あらすじ
「君」にさよならを。
6月の進路相談会で顔を合わせて以来、俺と明日姉は学校でも会うようになった。
まるでデートのように出かけることも増え、俺は嬉しい反面……どこか切なさにも似た感情を抱えていた。
それがひどく身勝手なものだということも理解しながら。
明日姉は、東京にいく。物語を「編む」人になるために。
俺は、笑顔でこの人を送り出せるだろうか――。
大人気“リア充側”青春ラブコメ、第3幕。
遠い夏の日。君とまた会えますように。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
明日姉がお父さんに自分の夢を語る最後の三者面談、そして朔との別れやあり得たかもしれない未来を想像して涙する展開が、とても心に刺さりました。1、2巻目も面白かったのに、更に面白い3巻目やばいですね。朔の過去も少しずつ掘り下げられていますし、海人や和希といった男子たちの掘り下げも少しずつ行われているので、ますます続きが気になっています。これから先も目が離せそうにありません。素敵な青春小説をありがとうございます!
Posted by ブクログ
高校生の頃の葛藤を凄く思い出した。また今だからこそ親がなんであんなことを言っていたのか、少しだけわかったような気がした。そんな懐かしい気持ちを掘り返してくれた一冊でした!最高でした!! あと明日風可愛すぎ!!!
Posted by ブクログ
とても良かったです。若い世代に人気な理由がわかりました。作者の出身地である、作品の舞台「福井県」の描写はディテールまで細やかに描かれており、現地をつい訪ねてみたくなる(名物を食べてみたくなる)良さがあります。
特に良かったシーンは、先生との交流のところ、三者面談のところ、東京に向かうところ、編集者のところ。自分が学生だった頃を思い出すということもありますが、「地方から上京する」ということが彼らにとってどんな意味があるのか、上京経験のない首都圏出身者の私でもとても身につまされる気持ちになりました。
編集者のシーンなどは作者の方のご経験も踏まえられてのことか、とてもリアルに描写されている気がして、読み応えがありました。
1巻からはじまって謎だった伏線のいくつかが回収されて、なんとなくこの3巻で一区切りという気がしました。まだ描かれていないヒロインたちや、主人公のストーリーもありそうなので続刊未読なので、楽しみにしたいと思います。
西野さん
明日姉が朔のことを「君」と呼ぶ理由に感動。
西野さんが親バカすぎてわらったw
朔兄と明日姉が結ばれてほしぃーーーー!!
キャラが魅力的過ぎる
ほんとにこのラノベを読んでると、1巻1巻で主人公とは違う子がメインになってそのたびにその巻でのメインの子が好きになる。この巻はちょっと自分も色々と考えたことがある話が問題として出てきたので、それを思い浮かべつつ、ちょっと涙してしまった。
芸術としての出来が良すぎる
よき
久しぶりに文句なしに面白い作品に出会えました。普通ならこんな劇的な過去があった、と昇華してしまう過去を何でもないことのように、しかし力に変える主人公が最高にカッコよかったです。
Posted by ブクログ
青春ラブコメラノベは、ヒロインがかわいいことよりも、主人公がカッコいいことが面白さの秘訣、を地でいく作品。また、今回は「進路」というテーマもあって、登場人物に一人も嫌な人間がいなかったのも読んでいて清々しかった。若さゆえの青さ、いや、「熱意」が人、そして未来を動かすんだな、と気持ちの良い読後感になった。
Posted by ブクログ
泣いたー! 泣かされたー!
もうね、すごいよ。
シリーズ3冊目は明日姉回。
千歳が唯一弱音を吐ける憧れの先輩。
その先輩との初デートとか東京行きとか、なんとも甘酸っぱくて胸キュンで愉しかった。
同時にそれらが二度とはない事だと思い知らされるたびにどうしようもなく切なくなってきた。
好きな女の子が困っているなら助けるだけだ! という王道を、しかもいつもの千歳らしく自分が助けるのではなくその人自身に勇気をあげる形で実現してしまうのはマジかっこいい。
二人の子供の時のエピソードとか反則だろう!
互いが互いにあこがれて、その人の隣で恥じないようになりたい。
それはとても素敵で尊い想い。
互いが互いを照らす月なのだ。
明日姉はいいね。
一巻で最初に登場した時から、ああこの人好きだなあと思っていたけどほんとステキだ。
そしてラストの明日姉の涙にこっちも号泣です。
しかしねえ、これを読んでしまうと千歳がこれから他の誰かを好きになる未来が予想できないんだけど。
みんな大変だあ^^
それにしてもほんとに良いシリーズだ。
Posted by ブクログ
主人公の朔が憧れている明日姉が深掘りされる巻でした。どこのシーンか忘れましたが「幻想の押し付けと身勝手な幻滅」みたいな表現があって、誰しもが感じたことのあるものを的確に描写してあって、改めて心情表現が分かりやすくていい小説だと思いました。