raemzのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても良かったです。若い世代に人気な理由がわかりました。作者の出身地である、作品の舞台「福井県」の描写はディテールまで細やかに描かれており、現地をつい訪ねてみたくなる(名物を食べてみたくなる)良さがあります。
特に良かったシーンは、先生との交流のところ、三者面談のところ、東京に向かうところ、編集者のところ。自分が学生だった頃を思い出すということもありますが、「地方から上京する」ということが彼らにとってどんな意味があるのか、上京経験のない首都圏出身者の私でもとても身につまされる気持ちになりました。
編集者のシーンなどは作者の方のご経験も踏まえられてのことか、とてもリアルに描写されている気がして、読み応えがありました。
1巻からはじまって謎だった伏線のいくつかが回収されて、なんとなくこの3巻で一区切りという気がしました。まだ描かれていないヒロインたちや、主人公のストーリーもありそうなので続刊未読なので、楽しみにしたいと思います。 -
Posted by ブクログ
いや、面白かった。
これは設定の勝利だよなあ
そして僕の好きなタイプのお話だ。
初めて恋する高揚感と相手へのドキドキする想いはもちろんそれだけで良いのだけど、さらにこの設定だかこその叶わない願いの不安と苦しさ、何者でもない自分への、自分ではどうすることもできないことへの激情がとても良かった。
特にラストの激情とそれに対する彼の一言は、うん、カッコいい。
途中2回驚かされる展開があって、予想外の方向にお話が進んで、読みながらこのお話はどんな結末を迎えるのかと不安に思っていたのだけど、望む通りの結末でほっと胸を撫で下ろした。
て言うか、後輩ちゃん最強では?
だから彼女の小説タイトルはダブルだったんだとか、そうかその小説が今読んでるお話かとか妄想してしまった。
電撃文庫小説大賞に相応しい青春物語だった -
Posted by ブクログ
ネタバレいやあ、ヤバイヤバイ。これはヤバい。マジヤバイ。
読み終わった後の胸に高鳴りが収まらないよ。
前半は激動の夏を抜けて始まる新学期の、取り戻した穏やかな関係性の中、学祭の準備が進んでいくのだけど、
中盤以降、今回初登場の後輩がヒロインたちの居場所を次々と犯していくあたりから胸がゾワゾワしてきて、
これは単に無邪気なだけなのかそれとも確信犯なのかなとどっちだろうと思っていたのだけど、やっぱりそうかとなったし、
そこで悠月さんなのはこっちもやっぱりそうだよなと思った。
そして何がヤバいって悠月さんが完全にキレタ事。
眠れる獅子を起こしちゃったよなあ。
ヒロインズの中でナチュラルで一番強いのは実は夕湖だと思ってるのだけど、
自分の弱さを乗り越えて強さに変えられるには悠月だと思うんだよね。
さあ、後輩との勝負が始まるのだろう次巻以降が非常に楽しみ。
もちろん他のヒロインもこのままでは終わるはずがない。
期待している。
あと千歳はちょっとデリカシーが足りないと思うの。
それから後輩ちゃんについては、こいに真っ直ぐなのはいいけれど、人の居場所を敢えて奪っていくのはやっぱり駄目だよなあと思う。それとも、別の意図があったりするのかな?
それも今後分かってくるんだろう。期待している。
あと、物語的にはこう言うキャラが出てきて今までのキャラたちの関係性を変えていくのはある意味王道だし、シリーズものの必然みたいな所はある。ただ、この先、雨降って地固まるになるのか、それともどんどん変化していくのかはどうなんだろう? 個人的には否応なしに変化していくんだろうなあと思うけど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ色々あった夏に終わりを複数のヒロインの視点から語る長編集^^
四つのエピソードが入っている。
一作目は色々あった夏の原因だった夕湖と多分彼女を一番意識している悠月とのお出かけ話。
夕湖は告白失恋を経て明らかに次にステージに進んでいて、それを感じた悠月にはそれこそ色んな想うところがあるわけで、いやあ、青春だなあ。
そして切ないなあ。
みんな優しすぎるよなあ。
ある意味なずなのあっけらかんとした言動が救いになってるんだよね。
二作目は明日姉の憧れの職業体験エピソード。
これも憧れているからこその、明日姉の悔しさが胸に響いてきた。
そして登場した大人たちがみんな優しくて本当の意味で大人で、明日姉にはいい経験ができてよかったねと言ってあげたい。
三作目は優空ちゃん。
勇気を出してデートに誘ったのに、結局いつもの買い出しの方が安心するんだよなあ。
それでも、その場所に彼女の居場所があるよといわれることは嬉しいだろうなあ。
それにしても優空のお父さんに対する朔は男前すぎるだろう!
そして四作目は元気娘の陽。
だけどそんな彼女が恋とバスケの間でモヤモヤした気持ちを抱えているとは、やっぱり女の子だね!
でも、バスケ勝負で朔のことをけなされてからの彼女は、それこそ少年マンガの主人公のように熱く熱く戦っていた。
うん、やっぱり、陽はそうじゃなくっちゃ。
みんな青春のまっただ中にいる!
眩しくて尊くて苦しくて切なくて、でも、やっぱりいいよなあ。
どのお話も甲乙つけがたい。いい話だった。