あらすじ
オリジナルがやりたくないことを押しつける身代わり、〈レプリカ〉だった私だけど、その役割を失って。
「素直が何を考えてるか分からなくて、怖い」
そんな思いを抱えながら、季節は冬に向かっていく。
素直が修学旅行に行っている間、私はアキくんと一緒に、リョウ先輩の故郷・富士宮へ行くことになった。それぞれ別々の場所で、はじめての旅を楽しみつつ、レプリカの仕組みの謎を紐解くピースを拾い――。
そして私は、素直が秘めた思いと、知らなかった真実と、向き合うことになる。
――ナオと素直。それぞれの視点から描かれる、転機の第3巻。
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Posted by ブクログ
1巻で書きそびれていたけれど、本シリーズを読む前は、アンドロイドやAIが関連したレプリカの話なのだと思い、そちら寄りの、結局人間とは何かみたいなSFや哲学的展開を予想していたので、まったくかすってない展開で、ちょっと肩透かし(って勝手に想像したの自分ですが)。ナオと素直、それぞれの視点から書かれている本書、シルエットでどちらサイドなのか分かる仕掛けは分かりやすくて良き。別々の修学旅行をそれぞれで楽しんで、そのまま行けばいいのにと思った矢先、京都で合流することになり、波乱含みの展開。このまま曖昧にしていてはいけない、決着をつけなくちゃと思えた二人は頑張ってるね。
Posted by ブクログ
素直とナオ、それぞれの修学旅行が描かれるがここに来て物語はミステリ的な要素を入れてくる。
当初からあった、「レプリカとは何なのか?」に対する答えとは。
これが実によく、読んでいてため息を漏らしてしまった。あちこちに散りばめられた答えがあったというのに。
そこに生きる人々の息遣いが確かに感じられる、とてもいい作品である。
考えてもしょうがないんだけど・
めちゃくちゃ気になる所で終わった今巻・・・
考えてもしょうがないんだけど考えてしまう。
「レプリカだって、恋をする。」
このお話、笑顔で終われる展開ってあるのかなぁ
想像すればするほど悲しい結末しか見えてこない・・・
自分の想像力が乏しいだけだよね
最近 涙もろくてリョウ先輩の時は号泣だったけど
こんな涙は嫌だなぁ
次巻を待つ 1読者の心境でした。
Posted by ブクログ
いやなんと言うか、心が上に下に揺さぶられるお話だなあ。
前巻ラストの衝撃の展開から、ナオの不安は解消されなくて、オリジナルの素直が学校に通い始め、素直が修学旅行に行くと同時にナオもアキくんと旅行に出かける展開。
初めて素直側の視点でもお話が進んで彼女が一体なにを考えていたかが明かされる。
それぞれの旅行を経て、将来への展望というか覚悟みたいなのができてよかったねと思った瞬間、アレだよ。
いやあ、前巻と言い今巻と言い、盛り上げといて落とされる感じが心臓にわるい。
そしてどうにも気になるところで引き。
うーずるい^^ 次巻が出るまで気が気じゃないよー
さて、この先一体どうなっていくのかなあ。不安だあ。