あらすじ
「ナオが決めて、いいんだよ。ナオとして生きていくか。それとも……私の中に戻ってくるか」
素直に与えられた猶予は、一か月とすこし。オリジナルのために働く〈レプリカ〉である私の心は、もう決まっていて。
そして、やって来たクリスマスの日。
観覧車の中で、私はアキくんにお別れを告げた。
なんにも後悔はない、そのはずだったんだけど――。
冬はいつの間にか終わり、春がもういちど、私のもとに訪れる。
レプリカと、オリジナル。二人がひとつの答えに辿り着く、第4巻。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
気づけば本編の最終話の模様。3巻までの表紙イラストは、二人ともつらそうな表情だったので、本書は納得感のある表情で良かった良かった。ラストシーンなのかもしれない。終盤はまあそうなるしかないよなあという展開ながら、ラストはどうなったのかよく分からなかったけれど、なんだかきれいにまとまったような気がするのでいいんじゃないかと思う。巻末の予告ページによると、別サイドの第5巻の企画があるようで、続きなので読んで見ようと思う。
Posted by ブクログ
フィクションなのだ、という事がわかっていても胸を引きちぎられる事というのがあるのだ。人を、人たらしめているのは他者への想像力である。
レプリカたちの物語がここで幕を閉じるのは何とも悲しく、寂しくもある。
それだけ彼らのその後や、これからがどうなるのか、気になって仕方がない。何はともあれ、この優れた物語と出会えた事に感謝である。
Posted by ブクログ
あー、よかった。
ナオの物語の(一応の?)大団円。
前巻の引きからある程度ストーリーは予想出来たのだけど、最後、どうなるのかまでは確信が持てなかった。
これは見たかった結末だ。
別れの苦しさに涙し、諦めきれない想いに熱くなり、素直への感情に心揺さぶられた。それは愛だよね。
そして再会の喜び。
ああ、良かったと素直に思う。
読み終わって表紙イラストを見返すとあらためて感動する。
ちなみにレプリカの国から蜘蛛の糸になるとは思わなかった^ ^
素直サイドの続編があるようだけど、その先にさらに、ナオとアキのその後のお話とかあったらいいな。