raemzのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても良かったです。若い世代に人気な理由がわかりました。作者の出身地である、作品の舞台「福井県」の描写はディテールまで細やかに描かれており、現地をつい訪ねてみたくなる(名物を食べてみたくなる)良さがあります。
特に良かったシーンは、先生との交流のところ、三者面談のところ、東京に向かうところ、編集者のところ。自分が学生だった頃を思い出すということもありますが、「地方から上京する」ということが彼らにとってどんな意味があるのか、上京経験のない首都圏出身者の私でもとても身につまされる気持ちになりました。
編集者のシーンなどは作者の方のご経験も踏まえられてのことか、とてもリアルに描写されている気がして、 -
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Posted by ブクログ
いや、面白かった。
これは設定の勝利だよなあ
そして僕の好きなタイプのお話だ。
初めて恋する高揚感と相手へのドキドキする想いはもちろんそれだけで良いのだけど、さらにこの設定だかこその叶わない願いの不安と苦しさ、何者でもない自分への、自分ではどうすることもできないことへの激情がとても良かった。
特にラストの激情とそれに対する彼の一言は、うん、カッコいい。
途中2回驚かされる展開があって、予想外の方向にお話が進んで、読みながらこのお話はどんな結末を迎えるのかと不安に思っていたのだけど、望む通りの結末でほっと胸を撫で下ろした。
て言うか、後輩ちゃん最強では?
だから彼女の小説タイトルはダブルだ -
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Posted by ブクログ
ネタバレいやあ、ヤバイヤバイ。これはヤバい。マジヤバイ。
読み終わった後の胸に高鳴りが収まらないよ。
前半は激動の夏を抜けて始まる新学期の、取り戻した穏やかな関係性の中、学祭の準備が進んでいくのだけど、
中盤以降、今回初登場の後輩がヒロインたちの居場所を次々と犯していくあたりから胸がゾワゾワしてきて、
これは単に無邪気なだけなのかそれとも確信犯なのかなとどっちだろうと思っていたのだけど、やっぱりそうかとなったし、
そこで悠月さんなのはこっちもやっぱりそうだよなと思った。
そして何がヤバいって悠月さんが完全にキレタ事。
眠れる獅子を起こしちゃったよなあ。
ヒロインズの中でナチュラルで一番強いのは実は夕