柊サナカのレビュー一覧
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依頼人から生前に託された遺品を、しかるべき方のところへお渡しする配送サービス「天国宅配便」の第2弾。
前作がとても面白かったので、第2弾も楽しみにしておりました。
どのお話も切ないけれど、心温まる素敵なお話ばかりで、大切な人と過ごせる時間がどれだけ大事なことなのかを改めて実感させられました…。
「あたりまえにあったもののことは、なくしてしまうまで気づかない」
本当にその通りだなぁと思いました。
なくして後悔してしまう前に、あたりまえのことでも感謝の気持ちを忘れずに、毎日を大切に過ごしていきたいと強く思いました。
私も七星のように、おひさま満腹教の教え(お腹いっぱい食べて、日に当たると、だ -
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依頼人の死後に依頼先へ指定の物をお届けする
その名も「天国宅配便」
全4編からなる短編小説
「天国宅配便」は素敵なサービスだが、出来ることなら亡くなる前に、私なら直接会って伝えたい。そして私にも生きている間に伝えて欲しいと強く感じた。
一方的な宅急便は、時として遺された者に後悔や自責の念を強く抱かせるだろう。
第二話と第三話は、その色が濃くて胸が苦しくなった。もっと亡くなる前に出来ることがあったんじゃないだろうか・・・
読み進める程に、この世に生きられる限られた時間の大切さや尊さを、読み手に訴えかけてくる。きっとこれが作者の意図する所なのだろう。
このシリーズは次作も出ている様なので、是 -
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ミステリの様々な「あるある」をモチーフにしたユーモラスなショートショート集です。ミステリ好きなら食いついてしまう要素がいっぱい。実に楽しい一冊でした。
お気に入りは「雪山山荘・難読殺人事件」。雪の山荘で連続殺人を繰り広げようとする主人公がぶつかった難問は「漢字が読めない」。うっわー、たしかにそれだけきっちり計画を立てたのに、なんてこったい、って気分になります。そしてなんだかラストがいい感じになっちゃうのも良し。
「殺人同窓会」も素敵な話になっている気がしますが。いや、この先どうなるかはまだ分からないのか……?
一番やられた、と思ったのは「星月夜のお茶会」。途中の展開までは読めたのですが、まさか -
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柊サナカさんの本は「谷中レトロカメラ店の謎日和1、2」、「お銀ちゃんの明治舶来たべもの帖 」を読みましたが、今回もカメラが登場しています。(とにかくカメラにお詳しい!)何も温もりある作風で、ユーモアや人情味があってほっこりします。
この「人生写真館の軌跡」は連作ミステリーということですが、先にご紹介した2作とはちょっと違った切ない内容のファンタジーになっています。
亡くなった方をお迎えし、走馬燈に使う写真を選ぶ現世と黄泉との境にある写真館。古事記の黄泉比良坂(よもつひらさか)より名前をとった平坂が案内役となり、お茶をお出ししたりしながら、生きた年の数の写真を選ぶお手伝いをします。何故、平坂