あらすじ
あの夏の、忘れ物を拾いにいこう。
インハイ予選を終えた7月。陽はチームの新キャプテンになった。
仲間とぶつかり合いながら切磋琢磨し、ともに高みを目指す日々。その姿はやけに眩しく、俺の心を揺さぶった。
そんなとき、野球部のエース、江崎が現れる。
「朔……頼む、野球部に戻ってくれ。どうしても、お前の力が必要なんだ」
――あの暑い夏の日。自分で止めた時計が、もう一度音を立てて動き出した。
これは、挫折と葛藤、そしていまだ胸にうずく“熱”の物語。
あの夏を終わらせて、もう一度、夏を始めるための物語。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
野球部を辞めた朔の過去が明らかになる4巻目だったので、とても真剣に読んでいたように思います。自分の背中で誰かに努力の価値や壁に挑むことの大切さを伝えようとする朔のかっこよさに、終始やられてましたね。亜十夢とのライバルのような関係も良かったですね。お互い言いたい放題しているのに、仲が悪くなるどころか絆が深まっていく。こういう男子の友情も書いてくれて嬉しかったです。綿谷先生も指導が行き過ぎてしまった部分はあったのかもしれないですが、改心している部分が見えたのも良かったです。左手首を痛めながらもチームの勝利に貢献しようとバットを振り続ける姿もかっこよかったです。陽が惚れるのも仕方がないですね。舞との試合も見ていて目が離せないシーンばかりでした。
Posted by ブクログ
前作とは違ったスポーツに情熱を注いだエピソード!!色んなキャラの心情が読んでいて胸を熱くさせた!!主要キャラだけでなく、サブキャラの「才能」という言葉に言い訳つけて自分を傷付けないように振る舞う心情も、、それをぶっ壊してチームが一つとなる瞬間も、、全部引っくるめて青春だなー、って思えた!!最高!!
アツい
チラムネ第4巻は表紙の通り陽ちゃん回。
チーム千歳ヒロインズの中ではこれまで多くは語られず、千歳への思いが謎だった陽。
今回はそんな陽が千歳へ抱く感情と、今まで明かされなかった千歳が野球部を辞めた理由が語られる。
2巻では千歳と生き方が酷似していた悠月、3巻では千歳が憧れを抱いた明日姉、そして今回の4巻では陽。ラムネ瓶に沈むビー玉になりたかったと言う千歳とは一見対極にいそうな陽。しかし、千歳の心を最も理解し、動かし、救ったのは間違いなく陽でした。
アツい、アツい回でした。
野球
陽と朔の暑苦しい関係!朔が笑顔で野球してるのエモい!朔は陽に刺激され、陽は朔に刺激されの関係がアツすぎる!陽、女の子になっちゃった!
燃えた
この巻見て心燃えないやつはやばいよって思うくらい自分は燃えた。陽ちゃんがかっこよ過ぎて魅力的過ぎる。感情爆発した
ってくらい語彙力なくなって最高の巻だと言い切れる1冊。
毎巻メインになったキャラ好きって言ってるけど陽ちゃんだけは揺るがないかもしれない
よき
部活というやり尽くされ、味のなくなったガムのような題材を本当に面白く仕上げてありました。青春というのはこうでなくては、と思わされました。
Posted by ブクログ
陽(はる)回でした。バスケ部の青海陽と元野球部の千歳朔。二人にとって一生忘れられない一番熱い夏が始まる。今回は直球な青春部活もの。ヒロインは陽だけど、朔編ともいえる。楽しめる部活と本気で上を目指す部活。この隔たりが現実でもありふれているからこそ、今回の話は揺さぶられる。二人がお互いを支えながら過去を乗り越え、熱い言葉と行動で皆を変えていく姿は清々しかった。また、ヒール役にも思える亜十夢や野球部顧問それぞれの信念が描かれているのも良かった。今までのほんの些細な話だと思っていたものが伏線で、鮮やかに回収されていくのが読んでいてとても気持ち良かった。3巻が個人的には最高傑作だと思っていたんだけど、今作はそれを超えたと思う。泣きじゃくるほど夢中になれるものがあるってなんて素敵なことなんだ。前巻で明日姉推しだったんだけど、最後にあんなシーン見せられたら…まじで推しが決められない笑 評価は個人的にはカンストして☆10くらいつけたい。それほど最高だった。次回のヒロインはあの子かな…?
Posted by ブクログ
1、2、3巻と胸が熱くなるシリーズだったが、4巻は圧巻だった。部活に打ち込んだ青春を過ごした、または過ごしている読者にはすごく刺さる展開だと思った。表現の仕方がいい、挿絵がいい、キャラがいい、展開がいい‥数え切れないほどの美点があるので、輝かしい青春を過ごした人、過ごしている人の全てにオススメしたい一冊です。
ちなみに推しは七瀬悠月です。みんな大好きだけど、メインキャラではない4巻でもやっぱり悠月が好きです。
Posted by ブクログ
うわー、これはやばい!
こんなに何度も泣かされるとは思わなかった。
今までのお話でもクライマックスでは泣かされたんだけど、今回はやたらと胸に刺さってくる場面が多すぎてほんとやばい。
やっぱり部活モノって好きなんだよなあ。
今回のヒロインは陽。
どこまでもまっすぐ頑張る少女は見てるこっちにまでどんどん熱を伝えて来る。
朔やチームメイトだけでなく読んでいるこちらのハートにまで火を付けてくれる。
これは震えるよなあ。
陽は千歳を好きになるのも全力なのがとっても清々しい。
良いね。
それにしても毎回毎回ヒロインとの間のエピソードは、こんなんあったら絶対惚れてまうやろって言うのばっかりなんだけど、どうして千歳は踏み止まれるのか?
バカなの? チキンなの?(笑)
いやあ、青春だなあ。
さて次回は優空ちゃん回だろうか?
これまた一年の時のこととか今まで色々匂わされているので楽しみ。
ハートに火を点けて
最新刊まで全ていい話です。
本当に青春って感じです。
学生の時に同じような悩みを抱えていたこともあり4巻の陽と朔の話は思わず心が熱くなりました。
ハートに火を点けてと言う目次のタイトルもめっちゃ好きです。
絵も中身も全部好きです。
最高
本を読んでこんなに熱くなったのは久しぶりです。
ストーリーは王道で、先が読める展開なのに、全く飽きがこないし、ページをめくる手が止まらなかった。
最高の1冊です。
Posted by ブクログ
4巻は部活動が主題の話。野球部から身を引いた千歳と新キャプテンとなった陽。
野球とバスケどちらの展開も試合も熱くて良かった。二人とも、いくら言葉で言おうと伝わらないことを自分の姿勢で見せる。すごく熱くて青くて良いなぁと思った。
そして流石に陽が可愛すぎる。
最初はいけすかない奴という印象だった上村との関係性もできてきて、千歳の過去の深堀もあって物語としても進んできている感じ。
相変わらずページ数は多いけど、すごく読みやすい。エモい行間、詩的な文章、軽い掛け合い。どんどん読み進めてしまう。
1章の第一文「夏の入り口には目印が転がっている。」そこから4章の終わりの文章。良いなあ…。踏み出した一歩の先で見つけられる大切な世界の秘密みたいなものが、新しい夏の入り口に転がっている目印。