、生きた年の数の写真を選ぶお手伝いをします。何故、平坂 -
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ネタバレ想像していた話とは違い、現実感があり、すごくよかった。
じんわり目尻に涙がたまるような余韻があり、すぐに続編を読みたくなった。
全編通して上手に生きられない人達が、宅配便をきっかけに前に踏み出すことができるようになった。
どの話も心にしみたが、特に第4話の「最後の課外授業」が好きだ。
周りから少し外れている5人の生徒達に、先生から特大のプレゼントが届いた。
滞っていた人生が少しだけ開けたようで、明るい光があることに気づけたと思う。
もしかして、これから友達になれるのかな。想像すると、とても微笑ましい。
第3話の「かくれんぼ」は悲しかった。
最期まで、かくれんぼが上手だった。
歩くのも難しい -
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ネタバレ天国からの宅配便。
てっきり宅配人は、天国からの使者だとばかり…。
ではなかった。さらに、生前に依頼しているという現実感溢れる設定。
わたしたちの小さなお家
仲良し女性3人の小さなお家にひとり残された時。本当の友人
オセロの女王
田舎の家や家族を守る考え方、おばあちゃんと孫
午後十時のかくれんぼ
かくれんぼが得意でかくれんぼが大好きな幼馴染との思い出
最後の課外授業
サイエンス部の部長に託された部員への手紙を渡す事。集合日時に其々に持ち寄るものが違う理由。
エピローグ
配達人の過去と事務作業について。
どれもすぐに思い出せる程、心に残った内容だった。 -
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YouTube「ほんタメ」で紹介されていて気になっていた一冊を駅前の書店で見つけて即購入しました。
少し前に転職して、
山手線を使うようになったので、
どうしても通勤中に読みたかったんです。
数ページの中にオチまでつけて、
さらに30駅分というのが本当にすごい。
そして最後には幻の駅という+1駅が。
くすっと笑えるものから、ホラー、ミステリーまで。
個人的に好きだったのは、
「一駅目【大崎駅】通勤電車の流儀」
電車のなかで子どもに向かって叱り飛ばすお母さん。
九九が言えなくて泣きそうになってる子ども。
乗客たちが力をあわせて子どものピンチを助けようとする話です。
「十五駅目【西日暮里 -